プロダクト2022.11.09

“人生最大のピンチ”機に、あらゆる建物の建築設計会社へ 国内外の仲間とともに、新技術や新領域へ果敢にチャレンジ!

名古屋
株式会社GUIS(ガイズ) 代表取締役
Saito Satoshi
齋藤 悟史

入社して設備設計をゼロから学び、10年で約15倍の組織に成長させた株式会社GUIS(ガイズ)の代表・齋藤 悟史(さいとう さとし)さん。建物の設計やITサポートを手がける会社で、名古屋、東京のほか、ベトナムにまで拠点を展開しています。一時はトラブルに巻き込まれ「お金も何もない状態」に陥った齋藤さんが今、多才でチャレンジ精神旺盛なスタッフたちとともに目指す未来とは?GUISに入社したいきさつから大躍進を遂げたベトナムとの関係性、会社の強み、今後のビジョンなどを伺いました。

トラブルに巻き込まれ人生最大のピンチ

GUISにご入社されたいきさつを教えてください。

社会人になってビルメンテナンスや不動産営業などの仕事を経験し、その後は自分で複数のビジネスも立ち上げました。しかしビジネスパートナーが起こしたトラブルに巻き込まれてしまい、お金も何もない状態になってしまったんです。そんな時に、縁あってGUISに世話になったのがきっかけですね。2011年に入社しました。

ゼロから設計を学び代表に、大切なのは「サポートする気持ち」 

社長に就任するまでのストーリーを教えていただけますか?

GUISでは当時から設備設計を手がけていたのですが、私にとって設計の仕事は初めての経験です。2年ほど懸命に勉強し、そこからベトナム子会社への出向も経験しました。
結婚したのがちょうどベトナム渡航前。「やるしかない!」という気持ちで、新婚なのに単身赴任で孤軍奮闘していましたね(笑)。
努力のかいあってベトナム拠点が軌道に乗り、スタッフも着実に増えていきました。そして2020年に代表を任されました。

経営者への憧れは昔からあったのでしょうか?

それは全然ないですね。子どものころからトップを張るよりは、右腕のような存在でトップを盛り立てるのが好きでしたし、そのポジションが自分には向いていると思っていました。
それは今でも変わっていませんが、現在はお客様の気持ちに寄り添い、サポートする気持ちでビジネスを進めています。

「設計」「IT」中心に事業を展開 社員5人から国内外85人にまで成長

現在の事業領域を教えてください

GUISでは、大きな柱となっている「建築設計事業」と新たな価値を生み出す「IT事業」を手がけています。
建築設計事業では、私が入社した当時から行っている電気・水・ガス・換気・空調の設備設計に加え、現在では意匠設計も行っております。また実施図のみではなく、設計企画や計画からも請け負います。その他省エネ計算措置届出書の作成等も行っております。
用途につきましてはマンション、病院、商業施設にいたるまで、あらゆる建物を行っています。
IT事業ではホームページ制作を行っています。
「お客さまからの要望にしっかりと耳を傾ける」という私たちの仕事のポリシーが、事業領域の拡大に大いに役立っていますね。
そのほかにも別法人として経営者に向けたコンサルティングサポートの会社も立ち上げました。

組織の規模としてはどのくらいになったのでしょうか?

私が入社した当時はGUIS全体で5人ほどの規模でしたが、現在はベトナム拠点と国内は名古屋と東京の2拠点で80名ほどに成長しました。ほとんどのスタッフが設計業務に携わっているので、グローバルに展開する設計者集団という感じですね。

ベトナム人のハングリー精神、広い設計技術を持つ職員に支えられ

GUISの強みはどこにありますか?

