WEB・モバイル2023.02.22

デザイン性の高いECサイトを武器に26歳で法人成り。原動力は「ありがとう」の言葉

広島
ASOBU DESIGN合同会社 代表社員
Ryo Sumioka
住岡 稜

独学でサイト制作を学び、自社のECサイトを成功させた経験から、20歳でサイト制作を請け負い開始。鉄鋼所や家具メーカーとの副業からフリーランスを経て、2022年9月に26歳という若さでASOBU DESIGN(アソブ・デザイン)合同会社を立ち上げた代表社員の住岡 稜(すみおか りょう)さん。社名には「遊ぶようにデザインし、楽しみながら制作する」という住岡さんの仕事への思いを込めたといいます。そんな住岡さんにフリーランスで独立した経緯や会社設立への思い、今後のビジョンなどを伺いました。

「好きなことを仕事にしたい」その一心で未経験でも独学でスタート

現在の事業内容を教えてください。

Yahoo!ショッピングや楽天市場などモール型ECサイトの制作を中心に、独自ECサイト、企業ホームページの制作をしています。ほかにもロゴやバナーのデザイン、各種パンフレットなども作りますし、お客さまのビジネスや課題に合わせたECコンサルも行っています。また制作の仕事とは別に、自社で運営する家具販売のECサイトの運営もしています。

16年から個人事業主として事業を始められたそうですね。事業を始めたきっかけを教えてください。

高校卒業後は鉄鋼所で働いていて、サイト制作に関わるような仕事はしていませんでした。この仕事を始めたのは20歳ごろで、フリーランスでサイト制作をしていた友人から「ホームページの制作をしたらいいのに」とアドバイスをもらったことがきっかけでした。小学生のころから風景画などを描いたり、デザインをしたりするのは好きだったので「やってみようかな」程度の気持ちで、クラウドソーシングサイトにある案件に応募をしたのがきっかけです。
初めての仕事はバナー制作でしたが、クライアントがとても喜んでくださって。「ありがとう」の言葉がうれしくて、「好きなことを仕事にしてみよう」と考えるようになりました。

自身の経験をもとに結果を出せるECサイト制作で独立

そこから個人事業主として独立したのですか?

まずは副業で始めました。初めのうちはサイト制作の知識もないので、バナー制作やデザインの仕事を中心に、クラウドソーシングサイトの案件を多く引き受けて実績を増やしました。
同じころに家具に興味を持つようになり、家具メーカーに転職もしています。そこでは家具を作る職人として働いていたのですが、サイト制作の勉強も兼ねて、すべて独学で家具販売のサイトを作ったんです。サイト制作の勉強のために東京へ出向くこともありました。その学びのおかげで家具の売り上げも順調に伸びたので、そのノウハウを生かしてECサイト制作も手掛けるように。勤め先の仕事、自社の家具販売サイトの運営、他社のサイト制作と3つの仕事をする状態を4年ほど続けるうちに、サイト制作に手応えも感じられるようになったので、法人化を決意しました。

お客さまに安心して仕事を依頼してもらうためにも法人成りを決意

個人事業主のままではなく、法人成りした理由は?

サイト制作を専業にするようになって1年半くらいは個人事業主のままでいました。この頃にはクラウドソーシングからの仕事だけではなく、自分で営業する案件も増えていたのですが、事業を続けるなかで個人事業主では信用されにくいと感じることが多々ありました。会社の顔であるホームページの制作を任せるのに、個人事業主では心もとないと考えるお客さまの気持ちもよくわかったため、もっと安心して依頼してもらいたいという気持ちから、2022年9月に法人化しました。

法人になって良かったことはありますか。

依頼が増えましたね。例えば電話・メールを使った営業では、成約率が3倍近くになりました。電話で話をしていても、手応えも違いますしね。これは間違いなく、お客さまが信用してくださった結果なので、お客さまのためにも法人成りして良かったと思っています。

不安はなかったのですか。

不安はありましたよ。税金も払っていけるか心配でしたし、出費も増えますしね。迷っていた時に以前勤めていた会社の社長に相談したんです。「失敗しても、やってみた方がいいんじゃないか」と背中を押してくれて。その言葉で肩の力が抜けて「やってみよう」と思えるようになりました。1人で仕事をしているので、心から信頼して相談できる人がいてくれるのは心強いことだと感じています。

外部ブレーンと連携しながら、着実に実績を積み上げる

未経験から事業を軌道に乗せるには、どのように仕事を得ていったのですか?

