大混乱の米大統領選挙! 刺激的なNYに想いを馳せて。
こんにちは。秋がだんだんと深まってきましたが、
皆さま、いかがお過ごしですか?
先日、アメリカで、4年に一度の大統領選挙が行われましたね。
「政治女子」の私にとっては、ドキドキ、ワクワク楽しいシーズン!
選挙にワクワクするっておかしいですか? (笑)
しかし、投票でバイデン氏勝利という結果が出たにもかかわらず、
現大統領が敗北宣言をしないという、前代未聞の大混乱!!
米報道番組CNNに釘付けになり、驚くばかりです。
詳しい政治批評は、別の機会に譲りますが、
米大統領選挙を通して思い出すのが、過去に2回、訪れたニューヨーク(以後NY)。
2度目のNYは、今から20年前…大昔という感じですが、
私にとっては、つい最近のことのように思えます。
遠くに自由の女神が見えます。
2000年に国連で世界女性会議が開かれた時、
私は、NGOとして「北京+5グローパルフェミニストシンポジア」に参加し、
NY大学でのレクチャーやワークショップ、
国連近くの屋外で開かれた色々なイベントに参加し貴重な体験をさせていただきました。
こんな自由の女神も!
20年前の私、若い!!
公人ではないので、国連内の会議には参加できないのですが、
NGOのイベントの多彩ぶりは、圧巻でした。
カラフルなドレスをまとったアフリカの女性たちをはじめ、イスラム圏、アジア諸国、ヨーロッパなど、世界各地から多勢がイベント会場に集結。
それぞれが、女性の社会的立場や抑圧されている状況や、DVの問題などを語ったり、問題提議したり…
多様な世界の女性の現状を知るに充分な内容でした。
そもそも、世界女性会議とは、「平等・開発・平和」をテーマに国連が1975年を国際女性年と定めたところからスタート。
同年に、メキシコで第一回目の世界女性会議が開かれました。以後5~10年毎に開催され、1990年、北京で開催された会議では、女性の貧困や教育、地位向上など12分野の目標を掲げた行動綱領を採択、各国の女性政策の推進を強力に提議しました。
北京での女性会議が開かれた当時、大学院でジェンダー、女性学を研究していた私は、まだネットがあまり普及していない時代ですから、女性問題を取り上げてくれる専門誌や新聞などから、北京の熱気に満ちた雰囲気を知ったのです。
ヒラリー・クリントンさんの素晴らしいスピーチに会場が最も湧いたという、その瞬間を想像し、次の世界女性会議には、ぜひ参加したいと固く誓いました。
そんなことから、念願を叶えてNYの女性会議に参加できたのです。
今回の米大統領選挙を通して、NYを強く思い出した理由は、
次期副大統領カマラ・ハリスさんの存在です。
私が今、最も注目している女性でもあります。
彼女は、副大統領としては、初のアフリカ系、またアジアにもルーツを持つ女性です。パートナーの子ども、血縁関係のない娘たちのステップマザーでもあり、多様性を象徴する生き方も素敵です。
2000年のNY世界女性会議で、私が感じたことは、各国のあまりにも異なる環境の女性たちがどうやって繋がっていけるのか…というものでした。
ニューヨーク大学の代表が
「全ての女性は相違点があっても手を組める!」と発言したのがとても心を打ち、今も同じ気持ちを持ち続けています。
女性に関する問題について、完全な解決は難しいかもしれませんが、今は、SNSで、様々な国の女性の声を拡散できる時代となり、意見を広めることで社会システムを変えることも不可能ではなくなりました。あらゆる社会的シーンでのジェンダー格差をなくす動きも加速しています。
ネットで署名し賛同することも支援の一つです。
あれから20年を経た今、ヨーロッパやニュージーランドでは、素晴らしい女性のリーダーが既に活躍しています。
また、アメリカで初のアフリカ系・アジア系の女性が副大統領になろうとしています。
私の意見はとても楽観的に聞こえるかもしれません。
しかし、混沌とした社会だからこそ、希望を持ちたい。
カマラ・ハリスさんの先日のスピーチに感動したという人の声をたくさん耳にします。
「私が最初の女性の副大統領になるかもしれませんが、最後ではありません!」
道を継承していくのは次世代の女性たち。
アメリカだけではなく、全世界へのメッセージだと受け止めました。
「どんなことでも全て可能だよ、不可能はない」と、いつも刺激を与えてくれる遠い日のNYに思いを馳せつつ、
副大統領の次は大統領に!
カマラ・ハリスさんの活躍への期待に胸が膨らみます。