経済産業省によるアート領域におけるクリエイター・エンタメスタートアップ創出プログラム「ART X JAPAN CONTEXT」参加アーティスト・チーム決定
経済産業省によるアート領域におけるクリエイター・エンタメスタートアップ創出プログラム「ART X JAPAN CONTEXT」参加アーティスト・チーム決定
日本らしさと多重な文化・文脈を掛け合わせたアート表現を創造し世界に発信
株式会社アブストラクトエンジン(本社:東京都渋谷区、代表取締役 齋藤精一)は、経済産業省とともに、経済産業省の令和 6 年度補正予算「クリエイター・エンタメスタートアップ創出事業費補助金(アート分野)」を活用し、アート領域でのクリエイター・エンタメスタートアップ創出プログラムである「ART X JAPAN CONTEXT(※呼称アート バイ)」を 2025 年 7 月下旬から 2026 年 3 月まで実施します。
この度、参加する8 組のアーティスト・チームが決定いたしました。
■「ART X JAPAN CONTEXT」実施の背景と目的
本事業で目指すのは、企業や地域産業が有する文化的資源(プロダクト・技術・知恵・場所等)とかけ合わせて制作したアート作品等を通じて、海外市場において評価されるアーティストを核としたチーム・企業・団体の創出です。日本人アーティストが海外市場で評価されるアート表現には、メディアアートやインスタレーションなど様々なフォーマットに共通して、「海外からの評価につながる日本らしさ」とその「多重な文化・文脈」への理解が必要だと考えております。本事業では、アート表現に関する教育・メンタリングに加え、クリエイティブ、デザイン、ビジネスなど多分野のトッププレイヤーから「海外からの評価につながる日本らしさ」とその「多重な文化・文脈」に関するレクチャーシリーズを提供することで、海外市場での需要を創出するアートの制作を支援し、世界に通用するアーティスト・スタートアップの創出を目指します。
■参加アーティスト × 文化的資源を有する企業一覧(敬称略)
池田翔×Lada
井村一登×ExtraBold
EXP2FLOOR×WOMB
杉浦久子×東洋竹工
松山周平×スズサン
涌井智仁×Design Solution Forum
石田康平
snipe1
※石田康平氏、snipe1 氏の連携企業は今後決定予定
尚、記載の企業・団体については、アーティストが自らの創作テーマや視点に基づき、JAPAN CONTEXT を有する者とマッチングされたもので経済産業省が特定の企業を選定したものではありません。
■統括プロデューサーコメント
齋藤 精一|統括プロデューサー/クリエイティブ・ディレクター
アートは今、単なる文化活動にとどまらず、社会や経済の可能性を広げる媒体の時代に入っています。世界のコンテンツ市場が拡大を続けるなか、日本もまた“アー
ト×産業”という挑戦に本格的に踏み出そうとしています。本プロジェクトでは、日本の伝統工芸や技術、場所、知恵といった文化資源とアーティストの創造性を掛
け合わせ、新たな価値の創出とその世界発信、ビジネス創造を目指します。今回採択されたアーティストの皆さんは、それぞれが独自の視点と手法で、日本の文化と
向き合い、未来を描く創作に挑みます。そこに、企業や職人の知見が交わり、これまでにないアートと産業の融合がかたちづくられていきます。今後、作品の制作過
程や展示を通じて、日本が「アートで国際ビジネスが出来る国」へと変わろうとするダイナミズムが見えてくるはずです。このプロジェクトからどんな驚きや美しさ
が生まれるのか——ぜひ、その最終形を楽しみにいただければ幸いです。
■経済産業省文化創造産業課コメント
本事業を通じて世界のアートシーンで評価される作品やビジネスモデルが生まれるとともに、アーティストを核としたチームが持続的にアート制作・経済活動を行うことを目指しております。8組のアーティストがメンタリング・レクチャリング等を通じ互いに刺激し合いながら、アート界、産業界双方に驚きを与える成果が発表できることを楽しみにしております。
■参加アーティスト・チームの詳細とコメント
池田翔×Lada
池田翔|サウンドエンジニア、サウンドアーティスト
2000 年新潟県生まれ。東京藝術大学音楽環境創造科、同大学大学院音楽音響創造分野修了。音による空間表現・空間演出への興味から、録音と再生によって生じる音響空間に着目し、立体音響を特徴とした制作を行っている。「東京藝大 ART FES 2023」優秀賞や日本オーディオ協会第 7 回「学生の制作する音楽録音作品コンテスト」最優秀賞等受賞している。
HP:https://ikeda283.com/
X:https://x.com/ikeda_283ch
