電話・サロン・Webの顧客接点からブランドを育む。3ブランドを展開する福岡の粋株式会社
スキンケアやメイクアップ、ヘアケア、健康食品の企画・開発・販売、ECサイトの運営を手掛ける福岡の粋 株式会社。「IKI-JAPAN」「CEFINE(セフィーヌ)」「KISSUI」の3ブランドを展開しています。同社は、電話によるカウンセリング、サロン向け販売など、ブランドごとに異なる顧客接点をもち、そこに寄せられるお客さまの声を商品やサービスの改善へ生かし、ブランド価値を高め続けています。全ブランドのデジタルマーケティングを担当している営業部 ダイレクトマーケティングチーム主任の長友 真奈美(ながとも まなみ)さんにブランドを育てる取り組みについて、お話を伺いました。
3ブランドで異なる顧客価値を届ける

粋 株式会社ではどのような事業を展開していますか?
弊社はスキンケアやメイクアップ、ヘアケア、健康食品の企画・開発・販売、またECサイトの運営を行う総合コスメカンパニーです。現在は「IKI-JAPAN」「CEFINE」「KISSUI」の3ブランドを展開し、それぞれ異なる販売手法やターゲットに合わせた商品を開発しています。
それぞれのブランドにはどのような特徴がありますか?
天然成分と機能性を融合させた「IKI-JAPAN」は、国内のお客さまを中心に商品を届けています。電話によるカウンセリングを強みとしており、美容カウンセラーがお客さまのお悩みや肌の状態を伺いながら最適な商品をご案内しています。
「CEFINE」はサロン向けを中心としたブランドです。美容室やエステサロンなど、プロの現場で使ってもらえるよう、大量生産よりも「肌への優しさと最大限の効果・安全性」にこだわった商品を展開しています。ECサイトでは一般のお客さまへの販売も行っています。
2024年に立ち上げた「KISSUI」は、「知床らうす海洋深層水」などを配合したお肌へのやさしさにこだわったフリー処方のスキンケアブランド。仕事などで忙しい若年層のユーザーをターゲットとしており、Webを中心に展開しています。
お客さまとの接点やターゲット層もブランドごとに異なるため、それぞれに合った方法で価値を届けています。
バックオフィス、コールセンターを経験し、Webへ。未経験から知識を習得
現在はWebマーケティングを担当されている長友さん。今にいたるまでにどのような部署を経験されてきたのか、教えてください。
新卒で入社した当初は、受注や決済などを担うバックオフィス業務を担当していました。
その後、お客さまからのお電話やメール、おはがきに対応するコールセンター業務を経験し、現在はWebマーケティングを担当しています。
振り返ってみると、さまざまな部署を経験してきたことが今の仕事につながっていますね。
キャリアのスタートから全く別の部門を担当されているのですね。
はい。当時、Webチームの体制を新しく編成するタイミングがあり、バックオフィスや顧客対応の経験があるメンバーとして、私に声がかかったのがきっかけです。
会社としても、現場で培ったお客さまのリアルな視点を、もっとWebサイトやCRMの施策に反映させていこうという過渡期だったのだと思います。
異動した当初は、Webの専門知識はほとんどありませんでしたが、同業他社のサイトやSNS、最新のマーケティング手法など、あらゆるWeb情報を自分なりに収集・分析しながら、一つずつ知識とノウハウを身に付けていきました。時にはコンサルタントの方にもアドバイスをいただきながら、実践で学んでいきました。
コールセンターでの経験をダイレクトマーケティングチームで生かす
コールセンターでの経験は、現在の仕事にどのように生かされていますか?
コールセンターでは、毎日たくさんのお問い合わせをいただくなかで、電話口のお客さまが何を求めているのかという問いと向き合ってきました。
特にWeb画面を見ながら電話でお問い合わせをいただく際には「どこが分かりにくかったのか」「どうすればもっと使いやすくなるのか」というお客さまの声を直接知ることができました。
その経験は、現在のWebサイトの改善にもつながっています。例えば、お問い合わせの多い内容を「よくある質問」として掲載したり、購入時の導線や決済方法を見直したりと、バックオフィスとも連携しながら改善を続けています。
これまでお客さまとやり取りした経験が、ダイレクトマーケティングチームでも生きていると感じますね。
Web制作を内製化し、アンケート型ランディングページで商品への納得感をプラス

