行ってみよう、東京国際映画祭

東京・有楽町・銀座・日比谷
映像ディレクター/取材ライター
秘密のチュートリアル!
野辺五月氏

2026年、今年も東京国際映画祭が始まります。

「映画祭とはなんぞや?」という方や、「自分には関係ないな」と思われる方もいらっしゃると思うのですが、東京国際映画祭は、10月26日(月)から11月4日(水)までの10日間、銀座・有楽町・日比谷を中心に行われる一大イベントです。

 

映画ファンでなくともニュースなどで聞く機会のある映画祭だと思いますが、今年はセンターピース作品として『ゴジラ-0.0』の上映も決まっておりまたオープニング作品の『SUKIYAKI 上を向いて歩こう』では天才作曲家・中村八大、作詞家・永六輔、歌手・坂本九の3人を豪華キャストが演じるとあって、最初から完売が見込まれる邦画も多く、クロージング作品も『新感染 ファイナル・エクスプレス』のヨン・サンホ監督最新作『コロニー/群体』と、エンタメ寄りな「お祭り感」がたまらないラインナップとなっています。

東京国際映画祭のフェスティバル・ディレクターを務める久松猛朗氏は、今年の映画祭について「年に何十本もの映画を観るシネフィルから、年に1、2本しか映画を観ないライトユーザーまで、誰もが参加したいと思う映画祭を」と意気込みを語っています。映画ファンはもちろん、普段あまり映画を観ない方にとっても、楽しめるイベントになること間違いなし。

 

売り切れ続出!?でもあきらめるのはまだ早い

でも、そうはいっても映画祭なので、まずは上映のチケットを手に入れるところから始める必要があります。

チケットはすでに販売開始しており、売り切れているラインナップもちらほら。

Pedro Pascal in BEHEMOTH! Photo courtesy of Searchlight Pictures. © 2026 Searchlight Pictures. All Rights Reserved.

個人的に完売やむなしと思うのが『ベヒモス! 人生の組曲』。トニー・ギルロイ監督と「マンダロリアン」シリーズ(19〜26)&『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』(26)の名優ペドロ・パスカルという組み合わせで即座に完売。

他に『DAU』……こちらはソ連の秘密研究所を忠実に再現した巨大なオープンセットをウクライナのハルキウに建設し、数百人の参加者を共同生活させた状態で映画やTVシリーズを撮影するというとんでもないプロジェクトですが、こちらもひそかに完売しておりました。

「じゃあもう遅いのか……」と思うかもしれません。けれど、映画祭の魅力は有名どころとわかりやすい豪華キャストだけではありません。

 

映像に携わる人必見!映画祭に潜む「まだ見ぬ最先端」

映画祭こそ、映像に携わる人間、次世代のコンテンツを知りたい人、新鮮で尖ったアートに触れたい人にとってたまらない空間です。Q&Aや舞台挨拶以外にも特別講義があります。監督や出演者と同じ空気を吸い、同じようにさまざまな映画に浸りきることもできます。(何しろそこら中で映画を流してくれるわけですから!)

東京にいながらにして、世界中の新作・話題作・まだ世に知られていない新しい才能を発掘できる絶好のチャンスでもあります。

まだまだQ&Aや舞台挨拶はなくとも見られる作品が多くあります。

個人的に気になるのが『魔法の星図』。中国出身のアーティスト、スン・シュンが約10年をかけて完成させた長編アニメーションだそうなのですが、もうビジュアルを見ただけで「これが動くのか?」と半信半疑になっています。

もう一つ気になっているのが、ケイト・ブランシェットがプロデューサーを務める『アルファ・ギャング』。エイリアン侵略コメディらしいのですが……純粋に楽しそう。キャストもレア・セドゥ、デイヴ・バウティスタ、ケルヴィン・ハリソン・Jr、リリー=ローズ・デップと豪華なのに、あまり目立っていません。東京国際映画祭は何しろ作品数も多いので、探すだけで一苦労でもあるのです。

迷ったら有楽町駅前へ&無料の「屋外上映」も!

そんな「作品数がありすぎてわからない」「なんとなく行って決めたい」という方にも朗報があります。

毎年、有楽町駅前にパネル展示があります。それと同時に、チケットセンターもあるのです。

こちらには会期中も含めて情報誌や、売り切れ情報・当日券の情報などがあり、その場で決めることもできます。パネル展示を眺め、情報誌(無料)をもらうことからはじめるのもおすすめです。なお、展示は有楽町駅前だけでなく、例年、東京ミッドタウン日比谷付近や地下にもあるので、ふらふらと歩いて情報を手に入れに行くこと自体を楽しむも悪くないと思います。

さらに……東京ミッドタウン日比谷の手前、日比谷ステップ広場の屋外上映会はなんと無料です。まずは「映画祭の雰囲気を味わいたい」という方は、ここからの参加をおすすめします。夜外で観たい『プロジェクト・ヘイル・メアリー』『スター・トレック イントゥ・ダークネス』などの人気タイトルもあるので、それだけで十分楽しめます。

『スタートレック・イントゥダークネス』© 2013 PARAMOUNT PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED. STAR TREK and related marks and logos are trademarks of CBS Studios Inc. TM, (R) & Copyright (C) 2014 by Paramount Pictures. All Rights Reserved.

 

自分だけのキュレーションで街ごと映画を楽しもう

屋外での上映は、特にTIFF(東京国際映画祭)を少しでも楽しめるようにわかりやすいタイトルが多く、ふらっと観に行っても気負うことなく楽しめると思います。完売していない作品にこそ、まだ見ぬ「最先端」や未来のスターが眠っています。この機に自分だけのキュレーションを楽しみつつ、街ごと映画祭を楽しみに行ってみませんか?

私も今から買えるチケットを探して、未知なる作品(変わり種)に出会える期待を胸に、映画祭に向かおうと思います。

プロフィール
映像ディレクター/取材ライター
野辺五月氏
散らかった状況から「伝える形」にする、取材・企画ディレクター。 ゲームシナリオから始まり「書いて、宣伝する」現場へ。 現場の“隙間”にすっぽりはまり、締切内に全体の構造を立て直す係を引き受けるうちに今に至ります(SW命のVFX好き)。現在はメディア記事の企画・取材・構成、企業映像の台本・ディレクションがメイン。 夏の終わりはビール祭りに、秋の終わりは映画祭裏方広報として潜伏し、作品と観客をつなぐPRにも奮闘中。モノづくりと広告双方の経験から「心を動かす設計」を重視しています。 得意: アジア映画・ドラマ(タイ・華・台)、カルチャー全般、チームプレイ 特技: ひとり脳内会議 ➔ 徹底裏取り調査 ➔ 構造化・実働! ツール/AI: Pr / Ae / InDesign / PPT スタンス: ロケ地より先に打ち上げの店を抑えるタイプ。

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