Instagram:https://www.instagram.com/ikeda_283ch/
【池田翔のコメント】
音を用いて空間を再構成・演出するインスタレーション表現をさらに掘り下げることで、自身の表現の深化だけでなく、音を媒介とするメディアアート作品をさらに普及させていきたいです。
Lada
文化資源・技術:サウンドクリエイティブを軸としたコンテンツ企画、制作、プロデュース
広告やブランドコンテンツの企画制作、空間プロデュースの企画、体験プロデュース事業。IPコンテンツ、アーティストのプロデュース制作支援、レーベル事業の IP コンテンツ事業。ク
リエイターの発掘、育成のマネイジメント事業。
HP:https://www.lada.co.jp/
【Lada のコメント】
地域ごとの音環境を再構成した音響空間を横断的に体験できる作品を通して、視覚に偏重しがちな現代社会に、 聴覚
による空間認知の可能性を提示することを目指します。
井村一登×ExtraBold
井村一登|アーティスト
1990 年 京都市生まれ。2015 年 京都市立芸術大学総合芸術学科を卒業し、2017 年 東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻 修了。国際芸術祭「あいち」地域展開事業「底に触れる
現代美術 in 瀬戸」(瀬戸市新世紀工芸館/2024 年) NONIO ART WAVE AWARD 2021 審査員特別賞 名和晃平賞を受賞している。
HP:https://kazuto-imura.com/
Instagram:https://www.instagram.com/011_arumi/
【井村一登のコメント】
ExtraBold のデザイナー、エンジニアの方々と一人一人、アーティストとして共創します。時に私自身も技術者側として共に制作することで役割を交差させながら本事業を進行します。ExtraBold の 3D プリント技術と、自身の光学作品を組み合わせ、鑑賞者と視界を共有する「等身大のナルキッソス像」、「表層、形状とルッキズム」をテーマにしたインスタレーションを制作します。
株式会社 ExtraBold
文化資源/技術 : 廃材を使用した次世代型 3D プリンター技術
【GreenCreativeTMM】 を理念に掲げ、 Creative の力と独自の AM 技術で社会問題の解決を目指しております。自社で大型 3D プリンター【EXF-12】、協働ロボット式 3Dプリンター【REX-BUTLE】 を開発、廃棄物からの材料開発の研究も行い、循環型ものづくりを推進しております。
HP:https://www.extbold.com/
【株式会社 ExtraBold のコメント】
クリエイターの想像力を形にし、唯一無二のプロダクトを世に送り出すために、弊社の技術力 を最大限に活かし、全面的にサポートしてまいります。まずは本プロジェクトの成功、そしてクリエイター(井村一登氏)の理想像をかなえる事を一緒に 目指していきます。 弊社としても新たな目線で弊社とかかわって下さる方が来ることで、 弊社機械の新たな優位性も 見つけられるのではないかと期待しております。
EXP2FLOOR×WOMB
EXP2FLOOR|アーティストコレクティブ
2025 年 4 月に音楽フェス MAGIC HOUR での VJ 作品をきっかけに結成された、実験的な体験型作品を制作するアーティストコレクティブである。現在のメンバーは、浅見和彦、sion、
堀川淳一郎、西村穏。
【EXP2FLOOR のコメント】
EXP2FLOOR と渋谷 WOMB のコラボレーションで、実験的でありながらパーティーとしても楽しめる作品を目指します。DJ とオーディエンスの新たな関わりを実験したい。そして DJ やクリエイターの輪を広げていきたいです。DJとオーディエンスがよりインタラクティブに関わり合う体験型作品を制作し、そのような作品を制作するネットワークを構築しながら、実験的なクラブ音楽フェスを国内、海外に展開することを目指します。
WOMB
文化資源・技術:世界中のトップアーティストや音楽ファン達が注目をする、東京を代表するクラブ。世界トップクラスのサウンドシステムを主軸に、ライティングやレーザー等での
ハイクオリティーな演出が可能。
日本の様々なユース・カルチャーの発信地として世界が注目する東京/渋谷に 2000 年にオープンして以来、常に世界最先端のエレクトロニック・ミュージック・カルチャーを東京の音楽
ファンたちに紹介しながら、東京独自のシーンを世界に発信し続けている。
HP:https://www.womb.co.jp/
