映像2020.03.09

今だから「環境」を整える

都内某所
映像編集&コピーライター
秘密のチュートリアル!
野辺五月

世間はコロナでリモートワーク状況になっていますが、クリエイティブなお仕事も割とリモートになっています。
ただマシンの問題はもちろんあって、こんなときスペックもろもろ問われるかと思います。
会社から支給されているところはいいのですが、よくある某センター経由で会社がレンタルを使っているパターンなどでは、自分の手元にもともとはないので、こんな時のために一つ購入も視野にいれておきたいところかなぁと思える今日この頃。
もちろん「デスクトップなら持っている」という方も多いと思います。
ただ今なら敢えてのノートもありかなぁと。
私は一応どちらも持っています。理由はデスクトップの方が容量的に安定していること。
それとは別にノートPCは「チェックしてもらうのに持っていける」こと、「セミナー・ハンズオンに出やすい」ことです。

じゃあスペックはどう選ぶか?
そんなには詳しくないのですが、私の選び方のパターンを今回はご紹介したいと思います。

まずデスクトップですが、
大きくチェックするべき要素はCPU、それからGPU(グラフィックボード)、メモリです。
ただソフトによって大きく異なります。

Premiereであれば動いたのにAfter Effectsは動かない。動くけれど3D処理が遅い・できないなどなど……それぞれのソフトの特徴もあります。
まず初めに
CPU……中央演算処理装置 人間の頭脳に当たるユニットなので、言うまでもなくより良いものの方がおススメ。
Intel(インテル社)のCore iシリーズが有名ですが、今だと最低5……。できれば7以降かな?
高いほうが当然動きます。

●Corei-7以降 推奨

では、どうやって「今」買い時なものをチェックすればいいか?
方法は二つあって、ネットの口コミで、同じソフトを使っている人をチェックすること。
Youtubeなどで最近はスペックの説明をしてくれるYoutuberも多いので、こんな動画作りたいな=作った人のスペック説明を聞く、という流れは割と簡単になりました。
もう一つ、私がおススメするのは、都心に限るとなりがちですが、「店員の中で映像やってる人を探す」ことです。なお、私は安く・かつ確実にマニアックなプラグインを使いたかったため、この方法を取りました。
狙うは秋葉原・ないし新宿……
大型店舗にいくと、一人や二人はいる「マニア」。この情報だけ、掴んでその人に会えばおしまいです。
なお、Mac派は最新はとにかく、わりと積み増し前提なイメージです。(Win主導なので詳しくなくてすみません・今回は省きます)
そしてメーカーですが、基本はBTOのメーカー……ドスパラ・マウス・パソコン工房・TSUKUMOなど。ほか、Lenovo・Dell・G-Tune・MSIなんかがわりとありだと思っています。

どれを買うか選ぶにせよ、まず基本を知っていないと誰が正しいのか分からないので、最低限……をもう少し。
CPU以外ですと、必要な情報といえば、まずメモリ。
メモリはCPUの演算処理を、一時的に保存するスペースです。動作の速さには関係ないのですが、そもそもソフトが立ち上げられるのかということもあります。よくあるPhotoshopとの並行使いなんかも、少なければ当然アウトです。
また何ギガにするかよりも「増設できるかどうか」の方が大事です。デスクトップは特にですが、後から組み込めるならば焦ることはありません。
なお、使用ソフトがPremiereだけなら16Gで十分事足りますが、素材が4Kだと処理が厳しいので32G推奨。After Effectsは疑似3Dをやりたいのならば16Gでは厳しくて、私は途中で泣く泣く買い替えました。
ノートで増設出来ないものを最初使っていたからなのです。ここはご注意あれ。

●基本16G 3D他重めのものに手をだしたいなら32G~推奨

次に容量。なるべくですが、1TBが目安になると思います。
最近4K素材なども増えているのでなるべく!です。
またHDDとSSDで迷う方がいると思いますが、ざっくりいえば、「容量が多いのはHDD」「情報処理の高速化が望めるのがSSD」です。ただしSSDも消えるときは消える(笑)。
一般に、衝撃に強いことや、発熱・消費電力が少ないことなどもうたわれているのがSSD。
HDDよりサイズが小さく場所を取らないことも売りですが、何分まだまだお値段が高い!そして、故障したときのデータの取り出しがほぼほぼできない……と個人的経験からは思っています。
なおノートPCはSSDの方がいいです。理由は場所もそうですが、バッテリーの持ちがいいため、最近増えているのですよ。内蔵ストレージ容量については、クラウドにいれるからいいよ派も、ソフトをいれるだけでわりと食うので注意が必要です。
そこで……おススメはSSD/HDD併用!!
速度も容量も多くしたいのならこれに限ります。

●SSD512~/HDD2TB~  個人的にストレスが一気に減るのはこのあたり。
SSDは256Gより512~でぜひ。HDDは外付けをもう少し使うなら低くてもかまわないと思います。
このあたりはあくまで私が失敗しながら試してみた結果&すぐにかわってしまうため、店員・ネットでチェックする際は「自分がどういうソフトを使うか」「並行で使う必要があるソフトがあるか」「素材の重さはどうか」を考えたうえで、比べてください。

最後にグラフィックボード。
映像を出力する機能で、特別単体でなくても一応映像編集が可能ではあります。
が……ソフトにより、そして、扱う素材により当然処理が追い付かなくなります。
オンボードの画像処理演算をサポートするグラフィックボード。
趣味で映像をいじるレベルならばなくてOKですが、このコラムのターゲット、仕事をしようと思っている方に向けてはマストだと思います。
種類はいくつかあり、今は、NVIDIA製のGeForce、AMD製のRadeonシリーズが優位です。
NVIDIAは他に、Quadroというシリーズをだしていますが、こちらはCADや医療系に今特化していて、場合によっては動きません。ええ……動かないんです(涙
aftereffectにはあまり向きではないなぁという心象です。(そこそこ以上のものを選ばなくてはならなくなる=高い!)
またグラボがきちんとしていると、何より書き出しの速度が一気にいい感じになります。
この性能は結構違っていて、かつ値段もかなり差が開くので、何を目的かで変える必要があると思います。ある程度高い性能のグラボですとCPUいかんでは性能が引き出しかねる可能性もあります。
このバランスも鑑みて、BTOですでに制作者が使っているタイプのスペックのものを買うのが初心者にはおすすめです。
上のように、既に使っているひとや店員を引き当てる際には、CPU・GPU・メモリ・グラフィックボードについてはソフトの公式サイトに適応が載っていますのでそちらを逐次確認してから買うことをお勧めしたいとおもいます。

ノートPCのお話はもう少し詳しく、次回にまわすことにして、今回はここまで!

プロフィール
映像編集&コピーライター
野辺五月
学生時代、研究の片手間、ひょんなことからシナリオライター(ゴースト)へ。 HP告知・雑誌掲載時の対応・外注管理などの制作進行?!も兼ね、ほそぼそと仕事をするうちに、潰れる現場。舞う仕事。消える責任者…… 諸々あって、気づけば、編プロ・広告会社・IT関連などを渡り歩くフリーランスと化す。 2015年結婚式場の仕事をきっかけに、映像畑へ。プレミア・AE使い。基本はいつでもシナリオ構成!のひと。趣味は飲み歩き。

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