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YouTuber(ユーチューバー)をフルサポートする「ゲーム実況」に特化した動画事業を立ち上げ

東京
Exys株式会社 新規事業部 動画グループ プロデューサー 村山 秀幸 氏
テレビ番組制作、東京オリンピック招致のマーケディング、超人気スマホゲームのプロモーションなど、マルチな分野で活躍してきたExys(イグジス)株式会社、新規事業部 動画グループのプロデューサー・村山秀幸(むらやま ひでゆき)さん。現在、同社において「ゲーム実況」に特化した動画事業を手がける村山さんに、事業立ち上げの経緯から今後の展望まで、さまざまなお話を伺いました。

テレビの番組作りや五輪招致など、さまざまな経験を経てExys株式会社の動画事業に参加

まずは、これまでのキャリアから聞かせてください。

北海道で面白いことをしたいという思いがありまして、クリエティブオフィスキュー(大泉洋さんらが所属している北海道の芸能事務所)でテレビ番組のディレクターをしたり、演者として番組に出演したりしていました。テレビ以外にも映画、CM、大規模なイベントなど、さまざまなことに関わらせていただきまして、ここでエンターテインメントの基礎を教えてもらいました。
その後、東京オリンピック招致のマーケディングに関わることになりまして、公式ウェブサイトやIOC委員へのコミュニケーションツールの制作などを担当しました。

また、サイバーエージェントグループにおいて動画事業⽴ち上げをさせていただいたり、大人気スマホゲームのプロモーションなどにも携わらせていただきました。
そして、今回弊社がゲーム実況を特化とした動画事業を立ち上げることになり、私も参画することになったわけです。

巨大化しつつある「ゲーム実況動画」の市場に着目

動画事業を立ち上げた経緯とゲーム実況に特化した理由を教えてください。

もともと弊社はゲームのキャラクターデザインや各種エフェクトなどの制作をしておりましたが、2013年から『SKYLOCK(スカイロック)』などオリジナルタイトルも開発するようになりまして、『SKYOVER(スカイオーバー)』というスマートフォン向けRPGもリリース予定となっております。

さまざまなゲームクライアントと開発の受注を通して深く関わり、ゲームの開発からプロモーションまで、すべてを経験してきて、特にプロモーションの部分ではどんな会社よりも先んじることができると自負しております。そうしてゲームのマーケディング、コンサルティングをやってきた中で、市場的に非常に大きくなりつつある「ゲーム実況動画」に着目しました。

数ある動画ジャンルの中からゲーム実況を、というわけではなく最初からゲーム実況ありきだったということでしょうか。

その通りです。現在のゲーム市場ではSNSの重要性が非常に高くなってきていて、従来のアドネットワーク系(※1)の広告効果が弱くなってきています。そして、その利かなくなった広告の予算がウェブ動画などに流れてきているんです。そこで、私どももゲームの開発やプロモーションを通して培ったノウハウを活かして、この巨大化しつつある市場に参入していこうと考え、動画事業を立ち上げようということになりました。

※1 多数の広告配信可能な媒体(Webサイト、ソーシャルメディア、ブログ等)を集めて、それらの媒体に広告をまとめて配信するネットワークのこと。Google AdSenseなどが有名。

「ゲーム実況動画」には、それほどの遡及力があるのですか。

やはりゲームの楽しさというのは10秒、15秒のCMだけでは伝わらないんです。ゲームを継続して遊んでいただくために、コミュニティ感のようなものを醸成していく必要があるのですが、旧来の広告では、そこもほとんど補えていません。その点、「ゲーム実況動画」はゲームの楽しさや内容を伝えるという目的で非常に効果的ですし、人が集まることでコミュニティも作り出せます。ですから、ゲームのプロモーションにおけるユーチューバーの占める割合というのは非常に大きくなってきています。

事業の詳しい内容を教えていただけますか。

事業的には2軸になります。ひとつは「Exvision.(イクスビジョン)」(※2)というゲーム実況動画の分析ツールの制作・提供で2017年5月22日に正式リリースしました。もうひとつはゲーム実況に特化したユーチューバーの育成事業で、こちらは2016年9月より行っています。

※2 Exys株式会社が提供するゲーム実況動画に特化したユーチューバー支援サービス。ゲームアプリの人気ランキングなどのデータが見られるほか、自分のチャンネルのデータ分析や競合チャンネルのリサーチ、再生数を伸ばすタグの検索など多岐にわたるサービスを利用できる。

「Exvision.(イクスビジョン)」の評判はどうですか?