杉浦久子×東洋竹工株式会社
杉浦久子|建築家・アーティスト、昭和女子大学 非常勤講師、サイト・リノベーション・ラボ代表
1958 年東京生まれ。1987 年早稲田大学大学院・建築専攻修了。1989 年から 1994 年にフランス国立建築学校パリ・ラ・ヴィレット校修了。1992 年から昭和女子大学(現)環境デザイン学科(建築)専任講師に就任し、2024 年に退任。現在は同大非常勤となり個人活動へ移行。1986 年「現代の茶室」最優秀賞(旧姓:平井)や 2019 年 「サイト・リノベーション(その
17)」や 2023 年 「同(その 21)」日本建築学会 発表表彰(南京玉簾システム)等、数多くの賞を受賞。
HP:https://sugiurahisako.wixsite.com/site
【杉浦久子のコメント】
「その場所と人との関係性や意味を発見し、場を再構築すること」を「サイト・リノベーション」と称し、「大地の芸術祭」等で地域の人・もの・環境など「風土性」と呼応した大型のインスタレーションを展開してきました。人の手の技・素材・ブリコラージュ。まだ沢山の宝が眠っています。物質を伴うインスタレーションは保管、廃棄の問題があります。「南京玉すだれ」の構造システムと竹の菜箸を利用した、旅する茶室「WA-AN 和庵」(テヘラン「間」展出品)の「バージョン 2.0」を、竹加工技術とのコラボにより、より高品位、一過性でないものにしたいです。
東洋竹工株式会社
文化資源・技術:京都特産の優れた孟宗竹・真竹・胡麻竹等の京銘竹を主たる材料とした、竹工芸品「京竹工芸」
明治時代に竹材業をはじめ、加工部門を昭和 34 年に独立させ、伝統的な茶華道具から最近では竹を使ったハイテク関連商品・現代的デザインのインテリア商品など新たな竹の用途開発にも力を入れています。
HP:https://www.toyo-bamboo.com
松山周平×スズサン
松山周平|テクノロジスト、ヴィジュアルアーティスト
テクノロジーを用いた、アート作品、空間体験設計を手掛け、国内外のミュージアム、アートフィスティバルでの展示を行う。著書に『TouchDesigner 解説書』、Forbes JAPAN「NEXT 100」2025 選出。第 20 回文化庁メディア芸術祭アート部門審査委員会推薦作品選出、2020 アジアデジタルアート大賞展 FUKUOKA エンターテインメント部門 大賞/経済産業大臣賞を受賞している。
Instagram:https://www.instagram.com/shuhei.matsuyama/
【松山周平のコメント】
日本の伝統文化とのコラボレーション作品制作と現代的な日本観の追究をテーマにした制作をより一層深めグローバルへの展開を目指していきます。江戸時代から続く伝統工芸「有松鳴海絞り」のスズサン様とのコラボレーションの元「絞り染め」手法そのものに注目し、「絞りが引き起こす情報変容」と生地に情報を定着させる「絞り」というメディアの味わいの本質を探ります。
株式会社スズサン
文化資源・技術:愛知県名古屋市の有松・鳴海地域で、江戸時代初期から受け継がれてきた伝統的な絞り染め技法「有松鳴海絞り」
400 年の歴史を持つ有松鳴海絞りをルーツに、日本・有松とドイツ・デュッセルドルフを拠点として、オリジナルブランド<suzusan>の企画・製造・販売を行っています。職人と協業しな
がら一貫して有松でものづくりを行うことで、次世代への技術継承に取り組んでいます。
HP:https://suzusan-shibori.com/category/about/
Instagram:https://www.instagram.com/suzusan_official/
【株式会社スズサンのコメント】
今回のプロジェクトは、伝統技法の有松鳴海絞りでアナログとデジタルを行き来するという一つの挑戦だと捉えています。そもそも2次元のテキスタイルの表面に絞り加工を加えることで3次元にする、という特徴を有する有松鳴海絞りですが、映像や音、空間に広がりを持たせさらなる高次元に向かうかのようなリサーチプロジェクトです。制作工程の中で多くの発見があることを期待しています。スズサンは、明治初期から 100 年に渡り、有松鳴海絞り職人としての家業で築き上げてきた感性と設計のバランスや意匠アーカイブを継承、事業の形を変えながら、新しい挑戦を続けてきました。本事業においても、アーティストと協業することで、有松鳴海絞りという伝統技術の新しい表現方法を模索し、伝統のさらなる可能性を次世代につなげていくことを目指します。
涌井智仁×Design Solution Forum
涌井智仁|美術家、音楽家、WHITEHOUSE ディレクター・キュレーター