初めはクラウドソーシングサイトからでしたが、今は案件を紹介する専用のサイトに登録をして、そこから依頼をいただいたりもします。サイト経由のお仕事もありがたいのですが、ASOBU DESIGNだから依頼される仕事を増やしたいと思って、メールを使った直接営業もしています。営業をしたことがなかったので、どんな方法があるのかを調べるところから始めて、時間に縛られないメール営業が自分には合うと思い取り入れました。ほかには、既存のお客さまや知人からの紹介などで仕事が増えています。

制作は全てご自身でしているのですか?

コーディングと一部のライティング以外は、ほぼ一人で制作しています。案件が多い時は、デザイナーなど外部ブレーンと連携しているのですが、基本のデザインやディレクションは全て私がしています。

必ず納得してもらいたいから、修正は無制限で対応

御社の強みは、何だと思いますか?

制作中の修正は無制限で対応するのと、納品後も3カ月間はやっぱり写真を変えたい・修正したい等の箇所が色々と出てきますので、制作後3カ月間は無償修正を対応させていただきます。デザイン的にも納得のいくサイトを作りたいですし、結果の出るECサイトを納品したいので、この制度を導入しています。
デザインは特にこだわっているので、テンプレート化はせずにお客さまに合わせたプランを提案しています。お客さまに必ず満足してほしいので、妥協は一切いたしません。

これまでの仕事で一番印象に残っている仕事はありますか。

比較的最近なのですが、岐阜県にあるフラワーショップのECサイトとホームページ制作のお仕事でしょうか。これまで関わったお客さまの中でも、ダントツで細部にまでこだわるお客さまでした。お互いに「良いものを作りたい」その気持ちは同じだったので、しっかりと話し合いを重ねて制作しました。完成した時には、お客様から「とても綺麗になりました!ASOBU DESIGNさんに頼んで良かったです!(^ ^)」とメールをいただけたのは本当に嬉しかったですね。この仕事を通じて多くのことを学んだので、スキルもスケールアップできたように思います。

ECサイトに特化した広島を代表する企業を目指して

今後はどのような会社にしていきたいですか。

広島でECサイト制作といえばASOBU DESIGNといわれるようになりたいですね。仕事のベースには、お客さまに「ありがとう」といってもらえる仕事をしたいという気持ちを持ち続けながら、そのマインドを共有できる仲間も募って、より多くのお客さまに貢献できる会社したいと考えています。2年以内に正社員を採用するのが目標です。

一緒に働く人に求めることは?

一番大切なのは、好奇心をもって取り組めて向上心があることです。経験や知識、技術もあるに越したことはないですが、なんでも「やってみよう」と思って動ける人がいいですね。私は「やってみたい」と思ったら走り出してしまうタイプなので、同じようなタイプの人だと楽しく働けると思います。

今後、挑戦したいことはありますか?

独自ECサイトの制作を増やしていきたいです。将来的にはCMS(コンテンツ管理システム)から自社で開発したりもしていきたいですね。県外のクライアントが多いので、今後は広島の案件も増やしていきたいと考えています。広島にある企業なので、仕事を通じて地元の広島に貢献していきたいです。

取材日:2023年1月10日 ライター:山名 恭代

ASOBU DESIGN合同会社

  • 代表者名:住岡 稜
  • 設立年月:2022年9月
  • 資本金:100万円
  • 事業内容:ネットショップ制作、ネットショップ運営代行、ホームページ制作、動画制作、ランディングページ制作、広告運用代行
  • 所在地:〒730-0051 広島県広島市中区大手町1丁目1番26号 大手町1番ビル305
  • URL:https://asobu-design.llc/
  • お問い合わせ先:050-3647-4287

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