WEB・モバイル2020.10.21

札幌で一番ワクワクする会社を目指して

札幌
株式会社マーベリックス 代表取締役
Yusuke Takebe
竹部 裕介

2019年6月、札幌市でウェブサイト制作やシステム開発を手掛ける「株式会社マーベリックス」が始動しました。個性的なエンジニアが集結して、面白い活動を展開しています。代表取締役の竹部裕介(たけべ ゆうすけ)さんに、会社のいまとこれからを伺いました。

型にはまらない自由な発想で、スペシャルな集団に

社名「マーベリックス」に込めた思いを教えてください。

英語の「maverick」は「焼き印のない子牛」を意味します。焼き印はブランドの語源でもあり、所有者を示すもの。それがない子牛は自由だろうと思いました。「freedom」ではなく「liberty」、努力して勝ち取った自由です。型にはまらない自由な発想ができる、スペシャルな集団にしたくて、社名にしました。

ロゴマークは、「maverick」のもう一つの意味である「一匹狼」です。常識にとらわれない自由な子牛や狼が集まる組織をイメージして、複数形で「Mavericks」としました。

どのような仲間が集まりましたか。

うちでは社員を「クルー」と呼んでいますが、ユニークな顔ぶれがそろっています。エンジニアとしてのスキルがあって、タスク管理やコミュニケーションの能力も高い。バランスがいいのに、どこか突き抜けている人が集まりました。

それは偶然ではなく、面白い人材が共感して応募したくなる採用メッセージを発信した結果だと思っています。失敗を恐れずにチャレンジを続けられる人、夢いっぱいでワクワクしていた子供の頃の気持ちを忘れていない人、自分を成長させたい人など、一緒にマーベリックスを作ってほしい人たちに響くように、自分の言葉で語ってきました。

マーベリックスらしさとは?

話し上手なエンジニアが多いことです。一般的に、エンジニアはコードを書く作業がメインで、クライアントと話す機会がほとんどありません。でも、お客さまとよく会話して、要望を掘り下げなければ、いい仕事はできないはず。だから、エンジニアも積極的にお客さまと話をするべきだと常々考えてきました。

うちのクルーたちは、会話力も、アイデアを提案して具現化する能力も備わっていると自負しています。客先でのミーティングの場でしっかりと発言しているのを見ると、頼もしいですよ。

お客さまにとって唯一無二の存在になりましょう

御社の事業内容を教えてください。

まず、私たちの事業の柱は「ITコンサルティング」「ウェブサイト制作」「システム開発」です。このなかの「システム開発」とは、会社の業務を改善するためにIT化した新たな仕組みを作ること。会計管理や勤怠管理、在庫管理などさまざまなシステムがあり、会社ごとに必要なものは異なります。それを見極めてプログラムを組み、運用、保守までの一連の工程を担当するのがエンジニアです。

札幌では大企業が案件を受注して、そこに派遣のような形で、客先に常駐して作業することが習慣化しています。ただ、客先にいないとできないことは、実はほとんどありません。そこで、自社にいながら客先にいるよりも円滑に、よりよいシステムを開発する「リモートラボ」というサービスを提供しています。札幌はまだまだ客先常駐の案件が多いけれど、東京や大阪ではリモートでのシステム開発が少なくありません。

リモートワークが急激に増えているので、さらに需要が増えそうですね。

今のところ、新型コロナウイルスによるリモートワークに絡んだ仕事は受注していません。ただ、リモートワークが認知されて、私たちの「リモートラボ」も受け入れられやすくなったと感じますね。

これまでも東京や大阪の仕事を手掛けてきました。心掛けているのは、遠隔だからこその不安を、お客さまに抱かせないようなコミュニケーションです。今までの「リモートラボ」で培ってきたノウハウが、これからも役に立つと考えています。

仕事をするうえで大事にしていることは?