1990 年新潟県生まれ。主な展覧会に「nonno」(2016 年、8/ART GALLERY/TomioKoyama)、「Dark Independants」(2020 年、オンライン/都内某所)、「JUNK’SPORTS」(2023 年、ANOMALY)、「電気-音」(2023 年、金沢 21 世紀美術館)、「日本現代美術私観:高橋龍太郎コレクション」(2024 年、東京都現代美術館)など。
HP:https://tomohitowakui.com/
WHITEHOUSE HP:https://7768697465686f757365.com/
Instagram:https://www.instagram.com/hizakozox/
【涌井智仁のコメント】
トライアンドエラーを繰り返しながらゆっくりと進んでいくプロジェクトなので、辛抱強く頑張りたいと思います。まずはあまり結果を予想せず始めていきます。また、技術と人間の関係性を問い直しながら、新しい感覚の領域を作り出せたらと思います。
Design Solution Forum
文化資源・技術:半導体設計・開発に関連する技術・ノウハウ
「創ろう、 拡げよう、設計者ネットワーク」を基本コンセプトに、エンジニア同士の情報交流を目的としたセミナーやイベントを毎年開催しています。
HP:https://dsforum.jp/official/
X:https://x.com/dsforumjp
【Design Solution Forum のコメント】
アーティストの涌井智仁氏と出会い、リサーチベースアートの考えに共感しました。作品制作への期待が高まっています!継続したビジネス展開目指し頑張ります!また、半導体開発のデザインやエンジニアのプライドをアートで表現し、人々をつなぐことで、日本・世界の半導体業界の人材活性化に貢献することを目指します。
石田康平
石田康平|研究者、クリエイター、デザイナー
1994 年生まれ。2018 年東京大学工学部建築学科を卒業、2020 年に東京大学大学院工学系研究科修士課程、2023 年に同博士課程修了。建築とテクノロジーの関係について、制作と研究
の両面から探究をしている。2020 年東大建築学専攻長賞、2021 年新建築論考コンペティション最優秀賞など、様々な賞を受賞。2019 年に表参道スパイラルで展示、2023 年東京都現代美術館 MOT Annual Extraにて「歴史における VR 的なもの」を含む 3 作品を出展ほか。
X :https://x.com/koheii_g
note:https://note.com/koheii
HP :https://www.ishidakohei.com/
【石田康平のコメント】
これまで建築とテクノロジーを対象としつつ、能や禅、お香、日本古来の宗教観など、「日本」のルーツを現代の中で深掘りしつつ制作と研究に取り組んできました。今回、「日本」のコンテクストを、アートを通して世界に発信する取り組みに参加でき、とても光栄です。「音×壁×バーチャリティ」を主題として、 海外に広く目を向けながら、むしろ日本人たちが自国の文化の重層性に気づけ、熱量を持てるような、強さと勢いのある作品制作を実現したいと考えています。そこから、共に海外に乗り込んでいく仲間を募れるような、活気ある活動の展開を目指したいです。
snipe1/スナイプワン
snipe1/スナイプワン|アーティスト
日本のストリート界を牽引するパイオニア。10 代で単身渡米し、NY グラフィティシーンに身を投じた後、世界中を横断。帰国後は村上隆氏が率いる Kaikai Kiki Gallery の制作に
参加・個展開催を経て現代アート界へも進出し、アートの中に現代を生きるためのコードを書き込み、観るものの固定観念をクラックし続けている。
「METAVIRUS – don’t say it, spray it」@Hidari Zingaro,TOKYO(2018 年・個展)やWAGNER PROJECT(2019 年~KAAT、金沢 21 世紀美術館他)といった展示を開催して
いる。
Instagram:https://www.instagram.com/fukitalltokyo/
【snipe1/スナイプワンのコメント】
おかしなことがたくさん起こり、普通という言葉で自分を限定する。普通って何? この社会での己の役割とは? なぜストリートはリスペクトを踏み躙る? そしてなぜこの国は、変化することを恐れる? 変化をおそるるべからず!君は正しい! そんな思いをぶつけます。廃校になった旧校舎で体感する、没入型・ストリートアートインスタレーション。テーマは盆踊り×文化祭 BOMG 化祭。世界中から愛されてやまない日本の伝統から最先端の文化・文脈を一身独立、一国独立の精神で発信する。本気の、そして永遠の文化祭(前夜)。
