映像2023.01.27

非日常の旅 ―映像美、音響に魅入られる『星地巡礼 – Premium Nights -』

東京
クリエイターズステーション編集部
editor.U
編集者U

星空を観る時、あなたは何に想いを馳せるだろうか。
漆黒の空に眩く光る星の美しさ。古代の先人たちが星に綴った神話。あるいは、無限に広がる宇宙への探求心か。観る人によって、星空の魅力はさまざま。その多彩な魅力を味わうことができる旅が、ここにある。

 

■コニカミノルタ プラネタリウム『星地巡礼 – Premium Nights -』

プラネタリウム事業を展開するコニカミノルタプラネタリウムの最新作、『星地巡礼 – Premium Nights -』。
フェローズが制作協力を行うこちらの作品の試写会に、今回クリステ編集部が参加させていただくことに。

『星地巡礼』は本日1月27日(金)より上映開始。「特別な星空を観れる場所、星地を巡る旅」をコンセプトにした本作では、三重県・伊勢志摩、長野県・野辺山、沖縄県・多良間島の3つの星空を観ることができる。上映館はコニカミノルタ プラネタリアTOKYO(有楽町)と、コニカミノルタ プラネタリウム天空 in 東京スカイツリータウン®(押上)。両館の大きな特徴は極上の音質を生み出す立体音響システム『SOUND DOME』だ。43台のスピーカーと4台のウーハーを駆使し、奥行きと臨場感溢れるサウンドを実現する。この素晴らしい音響システムに声を乗せるのは俳優の井浦 新さん。優しく落ち着いた語り口で、星地を巡る旅へと誘ってくれる。

 

■まるでその場にいるかのような没入感ある映像美

今回私が伺ったのは、東京スカイツリータウンに位置するプラネタリウム天空。ソラマチの活気あふれる飲食店フロアにたたずむ劇場に、一歩足を踏み入れると幻想的な世界が広がる。宇宙空間のような通路を抜けた先には360度を囲むドーム型のスクリーン。リクライニングを倒すことで、視界一面が美しい映像に埋め尽くされる。

上映が始まり、オープニングではCGによって作られたポップな異世界に誘われる。まるで本当にその場にいるかのような臨場感、迫力。VRを駆使した映像技術もまた、プラネタリウムの魅力の1つだろう。オープニングが終わった直後広がる満点の星空には、ただただひたすら、感動するしかない。投影機が映す光り輝く星々。これぞプラネタリウムの醍醐味であり、目にすれば必ず今日ここに来てよかったと思わされるのだ。

 

■伊勢、長野、沖縄の星空を巡る

井浦さんのナレーションとともに、星地を巡る旅に出発する。
1つめは三重県の伊勢志摩。いまもなお神話が受け継がれる歴史ある神社と、多数の島によって形成される美しい自然。ここで語られるのはオリオン座にちなんだ日本の神話。星と神話といえば、西洋の物語を連想する人が多いだろう。実は日本にも星によって綴られた神話が存在するのだ。ギリシャ神話とは異なる神が宿る星座たち。古来の人々が紡いだ歴史に想いを馳せながら、星空を楽しむのも一興だ。

2つめは、長野県の野辺山。“日本一を冠する”と謳われる長野の星空。数多くの観測スポットがあるこの地で野辺山が選ばれたのは、星に魅入られた人々が集う天文学の「聖地」が存在するからだ。国立天文台野辺山。1969年に開所されたこの施設では、電波天文学の拠点として日々天体観測が行われている。幅45mの巨大な電波望遠鏡。スクリーンいっぱいに映し出される観測設備からは宇宙研究の凄まじさを感じる。宇宙は未だ謎に満ちていて、無数に広がる星たちは誕生と終焉を繰り返す。そのロマンに、きっとあなたも虜になるだろう。

最後は、沖縄県の多良間島。美しいオーシャンブルー、広大なサトウキビ畑。人口約1,000人のこの島には、高い建物も眩しい街灯もない。まさに、星を観るための島。穏やかで暖かい昼間が過ぎると、海は黒く染まり星が輝きだす。自然豊かなこの地で注目してほしいのは波の音。立体音響が作り出す静かな波のさざめきが、耳を、体を通り抜ける快感を体験できる。思わず鳥肌が立ってしまうほどの耳触りの良さ。ぜひ、美しい星空と共に味わってほしい。

日本の各地から観る夏・秋・冬の星空。星地をひとつ、ひとつ丁寧に巡るこの旅の魅力は、昼と夜を繰り返すこと。日中の明るくまばゆい景色に目を覚まし、夜のロマンチックな星空に心安らぐ。場所を移すごとにその体験ができるものだから、40分の上映で3つの夜を明かしたような不思議な感覚になるだろう。そして、それぞれの楽しみ方を知れるのだ。星の美しさ、星にまつわる神話、星を知る天文学。あなたは星空に、どの楽しみ方を見出すだろうか。

 

■プラネタリウムの魅力とは

私にとってのプラネタリウムの記憶は、小学校の遠足だった。今から十数年前、科学館に併設されたその会場の上映作品は、いわゆる理科教育的な学習投影だった。だからだろうか、プラネタリウム=星の勉強というイメージが強く、大人になってからもなんとなく気が向かないまま個人的に行く機会はほとんどなかった。そんな印象だったものだから、この『星地巡礼』はとても新鮮に感じられた。コニカミノルタプラネタリウムにはストーリーがあり、映像美があり、上質な音響がある。まるで映画のようで、そして映画館では味わえないドーム型スクリーンと投影機による星空が、プラネタリウムをプラネタリウムたるものとする。非日常の空間に没入できる素晴らしい体験だ。

都心の電灯に包まれ、喧騒の中を忙しなく過ごす日々。ふと心を癒したいと感じたなら訪れるべき場所がここにある。プラネタリウムが好きな方はもちろん、ここしばらく足を運んでいないという人も、ぜひ一度『星地巡礼』の感動を体験してほしい。美しい星々に魅入られる、非日常の体験を。

 

星地巡礼 – Premium Nights –

 

上映場所:プラネタリア TOKYO(有楽町)、プラネタリウム天空(押上)
上映期間:2023 年 1 月 27 日(金)~
上映時間:約 40 分
   

コニカミノルタプラネタリアTOKYO
 所在地:東京都千代田区有楽町2丁目5-1 有楽町マリオン9階
 営業日:定休日なし(作品入替期間は休館)
 営業時間:10:30~22:00
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
コニカミノルタプラネタリウム天空
 所在地:東京都墨田区押上一丁目1-2 東京スカイツリータウンイーストヤード7階
 営業日:定休日なし(作品入替期間は休館)
 営業時間:平日10:30~22:00/土日祝日9:30~22:00

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