• サイトトップ
  • ニュースリリース
  • ヨックモックミュージアム、32作品中27点が当館初公開!遊び⼼に満ちた、多彩なピカソ芸術の世界に触れる「ピカソのセラミック-モダンに触れる」展を2022年10月25日(火)より開催
その他2022.08.05

ヨックモックミュージアム、32作品中27点が当館初公開!遊び⼼に満ちた、多彩なピカソ芸術の世界に触れる「ピカソのセラミック-モダンに触れる」展を2022年10月25日(火)より開催

東京
ヨックモックミュージアム

一般社団法人YMハウス(東京都港区、代表理事:藤縄利康)が運営するヨックモックミュージアムは、ヨックモック・コレクションをさまざまな視点からご紹介する展覧会の第3弾として、「ピカソのセラミック-モダンに触れる」展を2022年10月25日(火)〜2023年9月24日(日)まで開催いたします。ピカソと20世紀美術の代表的な研究者である河本真理氏(日本女子大学教授)を監修者にお迎えし、ピカソのセラミックの世界を、いま改めて「モダン」―言い換えれば「クラシック」と融合する「モダン」―の視点から読み解く、刺激的な展覧会です。

展覧会名:ピカソのセラミック-モダンに触れる / PICASSO Ceramics: The Modern Touch

会期:2022年10月25日(火)〜2023年9月24日(日)

監修:河本真理(日本女子大学教授)

主催:ヨックモックミュージアム

休館日:毎週月曜日(ただし月曜日が祝日の場合は開館)、年末年始

後援:港区教育委員会

特別協力:株式会社ヨックモック

展覧会概要
ピカソが第二次世界大戦後に傾倒したセラミックは、当館のこれまでの展覧会「ピカソ コート・ダジュールの生活」(2020-2021)や「地中海人ピカソー神話的世界に遊ぶ」(2021-2022)でもご紹介したように、地中海世界の神話や古代美術への接近、陶器の伝統との関わりといった観点から語られることが多いといえます。これは確かに、ピカソのセラミックの重要な特徴をなしています。
その⼀⽅でピカソは、セラミックにおいてもキュビスム的な静物や顔をデザインし、コラージュやオブジェのように、現実と虚構の狭間を戯れてみせました。ピカソが若かりし頃に創造したキュビスムは、ピカソのセラミックにおいてもずっと⽣き続けていました。
ピカソはまた、「壺の中の壺」を作ってみたり、メタモルフォーズの⼒で、壺を⼥性にも(抽象的な)⿃にも変容させてみたり……さらには、どちらかといえば、どっしりとしたイメージの強いセラミックで、ダンスなどの軽やかな動きを表そうとします。美術におけるダンス/運動の表現は、もちろん古代からあり、古くて新しいテーマといえますが、ピカソは踊り子を極度に単純化・記号化するなど、彼独自のモダンな再解釈を際立たせています。
このように、ピカソのセラミックには、モダンなものが底流として流れており、古典的なものもモダンなやり⽅で再解釈しているのです。
本展では、ヨックモック・コレクション所蔵のピカソのセラミックを、20世紀美術の中に位置づけながら、その新しい⾒⽅をご紹介します。遊び⼼に満ちた、多彩なピカソ芸術の世界に触れてください。

本展の構成
ヨックモック・コレクション所蔵のピカソのセラミックを、20世紀美術の中に位置づけながら、その新しい⾒⽅をご紹介します。遊び⼼に満ちた、多彩なピカソ芸術の世界に触れてください。
本展では、当館初公開作品27点を含む32点(他に参考出品あり)の作品を出品いたします。

全3章構成
1:キュビスムと現実/虚構の狭間
2:メタモルフォーズと遊戯
3:ダンス/運動:セラミックは踊る


見どころ
1.本展32作品中27点が当館初公開
当館は2020年10月25日に開館して以来、今回が3回目の展覧会となります。
本展では、展示作品32点中大半を占める27点を初公開します。

2.新たな視点から見るピカソのセラミック
地中海世界の神話や古代美術への接近、陶器の伝統と関りといった観点から語られることが多かったピカソのセラミックを、「モダン」の視点で読み解きます。
キュビスム以来の「モダン」なものが途切れることなく流れているさま、また、古典や伝統をモダンな手法で再解釈(融合)するさまを、ご覧いただきます。

監修者:河本真理 Mari Komoto
専門は西洋近現代美術史。パリ第1大学博士号(美術史)取得。現在、日本女子大学教授。著作:『切断の時代-20世紀におけるコラージュの美学と歴史』(ブリュッケ、2007年)、『葛藤する形態-第一次世界大戦と美術』(人文書院、2011年)。共著に『現代の起点 第一次世界大戦 3 精神の変容』(岩波書店、2014年)、『ピカソと人類の美術』(三元社、2020年)など多数。サントリー学芸賞(2007年)、渋沢・クローデル賞ルイ・ヴィトン ジャパン特別賞(2007年)。

1章 キュビスムと現実/虚構の狭間
ピカソが若かりし頃の20世紀初頭に創造し、その後のピカソ芸術の基盤となったキュビスム。三次元的対象を二次元的平面に解体・再構成する大胆な造形を試み、コラージュも生み出したキュビスムは、20世紀以降の芸術にきわめて重要な役割を果たしました。
この章では、キュビスム的な静物や顔がデザインされたセラミックや、コラージュやオブジェのように、現実と虚構の狭間を戯れた作品(魚が盛り付けられた皿など)を取り上げるだけではなく、形態(輪郭)と色彩を分離することによって対象を解体し、一見何が表されているのか分からない、一種のカモフラージュのような効果を生み出した作品もご紹介します。

