映像2018.06.27

謎となぞなぞの国々

とりとめないわ 第34話
とりとめないわ 門田陽
 
写真①

半端ないという俗語にはもう慣れていましたが、これに大迫(おおさこ)が付くだけですっかり新語として日本中を席捲するものなのですね。もし今が年末だったら流行語大賞もアリな勢い。言葉のチカラを目の当たりにしました。

それにしても日本がワールドカップでこんなに盛り上がると予想した人は少なかったはずです。大会直前の監督交代やテストマッチの戦績で誰もまるで期待してなかったのが事実。そのおかげで、はからずも思いがけなく、にわかには信じられない、ジャイアントキリング的な想定外のサプライズな毎日を過ごせました。日本人はというか人間は、とんだ番狂わせが好きなんだと思います。座布団が舞う相撲はまさかの波乱の一番です。かく言う僕も大会前に自分で作った(コピー担当)チラシはこんな(※写真①)でしたので日本代表にはごめんなさい!反省しました。

そもそも始まるまで盛り上がらなかった要因の一番は前評判でしょうが、それに加えて日本の一次リーグの対戦相手がどこもなじみの薄い国だったことも大きいと思います。コロンビアとセネガルとポーランド。どこにも行ったことありません。コロンビア人にもセネガル人にもポーランド人にも友達が一人もいません。この三カ国の人とは喋ったこともないかもしれません。

初戦の相手はコロンビア。コーヒーと美人とコカインの国ですよね?愛用している国旗絵本(※クリエイティブ探検隊 ミッション 6 参照)によれば面積は日本の三倍で人口は半分くらい。コーヒーと美人とエメラルドが有名だそうです。流石に絵本にコカインはまずかったのでしょう。東京から首都ボゴタまで14,296km。東京から福岡が約1,000kmなのでハンパなく遠いです。

そうだ、思い出しました!中1のときに一瞬、国名なぞなぞが流行りました。そのときに、「お酒を飲んで寝るのはどこの国の人?」という答えがコロンビアでした。僕はこの答えがどうもしっくりこなくて、だったら「お酒に驚くのは何人?答えはアラビア人」のほうが面白いと言い張ったことがあります。

二戦目はセネガル。この国のなぞなぞは覚えていません。なかったのだと思います。地図で見るとアフリカ大陸の片隅、大西洋に面している日本の半分位の小さな国です。東京からの距離は13,907km。これまた遥かハンパないです。名産品は落花生だそうで、海沿いの地形等は強引に思い込めば「世界の千葉県」です。情報がとても少ない国。今回のワールドカップのガイドブックもセネガルについては詳しく書いていません。先発メンバーにハディム・エンディアイェとアルフレッド・エンディアイェとパパ・エンディアイェという同じ名字(?)が三人いますが関係はまるでわかりません。あの「地球の歩き方」にもセネガルはないのです。謎の国です。

三戦目はポーランド。勝手に大きな国だと予想したら日本よりも小さな国土でした。他の二カ国よりは近いですがそれでも東京から8,573kmもあります。僕が海外のミュージシャンの中で一番好きなショパンの生まれた国です。世界三大夫人の一人キューリー夫人もポーランド生まれです。この国に関してのなぞなぞは僕好みでした。「江戸時代鎖国の中、幕府が越後屋にだけ許した貿易の相手国はどこ?」でその答えがポーランドです。「越後屋、お主もワルシャワ」、ハンパなく馬鹿馬鹿しいです。因みに三大夫人、あとの二人はデヴィとエマニエルとお蝶の争いです。

さて、三カ国の中ではポーランドが行きやすそうです。飛行機で約15時間(他の二カ国は共に20時間以上かかります)。格安航空券だと51,300円(2018年6月26日現在)で往復できます。東京福岡間より安いです。週末ふらっとワルシャワも悪くない(まずいぞ、ダジャレに嵌ってしまった)。

ところで、スポーツ用品店のコロンビア(※写真②)も赤坂のコロンビア通り(※写真③)もどちらも名前の由来にコロンビアの国は関係ないという話はまたの機会に。

Profile of 門田 陽(かどた あきら)

門田陽

電通第5CRプランニング局
クリエーティヴ・ディレクター/コピーライター
1963年福岡市生まれ。
福岡大学人文学部卒業後、(株)西鉄エージェンシー、(株)仲畑広告制作所、(株)電通九州を経て現在に至る。
TCC新人賞、TCC審査委委員長賞、FCC最高賞、ACC金賞、広告電通賞他多数受賞。2015年より福岡大学広報戦略アドバイザーも務める。
趣味は、落語鑑賞と相撲観戦。チャームポイントは、くっきりとしたほうれい線。

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