事業の一部を委託するオフショア開発が大きな強みですね。
オフショア開発のコストパフォーマンスやスピード感はもちろんありますが、何よりベトナム人スタッフのハングリー精神が強みになっていると感じます。
成長を遂げるベトナムの若者は向上心がとても強く、新たなチャレンジにも興味を持ってどんどん取り組んでくれます。また、ベトナム赴任時代に元気なあいさつなどの基本を徹底していたのですが、そのころの社風が今もしっかりと息づいています。

==== ベトナム時代に徹底していた行動指針
一、常に誠実に
一、常に明るく
一、常に元気よく
一、常に前向きで
一、常に笑顔で
一、常に協力し合い
一、常に責任感をもって

どれだけ耳を傾けるかによって、
お客様の情報、需要は国境をも越えて聞こえてきます。
産業人である以上お客様にとってより良い
技術とサービスを提供していく事を
一人ひとりが考えていかなくてはならない。

私たちはProfessionalです。
そして
私たちはProfessional Groupです。
====

3Dで設計できる3DCADを導入する際には、ベトナム人スタッフが手をあげてくれました。そのスタッフは訪日してソフトウェアの基本を学び、今では担当窓口として活躍しています。日本人顧客と直接のやりとりから納品までのすべてを担っています。

スキル以上にやる気が重要。他業種からの挑戦も

仕事を進めるうえで、齋藤社長が大切にしていることはありますか?

スタッフの話をよく聞くことですかね。 私自身が「こうしなければならない」といったルールや決め事が大嫌いですし、スタッフのやる気を削ぐことがないよう心がけています。提案については基本的に前向きに考え、承認などに時間をかけたりしないです。そうすることで新たなチャレンジも積極的に、伸び伸びとできると思いますし、結果として無駄なことであったとしても、チャレンジした経験は前進につながります。
あとは、図面はもちろんですがコミュニケーションにおいても“わかりやすく伝える”ことをとても大切にしています。どんなに素晴らしいことでも、伝わらなければ意味がないですよね。

GUISではどんな方が活躍できますか?

やる気がある方が活躍できる会社だと思います。今持っているスキル以上に“やる気”を重視するため、他業種からの入社も多いのがGUISの特徴です。医療事務や飲食店からGUISに転職して、バリバリ活躍しているスタッフもいるんですよ。

目指すは“アベンジャーズ”? ワンランク上の存在目指して 

これから、どんな会社にしていきたいですか?

これまでは設計の中でも主に実施図の設計を行ってきたのですが、企画や計画からの請け負いも行える組織にしていきたいですね。設計会社としてワンランクアップさせることを目標に準備を進めています。
コンサルティングも企業経営者や個人事業主の方などは、規模・業種、体制によってそれぞれ悩まれている内容が違いますので、財務についてどんな悩みでも共有して頂き、少しでも良い方向へ向かっていって頂けるよう、士業の各分野のプロフェッショナルと連携して、ベストメンバーで危機を救う“アベンジャーズ”のような形でお客さまが抱える課題解決のサポートをしていけたらいいですね。
こういったサービスを安定して提供し続けられるよう、また組織としてさらなる成長を遂げられるよう、今後は特に管理職の育成にも力を入れています。

顧客の声に耳を傾け、「あなたらしいアイデア加えて」

最後に、世のクリエイターにメッセージをお願いします。

僕自身はクリエイターではありませんが、技術職も営業職もすべて同じで、お客さま、それを求める人がいないと価値は生まれないと思っています。だから、ニーズを正確にキャッチできるようしっかりと耳を傾けることが大切です。
芸術家だったら自分が好きなものを追求すればいいと思いますが、クリエイターとしてお金をいただいている以上は相手が求めるモノやサービスの提供が必須です。そのうえで、あなたらしいアドバイスやアイデアを加えられるようになると良いと思います!

取材日:2022年9月21日

株式会社GUIS(ガイズ)

  • 代表者名:齋藤 悟史
  • 創業年月:1995年7月
  • 設立年月:2010年7月
  • 資本金:1000万円
  • 事業内容:意匠設計、設備設計、省エネ計算、CASBEE、オフィスレイアウト作成、パース図作成、Web開発・制作
  • 所在地:〒464-0066 愛知県名古屋市千種区池下町2-15 ハクビ池下ビル8F
  • 電話番号:052-757-3255
  • URL:http://www.guis.co.jp
  • お問い合わせ先:

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