※石田康平氏、snipe1 氏の連携企業は今後決定予定
■参加アーティスト・チーム公募の際の要件
1. アーティスト 企業・チーム・個人等
インスタレーション、展示型作品の制作・プレゼンテーションの実績を有していること。
本事業を通じて制作したいアート作品の構想を有していること。
2. 文化的資源(プロダクト・技術・知恵・場所等)を持つ企業/地域産業(工芸産地などの地域全体でものづくりしている団体)
企業、地域や産業に蓄積された文化・技術・知恵等を深く理解し、それらを他者に共有・プレゼンテーションできること。
本事業を通じて、産業的価値を創出するための財務・人材の基盤を有していること。
■参加アーティスト・チームへの支援内容
採択されたアーティスト・チームには、作品制作とその国際展開をサポートする支援プログラムが提供されます。
本事業では、株式会社アブストラクトエンジンがこれまでに国内外で培ってきたライブパフォーマンスやインスタレーションの実績、および多彩なネットワークを活用し、若手クリエイターたちが持つ創造性を最大限に引き出しながら世界へと発信していきます。
1:海外市場での需要を創出する作品制作のためのレクチャー
アート、クリエイティブ、デザインなど多分野のトッププレイヤーから学ぶコンテンツを提供します。
2:作品制作のメンタリング
定期的なガイダンスとフィードバックによって、海外市場での需要を創出するためのアート表現の制作をサポートします。
3:作品展示会の開催支援
国内のアートイベントの開催に併せて、制作した作品の発表の場を用意します。
国内外のアート関係者、メディア等を招致することで今後のグローバルマーケットでの活躍を後押しします。
4:制作費等の支援
採択されたアーティスト・チームに対して、補助率二分の一、上限額 500 万円までの予算補助を行います。
■実施概要
「ART X JAPAN CONTEXT」https://www.art-x-japan.com/
■今後のスケジュール予定
2025 年 8 月以降 :制作、ゲスト講師による講義プログラム、メンターによるメンタリング
2025 年 10 月中旬 :中間報告会
2026 年 3 月中旬 :最終報告会
※今後、変更となる場合があります。
■メンターの紹介
齋藤 精一
統括プロデューサー/クリエイティブ・ディレクター
Panoramatiks 主宰/株式会社アブストラクトエンジン代表取締役/クリエイティブ・ディレクター
1975 年 神奈川県伊勢原市生まれ。建築デザインをコロンビア大学建築学科(MSAAD)で学ぶ。2006年に株式会社ライゾマティクス(現:株式会社アブストラクトエンジン)を設立。社内アーキテクチャ部門を率いた後、2020 年に「CREATIVE ACTION」をテーマに、行政や企業、個人を繋ぎ、地域デザイ ン 、 観 光 、 DX な ど 分 野 横 断 的 に 携 わ り な が ら 課 題 解 決 に 向 け て 企 画 か ら 実 装 ま で 手 が け る「Panoramatiks」を結成。
2023 年よりグッドデザイン賞審査委員長。2023 年 D&AD 賞デジタルデザイン部門審査部門長。2025 年大阪・関西万博 EXPO 共創プログラムディレクター。
石橋 素
Rhizomatiks 主宰/エンジニア/アーティスト
東京工業大学制御システム工学科、国際情報科学芸術アカデミー[IAMAS]卒業。2011 年よりライゾマティクスを共同主宰。デバイス、ハードウェア制作を主軸にアートパフォーマンス、ライブエンターテイメント、インスタレーションなど、多領域にわたり活動。アンリアレイジ、ドルチェアンドガッバーナなどのファッションブランドとの協業や、Perfume とのドローンや 4 輪オムニ台車などの独自デバイスを用いた演出開発などを行う。アルスエレクトロニカ、カンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバル チタニウムグランプリ、文化庁メディア芸術祭大賞など受賞。
倉本 仁
JIN KURAMOTO STUDIO 代表/プロダクトデザイナー
