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やってみたい!が原動力に。企画、デザイン、印刷まで トータルプロデュース

東京
株式会社KAZE企画 代表取締役 藤本 義隆 氏
フリーランスのデザイナーを経て、2008年に法人化。株式会社KAZE企画を立ち上げた藤本義隆さん。現在では、広告・デザイン制作だけにとどまらず、イベント企画やスポーツ事業などマルチな事業展開をされています。自らの強みは“行動力"とおっしゃる藤本さんに、起業の経緯から今後の展望まで様々なお話を伺いました。

独学でスキルを身につけ、デザイナーとして起業

まずは会社を立ち上げられた経緯についてお聞かせください。

36歳のときにデザイナーとして勤めていた会社をやめて、フリーランスとして仕事を始めました。ただ、個人だとなかなか仕事の幅が広がらなくて、法人だったら受けられる案件もあるんですよね。支払いや融資の件でも法人化したほうがいいなと思うようになって、合同会社という形からスタートし、その後、株式会社として法人化しました。起業当初はペーパーメディアのデザイン、印刷の仕事が中心でした。

昔からデザインには興味があったのですか?

広告に興味があってロゴマークを作ったりしていました。高校卒業後、大阪に住んでいたのですが、兼ねてから東京で仕事がしたいと思っていた事もあり、バブル崩壊の就職難ではありましたが思い切って上京しました。東京でやっと就職できたのが映像制作会社でした。印刷物も制作していたのでMacを使って作業をすることもあって、そのうち自分にはデザイナーのほうが向いている、と感じるようになりました。入社当初から会社の業績が悪く、途中から給料が遅延するという過酷な状況でしたが、勉強してデザインスキルを身につけたい一心で2年7ヵ月働きました。退職するころにはデザイナーとして簡単な作品が作れるくらいにはなっていましたね。

デザインスキルは独学で身につけたということでしょうか?

そうですね。もともとはペーパーメディアが専門ですが、Web制作の仕事も増えてきたのでWebデザインのスキルも独学で身につけました。今、弊社のサイトに空手道場のWebサイトがあるのですが、これは私が会社を立ち上げたときに最初に作ったサイトなんです。初めて作ったので見た目はちょっと雑ですね(笑)。未経験でもおもしろいと思ったら挑戦していきたい性分なので、勉強を兼ねて実際の仕事をしながらスキルアップしていきました。

良い作品を作るだけでは生き残れない。その危機感から多角事業へ

主に大手スーパーや百貨店のイベント企画を行っている

空手道場のお話が出ましたが、御社はイベント事業やスポーツ事業など、幅広く事業展開されてますよね?

広告・デザイン制作以外の仕事を始めようと思ったきっかけは、他の分野も膨らませていかないと生き残れないと感じたからですね。デザイナーをはじめクリエイターって体力勝負なところもありますから、年齢を重ねるほどつらくなるんです。ポスターにしろ、Webにしろ媒体を受注してデザインして、納品して……。という流れだけではなかなか収入にもつながりづらい。それが原因で辞めていくデザイナーをたくさん見てきました。

最近はメディアも紙だけでなくWeb、SNSなど広がってきていますしね。

そうなんです。良い作品を作ることも大切ですが、これからはもっと柔軟な発想が必要になるな、と。そこで最初に始めたのがイベント事業です。イベントをやるということは告知ポスターを作ったり、Webサイトを作ったり、デザイン・印刷関係がつきもの。イベントひとつ受注できれば、その予算の中ですべてやりくりすればいいんです。特に弊社の場合、社員は私だけ。一人で仕事をまわすので、極端な話をすればデザイン・印刷費はタダでやるようなものですよね。そこが大きな強みになったのだと思います。

格闘家出身という自身の人脈から、スポーツ事業をスタート

今では埼玉県で一位、二位を争う人気チームに成長

スポーツ事業についても詳しく教えてください。

武道やスポーツを通じて、地域の青少年育成に力を入れています。そのひとつが、空手道場。もともと私が空手やキックボクシングの選手をしていた経験もあり、師匠より、道場経営のチャンスを頂いた事がきっかけで、事務所の隣に道場を作りました。関連するポスターやWeb制作、イベント企画などもすべて弊社で担当しています。空手道場は私が直接指導を行い、叱ったり褒めたりしながら、稽古に来た生徒には全員に声を掛ける事を心がけています。

少年野球チームの運営支援もされてますよね?

