クリエイターのキャリアデザイン その2

Vol.28
株式会社フェローズ マーケティング セクション 兼 アニメセクション アドバイザー シニアプロデューサー
Yuoh Sekita
関田 有應

こんにちは。
フェローズ マーケティング セクション 兼 アニメセクション アドバイザー

シニアプロデューサー 関田有應(せきたゆうおう)です。

28回目のコラムは
24回目でお話しした「クリエイターのキャリアデザイン」についてもう少しお話させていただきたく思います。

またですか!と思われるかもですが、なんせ「おやじプロデューサーの独り言」です!
前回は『序』で、今回は『破』です。
ということは『Q』と『シン』もあるのか!なんて。

冗談はこのくらいにして、「クリエイターのキャリアデザイン」をどのようにして行うか!
より詳しく見ていきましょう。

前回もお話したように、「キャリアデザイン」とは、「なりたい自分の実現のため、主体的に職業人生を設計すること」です。
また「キャリアデザイン」は、「キャリアパス」と「キャリアプラン」の考え方に分けられます。

「キャリアパス」は、会社組織に社員として属し、必要とされる人材になれるように企業ナレッジに従い役職を上げていく。そのための組織人格の形成から、生産性の向上、企業文化の継承を行い将来の幹部を目指す!という組織における職業設計です。
ちょっと難しい言い方ですね。
簡単にいうと、大手プロダクションなどに職種(プロデューサー・デザイナーなど)で仕事をしながらも、役職者(部長など)になり1つの組織の中で自分の地位を上げていくための職業設計と言った方がわかりやすいでしょうか。
主に企業側が従業員に対し提示するものですね。
メリットは、生活の保障・地位が確保された中で仕事ができること!
クリエイティブ業界においては、大型案件、大型プロジェクトに関われるチャンスに恵まれ、ナショナルクライアントの案件に関わる機会が大変多くなる、など多くのメリットがあります。
しかし、クリエイターとしての能力とそれ以上に組織の中で生きる力が必要とされます。
コミュニケーション力と組織人格の形成です。
組織の中で、バランスよく忖度をし、良い意味での迎合、根回しを行い、自分の地位と安全を築く生き方です。
一般的に言われる出世することでしょうか。

一方でキャリアプランという考え方があります。
「キャリアプラン」とは、言葉の通り「どういった仕事に就き、どういった職業人生を歩んでいくかの計画」という意味です。
「キャリアプラン」は与えられるものではなく、働く人個人が人生全体での職業的なキャリアアップの流れをそれぞれ自分で考えるものです。
時代の流れ・変化とともに、雇用の考え方が終身雇用、年功序列という仕組みから変わり始めています。
キャリアパスを考えること以上に、キャリアプランの考え方をする人が増えています。
就職活動を行って内定を取得し企業に属するか!
少なくとも、1社だけで勤め上げる、終身雇用という職業人生設計を選ばず、クリエイターとして腕を磨き、組織に甘んずることのない職業人生もあります。

これらはいずれも様々な解釈のある言葉ですが、私としてはこのように分けた方がわかりやすいと考えています。

これらの考え方の、どちらかが正解!というわけでは決してありません。
私は、どちらのキャリアデザインでも良いと考えています。
それは自分で選んで、自分が納得して選んだ職業人生だからです。

私が学生の頃は、自分の職業人生において1社で働き続け、役職を上げながら定年を迎える、終身雇用は考えたことがありませんでした。
1社にとどまらず、転職を行い、自身のキャリア・スキルを上げていきたい。
要は組織で役職を目指す人生ではなく、スキルで自分の職業人生を設計する道を選んだわけです。
自分は、クリエイティブ業界でのプロデューサーとしてのキャリア・スキルを積み上げていくことだ!と決めました。

実際は常に組織に帰属し、正社員雇用でプロデューサーの仕事をしていました。
なぜなら、番組制作・アニメ制作においては年間で何億もの制作費をかけ、番組制作を行うため、フリーランスでは億単位の制作費をお預かりさせていただくことはできなかったからです。
ですので、社会人になってからプロデューサーとしての職業人生を過ごすためには、常に組織に帰属する必要がありました。

目的達成のための手段であり、キャリアパスとキャリアプランを融合させた職業人生の設計です。

そして、キャラクタービジネスの世界で、平成の名物キャラクターの元請プロダクションのプロデューサーを担当するチャンスにも恵まれ、
平成の名物キャラクターのプロデューサーという成功体験をさせていただきました。
それらすべてが自身のキャリア・スキルにつながっています。
組織に帰属していなければ、経験できなかったコンテンツビジネスです。

今の仕事は制作現場から離れていますが、今までの職業人生の実務経験や実績の上で、クリエイターに特化した人材マネジメント会社に帰属し、これからの日本のコンテンツを支えていく若者のキャリアについてアドバイスする、人材育成、人材支援の道を自身のキャリアプランの集大成として、キャリアアドバイザーの道を選びました。

夢や憧れから仕事を選ぶことは、とても素敵なことです。

なりたい自分の実現のため主体的に職業人生を設計することが一番大切なこと。
クリエイティブ(創造的・独創的)表現には正解は無いということ。

クリエイターとしての人生というレールはご自身で引く!

ここまで読んでいただきありがとうございました。
それではまた次回。

プロフィール
株式会社フェローズ マーケティング セクション 兼 アニメセクション アドバイザー シニアプロデューサー
関田 有應
大学を卒業後、テレビ局直系制作会社に入社。
アシスタントプロデューサーを経て、プロデューサーに昇格。企画、番組制作、イベント映像、PV、VP制作を行い、その後CM制作を中心に実写業界でのキャリアを積み、その後大手出版社グループでデジタルコンテンツ系の映像・音楽制作会社の設立を機に転職。
設立メンバーとして映像制作・音楽制作を中心に、子供向け作品、テレビシリーズ・OVA・劇場版・音楽制作・マーチャンダイジングと、キャラクタービジネスの世界で製作プロデューサーを行う。代表作は、平成の名物キャラと言われる主人公がハムスターのアニメ作品。
その後、株式会社フェローズにてアニメセクションの立ち上げをお任せ頂き、現在はマーケティングセクションにて全国の映像系学校でのセミナー講師を始め、人材育成、映像業界へのご就業を希望される未来のクリエイターの皆さまに向けたキャリアアドバイザーを行っている。
息子も大手広告代理店直系の制作プロダククションのPM「親子鷹」である。
無類の音楽好きで、40年ぶりに大学時代のバンド復活!活動中!

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