1976 年兵庫県生まれ。1999 年金沢美術工芸大学工業デザイン専攻卒業。国内大手家電メーカーにて工業デザイナーとして勤務の後、2008 年に東京目黒に『JIN KURAMOTO STUDIO』を開設。プロジェクトのコンセプトやストーリーを明快な造形表現で伝えるアプローチで家具、家電製品、アイウェアから自動車まで多彩なジャンルのデザイン開発に携わる。素材や材料を直に触りながら機能や構造の試行錯誤を繰り返す実践的な開発プロセスを重視し、プロトタイピングが行われている自身の”スタジオ”は常にインスピレーションと発見に溢れている。iF Design Award、グッドデザイン賞、Red Dot Design Award など受賞多数。金沢美術工芸大学客員教授、 武蔵野美術大学非常勤講師、東京藝術大学非常勤講師。JAPAN CREATIVE 理事。2023 年よりグッドデザイン賞審査副委員長。
中村 寛
文化人類学者/デザイン人類学者
多摩美術大学リベラルアーツセンター/大学院教授。アトリエ・アンソロポロジー合同会社代表。
「周縁」における暴力、社会的痛苦、反暴力の文化表現、脱暴力のソーシャル・デザインなどの研究テーマに取り組む一方、人類学に基づくデザインファーム《アトリエ・アンソロポロジー》を立ちあげ、様々な企業、デザイナー、経営者と社会実装を行う。KESIKI Inc.にて mate として Insight Design を担当。2020 年からグッドデザイン賞外部クリティーク。2023 年からグッドデザイン賞フォーカスイシュー・リサーチャー。美術と循環型社会の組み合わせによって価値の刷新を目指す多摩美術大学サーキュラー・オフィスのプロジェクト・リード。多摩美術大学のオンラインプラットホーム Tama Design University では、デザイン人類学部門(Division of DesignAnthropology)をリード。著書に『アメリカの〈周縁〉をあるく――旅する人類学』(平凡社、2021)、『残響のハーレム――ストリートに生きるムスリムたちの声』(共和国、2015)。編著に『芸術の授業――Behind Creativity』(弘文堂、2016 年)。訳書に『アップタウン・キッズ――ニューヨーク・ハーレムの公営団地とストリート文化』(テリー・ウィリアムズ&ウィリアム・コーンブルム著、大月書店、2010)。
倉森 京子
株式会社 NHK エデュケーショナルコンテンツ制作開発センター 美術教養グループチーフ・プロデューサー
1987 年NHK入局。ディレクターとして岡山放送局に赴任。その後、社会情報番組部を経て、1996 年からはNHKおよびNHKエデュケーショナルで「日曜美術館」を中心に美術番組を担当。美術やデザインに関する番組や、番組から展開するイベントを開発する。制作した主な番組に、NHKスペシャル「桂離宮」。4K番組「三宅一生 デザインのココチ」「ビューティフル・スローライフ」。8K番組「ルーブル美術館」「オルセー美術館」「国宝へようこそ」。シリーズ番組として「テクネ 映像の教室」「びじゅチューン!」「やまと尼寺 精進日記」「TAROMAN 岡本太郎式特撮活劇」など。2020 年より、番組と展覧会を両輪として進めるプロジェクト「デザインミュージアムジャパン」に携わる。一般社団法人 Design-DESIGN MUSEUM 代表理事。女子美術大学特別招聘教授。国立新美術館評議員。
青木 彬
インディペンデント・キュレーター/社会福祉士
1989 年東京都生まれ。京都市在住。首都大学東京インダストリアルアートコース卒業。一般社団法人藝とディレクター。アートを「よりよく生きるための術」と捉え、アーティストや企業、自治体と協働して様々なアートプロジェクトを企画している。近年は社会福祉とアートの繋がりに関心を持ち、特にセツルメント運動を手がかりに地域福祉における創造的実践を調査している。これまでの主な活動に「SENSE ISLAND/LAND|感覚の島と感覚の地 2024」ゲストキュレーター(横須賀市,2024)、「三島満願芸術祭 2024」ゲストキュレーター(三島市,2024)、まちを学びの場に見立てる「ファンタジア!ファンタジア!─生き方がかたちになったまち─」ディレクター(墨田区,2018~)などがある。出版物に『素が出るワークショップ』
(学芸出版)編著、『幻肢痛日記』(河出書房新社)著。
■Abstract Engine について
株式会社アブストラクトエンジンは、2020 年に旧社名である株式会社ライゾマティクスから社名を変更。2006 年、前身のライゾマティクスの設立以来、アート、広告、エンターテイメントの分野で先進的な表現を追求している。新社名「アブストラクトエンジン」の由来は、フーコーやドゥルーズ、ガタリが引用した「抽象機械」の概念から着想。現代において、社会の動力として機能することを目指し、実証実験と社会実装を推進する。
https://abstractengine.ltd/
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