私が好きなバンド「クルアンビン」が来日します!サイケデリックロック、60年代タイファンク、イランミュージック…様々なサウンドで大注目
私が今注目しているバンド、Khruangbin(クルアンビン)が今月(2022年11月)、来日公演するのでぜひご紹介したいと思います!
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Khruangbin@khruangbin – Instagram
クルアンビンは、テキサス州ヒューストンを拠点とし、サイケデリックロック、60年代タイファンク、イランミュージック、ラテンポップやジャズなど様々なサウンドで注目されているスリーピースバンドです。ほとんどの曲はインストで、独特な世界観を持っています。
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バンドメンバーは、左からドラムのドナルド「DJ」ジョンソン、ベースのローラ・リー、ギターのマーク・スピア。
バンド名のクルアンビンはタイ語で「空飛ぶエンジン=飛行機」という意味です。
2015年にロンドンを拠点とするレーベル、Night Time Storiesから初のフルアルバム「The Universe Smiles upon You」をリリースした後、イギリスの日刊紙The Guardianの「New Band of the Week」に選ばれ、2018年に画期的なセカンドアルバム「Con Todo El Mundo」をリリース時には、テレビ出演やJay-Zもファンになるなど話題に。2019年には来日しフジロックにも出演。
2020年には大ヒットした待望のサードアルバム「Mordechai」をリリース。
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そして今年の9月には、アフリカで最も有名なミュージシャンの 一人、アリ・ファルカ・トゥーレ(Ali Farka Touré)を讃える最新アルバム「Ali」をリリース。このアルバムは、アリ・ファルカ・トゥーレの息子であるマリ共和国のミュージシャン、ヴュー・ファルカ・トゥーレ(Vieux Farka Touré)とのコラボレーションプロジェクトとなっており、クルアンビンの音楽の奥深さを知るアルバムとなっています。
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ヴュー・ファルカ・トゥーレとのコラボレーション以外にも、これまでにポール・マッカートニーやR&Bシンガーのレオン・ブリッジス、モス・デフとのコラボレーションも行っていたりと幅広い活動に驚かされます。
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Paul McCartney@paulmccartney – Instagram
ポール・マッカートニーとは、アルバム「McCartney III Imagined」のPretty Boysでコラボしています。
バンド結成のきっかけは、2007年にマークとローラが友人を通して知り合い、DJとマークは以前より教会でゴスペルバンドで演奏をしていた(ビヨンセやソランジュも通っていた教会だそう)ことで、3人で遊ぶようになったこと。2009年にローラはマークからベースを習い、二人はDJをバンドに誘って2010年にクルアンビンを結成。
ローラがマークと出会った時のエピソードですが、共通の友人を通して出会った時に、マークはアフガン音楽のドキュメンタリーを見ていて、ローラはマークに「友達になってくれませんか?」と言ったそうです。二人の興味のあった中東の音楽や建築を介して絆を深めたということで、クルアンビンの音楽のベースに中東の要素があるのも頷けます。
また、クルアンビンは日本からの影響もある印象を受けます。セカンドアルバム「Mordechai」に収録されている「So We Won’t Forget」のミュージックビデオは、日本で撮影されています。
Khruangbin – So We Won’t Forget (Official Video) – Khruangbin – YouTube
コロナ禍直前の栃木県で撮影されたもので、ビデオを撮影してほしいと思っていた友人(クリエイティブエージェントW+K Tokyoのエグゼクティブクリエイティブディレクター、スコット・ダンゲート)が、撮影の半年前に日本に引っ越したため、日本で撮影することになったそう。
穏やかな曲がストーリーと日本の風景ととてもマッチしていますよね。
そして、同じく「Mordechai」に収録されている「Pelota」のミュージックビデオは日本の映画を少しだけベースにして作られたと記載があります。
Khruangbin – Pelota (Official Video) – Khruangbin – YouTube
どの日本の映画なのかは調べがつかなかったのですが、雰囲気としては「崖の上のポニョ」っぽい気がします。クルアンビンらしいクリエイティブなアニメーション映像です。
その他、1978年に発表されたYMOのFirecrackerをカバーしていたり、海外で火がついたシティポップをメンバーが好んで聴いていたりと日本の音楽にも親しんでいるようです。
そしてクリエイティブと言えば、クルアンビンのInstagramに投稿されているコンサート告知。国内外のアーティストがデザインしているようなのですが、スタイルは違えど、全てがアーティスティックで素晴らしい作品が投稿されています。
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さらに注目したいのがローラのファッション。個性的でとてもオシャレです。ベースを弾く姿もすごくカッコイイです!
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ローラの両親はメキシコ系のアメリカ人で、メキシコ人の祖父の手紙を読むのがとても好きだったそう。アルバムのタイトルや曲の歌詞もスペイン語で歌われているものも多く、このこともクルアンビンの音楽や世界観に影響を与えています。
いかがでしたでしょうか。興味を持たれた方はぜひ音源も聞いてみてください。
現在はFirst Class Tourとして、南アメリカからアジア〜オセアニアを回るワールドツアー中。聴いてみてコンサートに行きたい!と思った方、11月15日(火)の東京 Toyosu PITでの追加公演チケットも発売されていますので、ぜひチェックしてみてください!
(参考)
Dimensions Festival – Knowledge Arena: In conversation with: Khruangbin
The New York Times – ‘Was It a Lost Psych-Funk Classic?’ It’s Khruangbin, Right Now
NME – Khruangbin and Vieux Farka Touré: “There’s wisdom in honouring your ancestors”
NME – Listen to Khruangbin’s Japanese movie-inspired new track ‘Pelota’
TURN TV – 歌も楽器も全てがコミュニケーションをとるためのボイス『Mordechai』のクルアンビンらしさ
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