職種その他2019.05.05

沖縄カルチャーを知るなら「桜坂劇場」へ

沖縄
ライター
沖縄あれこれ
仲濱淳

沖縄に移住して早10年。移住したての頃はとにかく目に映るもの全てが新鮮で楽しかったのに、10年も経つとそれらが日常となり、時に退屈に感じることも。でも、そんなマンネリな気持ちを打破してくる心強い存在が「桜坂劇場」なんです。

桜坂劇場は2005年にオープンしたミニシアターで、設立したのは映画「ナビーの恋」を作った中江裕司監督です。この映画は、そもそも私を移住に導いた元凶(?)の一つ。そんな一方的な縁もあって、移住したての頃はこの映画館に足繁く通ったものです。

沖縄のミニシアターだけあって、そのセレクションが独特。本土では超マイナーな沖縄が舞台の映画もよくかかっていました。さらに沖縄の古い雑誌や漫画、民芸品などが売られていて、そちらのセレクションも絶妙。映画館をウロウロすれば王道からサブカルまで、沖縄のカルチャーがなんとなく分かるという、とっても便利な場所でした。

桜坂劇場で抱いた、あの沖縄に対する純粋な好奇心はいったいどこに行ってしまったのかしら…。そんな寂しさを振り払うためにも、今でも時々映画館を訪れるようにしています。そして仕事の励みとすべく、あの頃のトキメキを奮い立たせているのです。

プロフィール
ライター
仲濱淳
雑誌・WEBマガジン編集職を経て、3年前よりフリーランスライターとして沖縄県で活動中

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