WEB・モバイル2022.11.02

ホームページ制作と補助金申請サポートをセットで提供 サブスク型の新サービスで中小企業の強い味方になる

富山
株式会社ウブントゥ 代表取締役
Seiya Sekino
関野 靖也

レッドオーシャン(競合が多い市場)といわれるホームページ制作業界で、中小企業や個人事業主に向け「サブスク型”ホームページ制作」というサービスを打ち出した「株式会社ウブントゥ」。経営コンサルティングなども行う同社の代表取締役・関野靖也(せきの せいや)さんは、中小企業に向けた国の補助金が十分に活用されていない現状に注目し、サブスク化に乗り出しました。中小企業診断士である関野さんに、サブスク型ホームページ制作と補助金申請サポートをセットに打ち出し、企業側のリスクをとことんまで抑える事業や、「ウブントゥ=あなたがいるからわたしがいる」という理念の根源について伺いました。

サブスク化で継続的支援を可能に 中小企業のリスクを軽減

株式会社ウブントゥの事業内容は、企業に向けたコンサルタントやサポートとのことですが、具体的なサービス内容を教えてください。

現在、主力として考えているのはサブスク型ホームページ制作サービスです。企業側が負担するのは月額9800円の運用管理費だけで、制作費も運用費も、月3回までの修正やメンテナンス対応もすべて無料で提供します。サブスク型と銘打っていますが、36か月以上継続すればホームページ自体は永続的に残ります。

「サブスク型ホームページ制作」というアイデアは、どのようにして生まれたのですか?

ホームページ制作の相場は通常80万~100万円ほどで、補助金の対象になるような中小企業や個人事業主にとってはハードルが高いものです。ホームページ制作業界は現在、飽和状態にあるとも言われていますが、これまでターゲットになかった小規模企業が利用しやすいサービスを構築することで、十分ビジネスチャンスになると考えました。ホームページの制作費自体を無料にし、月額9800円だけというサブスク型で提供することで、中小企業の経営者や個人事業主にとって、「費用対効果があるかわからない」といったリスクも解消できると思いました。
また、会社としては、単発になりやすいコンサルタントや補助金申請サポートなどの案件も、サブスク型にすることで、継続的な利益を見込める事業になると考えたのも理由の一つです。

ホームページ制作と補助金申請サポートをセットに
マンパワー不足の会社にもメリット

補助金申請サポート事業も行っておられますが、サブスク型ホームページ制作とは別にサービスを提供しているのでしょうか?

基本的にはホームページ制作と補助金申請サポートはセットとして考えています。サブスク型ホームページ制作のサービス内容に、30分の補助金無料相談も付いており、ホームページ制作の費用として補助金を申請するお手伝いや、経営者さんのお話を聞いたうえで、設備投資や広告宣伝など、希望に沿った補助金の提案や申請のサポートを行っています。

それぞれのサービスを連動させることで、さらに中小企業の経営者にとってメリットが生まれるようにされているのですね。

ホームページ制作を入口として、補助金申請サポートを提案することが多いですね。ホームページ制作に対する補助金をはじめ、中小企業に向けた国の補助金は多くの種類があります。しかし、現在のところあまり活用されておらず、財源が余っているという問題に着目しました。補助金の活用事例が少ない理由として、申請に至るまでのルールや手続きが複雑で、従業員10人以下の小規模企業と呼ばれる会社には時間も人材もなく、利用しにくいという点があります。
弊社では「丸投げできる」補助金申請サポートを行い、補助金が支給された場合に、成功報酬として20パーセントを受け取るというシステムで企業側のリスクを抑え、そもそも補助金の存在を知らなかった経営者さまにもお役に立てるようにしています。

「あなたがいるからわたしがいる」
相談だけでなく実務的に企業をサポートしたい

株式会社ウブントゥ設立までのいきさつをお聞かせください

大学卒業後、大手IT企業に入社し、システムエンジニアとして働いていました。その後、中小企業診断士を取得していくつかの企業の案件を担当しました。 当初はダイエット関連のヘルスケア事業として起業したのですが、 これまでの経験を生かした事業を行おうと半年ほどで方向転換しました。

経営コンサルタントとしての経験をもとにしたサービスとして、今の事業内容に移行されたのですね?

はい。前職で感じたこととして、事業計画などを提案しても、実際には企業側が実行に移さないと意味がなく、コンサルタントは実務にまでは踏み込めないというジレンマがありました。
弊社では相談については無料で受け、1社1社のお悩みや必要なサポートにあわせて、ホームページ制作や補助金申請といった実務的な部分を、直接サポートすることで価値を提供しています。

社名の「ウブントゥ」にはどのような意味がありますか?

私は伝記や経営者の自伝本などが好きで、これまで読んだ中でとくに感銘を受けたのが、「スターバックス」創業者のハワード・シュルツさんの、「ウブントゥ」というアフリカの言葉でした。その言葉は、彼がアメリカの大学で行ったスピーチのテーマとして取り上げた言葉で、「あなたがいるからわたしがいる」という意味です。会社を立ち上げる上で、自分が持っている理念に一致すると感じたので、社名にしました。

より多くの人を支えたい 裁量の大きさをやりがいに感じられる人材を求める

株式会社ウブントゥとしての今後の展開は?

中小企業の経営者さんや、個人事業主の方の役に立ちたいという想いで立ち上げたサービスなので、実際に役に立ったという実績を増やし、事業を拡大して、多くの方にいい影響を与えていければと考えています。
また、北陸ではサブスク型ホームページとしてサービスを提供している会社が知る限りはなかったので、富山県にもオフィスを設けました。これからはインターネットでホームページ制作会社を探す層だけではなく、インターネット検索をしない経営者層をターゲットとして、地道な営業に力を入れていきたいです。

今後、会社に必要となってくる人材はどのような方でしょうか?

現在、ホームページ制作に携わっているスタッフや、補助金申請サポートに対応する士業のグループは、業務委託として外部に依頼しています。弊社としては、各所との橋渡しやマネジメント役ができる人材を必要としています。業務委託の方々をうまくまとめていける方がいるといいですね。また、幅広いターゲットにアプローチできる営業力のある方も募集します。

一緒に働くスタッフや補助金申請サポート事業、ホームページ制作に関わるクリエイターに求めることをお聞かせください

一人一人の裁量に任せている部分が大きく、自分のやり方で成果を出していきたいという人に向いている仕事です。自分で考えて動いていける力を求めます。

取材日:2022年9月26日 ライター:川口 沙織

株式会社ウブントゥ

  • 代表者名:関野 靖也
  • 設立年月:2021年10月
  • 資本金:500万円
  • 事業内容:補助金申請サポート、サブスク型ホームページ制作、SNS運用
  • 所在地:
    北陸オフィス:〒932-0053 富山県小矢部市石動町3-9
    東京オフィス:〒107-0052 東京都港区赤坂4-8-19 赤坂フロントタウン3F
  • URL:https://ubuntu-gp.jp/
  • お問い合わせ先:

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