長友さんが所属するダイレクトマーケティングチームは、社内ではどのような役割を担っていますか?
私たちのチームでは、ECサイトの運営をはじめ、Web広告、SNS、メールマガジン、LINEなど、全ブランドのデジタルマーケティングを担当しています。
バナー制作やランディングページの企画・制作、広告運用まで社内で対応できる体制を整えた上で、ブランドに合わせた情報発信を行っています。Webサイトを制作することが目的ではなく、お客さまが必要な情報に迷わずたどり着けるよう、伝え方や導線を日々見直しています。
Webサイトは商品を紹介するだけの場所ではありません。お客さまが迷わず必要な情報にたどり着き、「この商品を使ってみたい」と思っていただけるような導線づくりを意識しています。
また、ブランドごとにターゲット層が異なるため、文字の大きさや色使い、ページ構成などもチームで話し合いながら改善を重ねています。
現場でいただくお客さまの声とWeb上で得られるデータ、その両方を見ながら、より良い情報発信につなげていくことを心掛けています。
広告運用では、どのようなことを意識していますか?
Webの世界は変化がとても早いため、「これが正解」というものはありません。チームでは毎日、広告の数値を確認し、「なぜ結果が変わったのか」「もっと伝わる表現はないか」を話し合っています。
実際に施策を実施し、結果を分析して改善する。その繰り返しですね。
特に成果につながった取り組みはありますか?
商品への関心を高めるために制作した、アンケート形式のランディングページです。広告インプレッションは十分にあるのに、自分に合う化粧品がわからないために購買につながっていないという課題がありました。商品を紹介する前に、お客さまにアンケートへ答えていただき、ご自身の肌悩みを整理していただく仕組みになっています。
「自分にはこの商品が合っているかもしれない」と感じていただいた上で商品をご紹介できるため、現在ではWeb広告の中心となる施策の一つになっています。この取り組みも、他社事例を参考にしながら、自分たちならではの視点で内容を考えていきました。
Webサイトづくりで大切にしていることを教えてください。
Webに詰め込んだKISSUIの世界観
新ブランド「KISSUI」の立ち上げでは、どのような役割を担いましたか?
私たちWebマーケティングチームは、サイトの立ち上げから広告運用まで携わりました。
企画担当から商品のコンセプトや資料を共有してもらい、それをどのようにWeb上で表現するかを、デザイナーやシステム担当と何度も話し合いながら形にしていきました。特に、ブランドの特徴である「知床らうす海洋深層水」の魅力を、初めて見る方にも分かりやすく伝えることを意識しました。
ゼロからブランドの世界観をつくり上げる経験ができたことは、とても印象に残っています。
ブランドづくりにおいて、お客さまの声はどのように生かされていますか?
弊社には、電話、サロン、Webという三つのお客さまとの接点があります。それぞれ異なる立場のお客さまからいただくご意見を、企画や開発へ生かしています。商品の成分はもちろん、容器の使いやすさやサービス内容まで改善を重ねています。
お客さまの声を商品づくりだけでなく、Webでの伝え方にも反映できることが、弊社の強みだと感じています。
クリエイターとともに目指す、長く愛されるブランドづくり

どのようなクリエイターと一緒に仕事をしたいと考えていますか?
デザインができることはもちろん大切ですが、それ以上に商品の魅力やブランドが伝えたいことを理解してくださる方と一緒に仕事がしたいです。
商品の特徴や開発背景、キャンペーンの目的まで共有した上で制作していただくと、より伝わる表現になります。
現在も社内のデザイナーだけでなく、外部のクリエイターの方とも連携しながらブランドづくりを進めています。
今後挑戦したいことを教えてください。
年齢を問わず利用しやすいWebサイトを制作し、情報発信していくことで、ブランドの魅力をより多くの方へ届けていきたいです。そうして長く愛されるブランドへ育てていきたいと考えています。
取材日:2026年6月23日 ライター:田口 有香
粋 株式会社
- 代表者名:立石 寿雄
- 設立年月:1999年3月
- 事業内容:スキンケア商品・メイクアップ商品・ヘアケア商品・健康食品の企画・開発・販売、ECサイトの運営
- 所在地:
【東京本社】〒160-0022 東京都新宿区新宿1-2-9
【福岡支社】〒810-0072 福岡県福岡市中央区長浜2-3-6 - コーポレートサイト:https://ikijapan.com/pages/corporate
- KISSII Webサイト:https://kissui-jp.com/
- お問い合わせ先:電話番号 0120-407-902 / メール