数あるIT企業と同じことをしていては、どこの会社に発注しても同じだと思います。なので、「マーベリックスでしかできないこと」「マーベリックスだからお願いした」と言っていただけるように、弊社の価値を磨くことを意識しています。

そのため、エンジニアだからといって、プログラムが書けるだけではなく、いろいろなことにチャレンジして、自分の価値を高めてほしいと伝えています。

就職手段だったプログラムがいつしかやりがいに

エンジニアを目指したきっかけを教えてください。

専門学校でプログラムを学びました。パソコンが使えると安定した職が保証されているかなと思ったのです。もともとプログラムに興味があったわけではなく、「就職の手段」と考えていました。それまではなじみのなかったプログラム言語は難しいけれど、少しずつ覚えて、できることが増えていくのは面白かったですね。それからそのままエンジニアとなって、十数年が経ちました。

エンジニアを続けられた理由と転機をお聞かせください。

続けてこられたのは、エンジニアの仕事が好きだからです。新しい技術がどんどん出てくるので、大変ではあるけれど面白い!

今振り返ってみると、ふたつの転機がありました。まず、新卒で入社した会社を退職した26歳のとき。たまたまホリエモンこと堀江貴文さんの本を読み、彼がものすごい努力家だと知ったのです。それに触発されて、自己投資するようになりました。自分を磨くことで意識が変わり、仕事の取り組み方も変化しましたね。

もうひとつの転機は、前職で営業職を任されたこと。ずっとエンジニアだったので、何もかもが新鮮でした。どうしたら仕事が受注できるのか、どうしたら集客できるのか…それまでは考えもしなかったことを考えて、試行錯誤する毎日が楽しかったですね。この営業経験で一気に視野が広がりました。

理想は「マーベリックス流ワーケーション」

ホームページでスープカレーを推していらっしゃるのが気になったのですが、これは新しい事業への布石でしょうか。

事業とは全く関係なく、「ルー&スープカレーBONANZA」を勝手に応援しています。 この店のカレーが大好きで、クルーの大野が熱心にブログを書いて、写真を撮ってはツイッターにアップするという活動を続けてきました。店から依頼されてもいないのに、です。しかも、今は仲良くなりましたが、当初は店主が知り合いというわけでもない。ただのBONANZAファンが勝手に宣伝を始めたら面白いだろうと思って、それだけを動機に始めました。これからも勝手にBONANZAのカレーを推していきます。

何でも事業に結びつけてしまうと、自由な発想が失われる気がします。事業や普段の仕事とは関係がなくても、面白いと感じることにはトライしていきたいです。

僕は子供の頃から「皆と同じ」が嫌でした。それぞれの特技を生かして、人とは違うことを伸ばしていけば、それぞれがオリジナリティにあふれたユニークなことができると考えていたのです。それは、会社を設立してからも強く意識していて、他の会社がやらないことにどんどん挑戦して、「札幌で一番ワクワクする会社」であり続けたいですね。

今、計画中の面白いことはありますか?

プロジェクトではなく働き方に関することですが、マーベリックス流のワーケーションを考えています。全員で沖縄に1週間ほど滞在しながら、昼間は普通に仕事をして、夜は地元の店に飲みに行ったり、休日は海で遊んだり…という生き方を目指しています。

沖縄だけではなく、ニセコでもハワイでもいい。好きな土地、憧れの土地で、短期間ながら仕事も生活もするイメージですね。「リモートラボ」を展開している私たちだからできると思っています。あくまで理想ですが(笑)

クリエイターへのメッセージをお願いします。

ごめんなさい、今パッと出てこないですね…うーん、そうですね。とりあえず一緒にBONANZAにいきましょうか(笑)。

ただ、自分の得意なことを伸ばして、替えの利かない存在になることを目指してほしいとは思います。エンジニアの仕事に限定せず、どんな分野でも面白いことをしたい人は、ぜひマーベリックスで一緒に働きましょう!

取材日:2020年9月7日 ライター:一條 亜紀枝

株式会社マーベリックス

  • 代表者名:代表取締役 竹部 裕介
  • 設立年月:2019年6月
  • 資本金:100万円
  • 事業内容:ITコンサルティング、ウェブサイト制作、システム開発
  • 所在地:〒060-0806 北海道札幌市北区北6条西6丁目2−11 第3山崎ビル 2F
  • URL:https://ma-vericks.com
  • お問い合わせ先:上記ホームページの「CONTACT」より

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