2章 メタモルフォーズと遊戯
ピカソにとってセラミックは、絵画や彫刻と同様、遊び心満載の実験を試みることのできる媒体でした。この章では、そうしたさまざまな側面をご紹介します。
ピカソは、壺の構造そのものを問う「壺の中の壺」を作ってみたと思えば、今度はメタモルフォーズの⼒で、壺を⼥性にも(抽象的な)⿃にも自在に変容させました。
「連作」は、セラミックと絵画・版画の重要な共通点として挙げられますが、ピカソが、モダン・アートの巨匠エドゥアール・マネの有名な《草上の昼食》をもとにした一連の「変奏(ヴァリエーション)」には、絵画・版画だけではなく、本展で取り上げるセラミックのヴァージョンもあります。
「ひび割れの美学」は、ピカソ自身が意図したかどうかは別に、セラミックの制作につきものの「偶然」の要素が、きわめて面白い効果を挙げている例です。

3章 ダンス/運動:セラミックは踊る
美術におけるダンス/運動の表現は、もちろん古代からありましたが、19世紀には印象派・ポスト印象派、20世紀にはマティスや未来派らが大いに着目し、ピカソ自身、バレエの舞台美術に携わるとともに、1925年には油彩画《3人の踊り子》を制作しています。晩年になるとピカソは今度は、どちらかといえば、どっしりとしたイメージの強いセラミックで、ダンスや運動の軽やかな動きを表そうとするのです。
この章では、ダンス/運動を表した一連のセラミック作品に焦点を当て、ピクトグラムに近いほどまでに踊り子を単純化・記号化したり、「カット・アウト(cut-out切抜き)」と「折り」の構造からアスリートを生み出したりする、ピカソ流のモダンな再解釈を探ります。さらには、ダンスを含む《生きる悦び》が示唆する、第二次世界大戦後の芸術と社会のユートピアについても考察します。

★展示室内での撮影について★
この度、ピカソ権利者から「個人の展覧会観覧者が、展覧会会場内でピカソ作品や肖像写真の写真撮影をすること、また、展覧会がテーマの投稿であるならば、その写真を個人のSNSへご掲載頂けることを許可する」旨の連絡がありました。ご申請の必要やクレジットのご明示も必要ありません。

展覧会情報 https://yokumokumuseum.com/1776/

関連イベント:(随時公式サイトにて発表予定)
・講演会
・ギャラリートーク(当館学芸員による)・学校連携プログラム
*学校団体見学についてはお問い合わせください。
・ラーニングプログラム「ピカソde アート」
・同時開催「ヨックモックミュージアム常設展2022-2023」
・音声ガイド(無料)
*ご自身のスマートフォンとイヤホンをお持ちください。アプリのダウンロードは不要です。本展監修の河本先生に作品解説をお願いしております。

ラーニング情報 https://yokumokumuseum.com/learning/

■ヨックモックミュージアム (2020年10月25日開館)
「ヨックモック・コレクション」を通じてピカソの創造性を体感してください。その豊かで自由なありように驚き、アートの力で日常を発見する、そのための場としてヨックモックミュージアムは誕生しました。
ヨックモック・コレクションをさまざまな切り口でご紹介する展覧会のほか、アートセラピーを取り入れた「アートセッション」、当館ならではの「菓子とアート」など、独自の教育プログラムやイベントを企画しています。
“友人を招くようにみなさまをお迎えしたい”と、大げさではないけれど居心地の良い建築が南青山の住宅地に現れました。1階にはヨックモックグループ内ハイエンドブランド「アン グラン」のミニャルディーズ(ひとつまみサイズの可憐なスイーツ)もお楽しみいただける「カフェ ヴァローリス」がございます。カフェから見通せるスペースにはショップやライブラリーも併設して、みなさまのご来店をお待ちしています。

住所:〒107-0062 東京都港区南青山6ー15-1   
アクセス:東京メトロ「表参道」駅B1出口から徒歩9分

電話:03-3486-8000
渋谷駅東口より都営バス「新橋駅前」行乗車、「青山学院中等部前」下車徒歩1分
※駐車場はございません。  
休館日:月曜(月曜が祝日の際は開館、翌火曜が休館)、年末年始、展示替期間             
開館時間:10:00~17:00(受付は閉館の30分前まで)    
入館料(税込):一般1,200円、学生800円、小学生以下無料   
※障がい者手帳をご提示の場合、ご本人と付き添いの方1名は無料です。
※学生の方は学生証等の年齢のわかるものをご提示ください。
入館方法:新型コロナウイルス感染拡大防止のため、予約サイトでの来館日時指定予約にご協力をお願い致します。
※入館のご予約は、公式サイトから。 https://www.yokumokumuseum.com/
◎新型コロナウイルス感染拡大防止対策について
最新情報は当館公式サイト「【重要】当館のコロナ対策について」でご確認ください。




 

 

あなたの会社のニュースを掲載しませんか?

ニュースへの新規掲載お申込み(無料)

日本中のクリエイターを応援するメディアクリエイターズステーションをフォロー!

TOP