イベント事業でお世話になっている企業から、都市開発をしようしていた土地が頓挫して空き地になっているという話を聞いて、何か活用できないかと考えていました。埼玉県吉川市という小さな街で、ちょうどスポーツ振興に力を入れはじめるタイミングでした。私自身、プロ野球界に人脈もあったので、それなら少年野球チームを作って、空き地を野球のグラウンドに活用しようと決めました。

スタートしてから評判はどうですか?

おかげさまで、入団希望者は昨年の2倍になりました。
成功した理由のひとつがブランディング。選手のためを考え、質の高い指導が出来るように入団できる定員を絞った事と、父兄の負担を軽くした事により、評判になり認知度が上がっていきました。

柔軟な発想と行動力で新しいことにチャレンジしてほしい

いろいろお話を聞いていると、藤本社長の行動力に驚かされます。そのバイタリティはどこから来るのでしょうか?

もともと私はデザイナーという仕事に固執していないんです。昔から、ビジネスになるものは何でもやっていこうという考え方なんですよね。興味があるとすぐに行動に移したくなるので、作ったことのない企画書やWebサイトも本を片手に必死で勉強して作りました。仕事で徹夜なんてしたくない!と思うタイプなんですが、興味があることだったらいくらでも徹夜できちゃうんです(笑)。

会社を設立して来年10年目を迎えますが、今後の展望についてお聞かせいただけますか?

この8年、9年、目の前のことだけを必死でやってきて今があるので、今後の展望というのは実はあまり考えていないんです。現実主義なので、基本は変わらず足元のことを淡々とやっていきたいですね。最近は、目の前のことを1つ1つやっていく中で、自然と過去の経験が生かされているな、と感じることも。例えば、先ほど話に出た野球チーム。選手を募集する印刷物を作ろうと思っても、プロに頼むとお金もかかりますよね。それが自分ですべてできるというのはデザイナーをやっていてよかったなと思う瞬間でもあります。今欲しいものをあえて挙げるならビジネスセンスでしょうか。商売はチャンスだと思ったときに飛びつけるかどうかの嗅覚が大事だと思うので、そこは今後身につけたいですね。

最後に、クリエイターの方たちへメッセージをお願いします。

まだまだ、媒体制作だけに力を入れているクリエイターもたくさんいますが、今の仕事にどれだけ独自性を出せるか、付加価値を出していけるかが今後大切になるのではないでしょうか。クリエイターはどうしても、良い作品を作ることに集中して商売をしようという発想のない人が多いように思います。良い作品を作るのは当たり前。例えば、デザインスキルがあるならTシャツを作って販売する、ネットショップを作ってみる……。という具合に発想を変えてステップアップしていってほしいですね。未経験のスキルなら勉強すればいい。それがまた自分のスキルのひとつになると思うんです。目の前のことを必死でやりながら勉強していくこと、その積み重ねが自然と新たな仕事につながっていくのだと思いますよ。

取材日: 2017年4月7日 ライター: 合同会社10knot 森亜紀子

株式会社KAZE企画

  • 代表者名:代表取締役 藤本 義隆(ふじもと よしたか)
  • 設立年月:2008年10月
  • 事業内容:グラフィックデザイン・印刷企画制作事業、イベント企画制作、包装・資材卸売り事業、
         スポーツ団体運営支援プロジェクト、飲食店の経営
  • 所 在 地:〒162-0832 東京都新宿区岩戸町14番地 神楽坂不二ビル2F
  • U R L:http://kazepro.net/
  • お問い合わせ先: 03-6280-7565

 

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