面白いデータがたくさんあって非常に有用との評価をいただいております。特に、ゲームランキングのデータは好評です。ゲームアプリがどのくらい流行っているかはインストール数などが基本的な指標になっていますが、「Exvision.」では「現在どれだけの人が実際に遊んでいるか」や「各種動画の平均視聴回数はどのくらいか」などのデータも収集しています。より確かなアプリの人気が分かるので非常に喜ばれていますね。

すべての部分でユーチューバーの活動をフルサポート

2017年7月1日開始のYouTuber育成番組『ゆーちゅーばーになりたいのっ!』(略称:ちゅばなりっ!)収録時の風景

ユーチューバーの育成事業の方は現在どのくらいの方が参加されているのでしょうか。

すでに20人近くの方がYouTubeにチャンネルを開設済みです。準備中の方を含めると4、50チャンネルくらいになります。YouTubeは知名度が登録者数にまったく結びつかない特異なメディアです。ツイッターやインスタグラムですと上位層は有名タレントになるのですが、YouTubeは一般の方からすると「誰?」というような人が上位に並ぶんですね。独特のロジックがあるので、動画の撮影の仕方やSEO対策(※3)、他のSNSとの連携のさせ方など、再生されやすい動画にするためのさまざまなレクチャーをさせていただきます。

※3 「検索エンジン最適化(Search Engine Optimization)」の略称で、検索エンジンの献策結果でより上位に表示されるようにする対策のこと。

動画の撮影・編集などの技術サポートも行っています。YouTubeではチャンネル登録者数を増やすことがベースの再生数を増やす近道なのですが、そのためには動画の更新頻度を上げなければなりません。Amebaブログなどでも上位ブロガーの方は本当に更新頻度が高いですからね。チャンネルの登録者数を増やす上で、もっとも重要な要素だと思っています

ですが、ブログのように簡単に更新というわけにはいかないですよね。

そうです。動画の撮影は1時間くらいでできたとしても、そのあとの編集作業は5時間、6時間かかることもあります。ひとりの力で週に何本もの動画を上げるのは相当に難しいですから、ユーチューバーとしての地位を確立していきたいと考えた場合、弊社のようなところと組んでいただくのが最適解だろうと思います。そうすればクリエイティブの部分に専念できますからね。

もちろん、今何がウケているのかなどゲームの知識の部分もしっかりサポートしますし、面白い実況をするにはどうすればいいのかといった動画内容のディレクションも行っています。実況者さんたちと話し合いながら彼らの良さを引き出し、より個性を強調できる動画になるよう全面的にバックアップさせていただきます。

登録の際に審査があるとのことですが、どういった部分を重視するのでしょうか。

ストレートに言うと「YouTubeで人気が出そうな方」ということになります。我々もリスクを背負って勝負していますから、そこはどうしてもシビアに見ざるを得ません。ですから、やはり登録されている方はトーク力などに長けたタレントさんが多いです。

まずは100チャンネル達成を目指し、将来の目標は“世界進出"

動画事業の今後の展望や将来の目標について聞かせてください。

「ゲーム実況」というジャンルで日本一ノウハウのある会社・組織になりたいというのが第一にあります。その上で、私たちは“世界"も見据えています。すでにレディビアードちゃんというオーストラリア出身の女装パフォーマーや「歌ってみた」で人気のkradness(クラッドネス)さんという歌い手さんなどが参加されていまして、Kradnessさんはマレーシアでライブをやったりしています。こうしたさまざまなアーティストさんと組むなどして世界に向けて勝負をかけていきたいですね。

今はゲーム実況に特化していますが、いずれはその枠を超えていきたいと。

そうですね。ゲーム実況だけにとどまらず、さまざまな分野に活動の幅を広げていきたいと思っています。まずはYouTubeで100チャンネル開設を達成したいと思っています。先ほど申しましたとおり、我々はフルサポート体制でやらせていただいています。つまり、チャンネルを100開設するとなると、100チャンネル分の動画を編集・プロデュースできる体制が必要になるわけで、そちらの部分も徐々に大きくしていかなければならないと考えています。編集技術などの能力とクリエティブ能力の両方があれば最適ですが、どちらが重要かといえば、やはりクリエティブの方になります。特に欲しいのは企画能力のある方ですね。番組も作ったりするので、バラエティ番組の企画・制作経験などがあればうれしいですし、ゲームに詳しければなお良しです。

弊社に登録してくれているユーチューバーさんたちは皆、人生を賭けてやってくれています。そんな彼ら彼女らをサポートして、一緒にメディアを育てていける方を求めています。

取材日:2017年7月3日 ライター:仁志 睦

 
  • 企業名:Exys株式会社(イグジス株式会社)
  • 代表者名(ふりがな):代表取締役社長 稲冨 正博(いなとみ まさひろ)
  • 設立年月:2008年2月
  • 事業内容:自社IPのゲーム開発、イラスト制作、マンガ制作、ゲーム実況動画に特化したユーチューバー支援など
  • 所在地:東京都港区北青山2-13-5 青山サンクレストビル5F
        福岡県福岡市中央区舞鶴1-1-3 リクルート天神ビル5F
  • URL:http://exys2008.com/
  • お問い合わせ先:上記コーポレートサイト内「CONTACT」
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