映像2020.04.23

最低限の撮影知識って?

埼玉 事務所
映像編集&コピーライター
秘密のチュートリアル!
野辺五月

ディレクターかプレイヤーか問題というのがあります。中途のリアルがコラムテーマなので、ある程度キャリアをこしらえた前提で考えるわけですが……
別の業界からの参入も含めれば、プレイヤーであってももちろん構わないわけです。
ましてや、最近はミニマムにまるっと頼まれるタイプの仕事だってないわけじゃありません。
大手のポスプロ、制作会社以外にウェブの会社やデザイン系・広告系……
会社だけでもやまほど「映像」に触れる業務はあります。フリーランスもしかり。最近ますますどっちなのかなぁと自分でも考えるのですが、どこに所属するかで大分働き方と必要とされるスキルが変わるのが映像・動画関連のつらいところ。
(だからこそ、アレコレ参入もできるし、工夫もできて楽しいところでもありますが)

そこで特に気になるのが「撮影」技術との兼ね合いです。
実写やる……となると、素材として必ず扱うのが撮影されたデータです。
では撮影自体は?というと、技術的にマストでもありません。場所によります。
アニメーションなど主にイラストが主要な場合は正直いらん知識ともいえます。
あるいはカメラマンとセットで動く・別にカメラマンの部がある、外注の会社が決まっている場合も必要ありません。

では仮にプレイヤーとしてのスキルが「編集」だとして、どこまで何をしっていないといけないかの話……。
実践・現場で学べるのが一番ではありますが、最低限を知らないと邪魔にはなります。
場所に混ぜてもらえないような可能性ももちろんありますし、ミニマム全部自分(撮影→とってだし編集)という現場だってあります。
ケース場合ケース……
今回はその中での最低線をしらべた&実感で書いてみようと思います。

◎フレームレート(FPS)
おおざっぱにいうと、1秒につき静止画が何枚かという話です。
※動画はパラパラ漫画のように連続したコマでなりたっているので、その多さで滑らかさが変わる感じです。
1秒に何枚の絵をみせられているのか……
もともとデジタルハイビジョン(HD)の
アナログ放送の時代、映像はNTSC方式・PAL方式という2種類が採用されていまして、
ここでの大きな差は、そのフレームレートでした。
ただ勿論多ければ多いだけ容量を食いますので、データは重くなり、ディスクや回線への負担もあります。また印象も、多ければいいとはかぎりません。
私が最初に現場で先輩に教えてもらった言葉を借りるならば

大雑把に覚えるべきことは

【映画は24FPS、ゲームは60FPS、テレビは30FPS】

これくらいで十分です。人の目への自然なうつりは30FPSといわれています。
私は最初映画から入ったのもあり、わりと24FPSが好きなのですが、スロー編集するために大きめにとっておいてもらえると助かるなぁという場面もあるとおもっています。
ただ基本的に覚えておくこととしてはそれで十分です。

他に必要な情報というと、どうしても避けて通れないのが「ファイル形式」です。

◎ファイル形式

取り込める・取り込めないがソフトによってちがったり、提出先でそもそも限られたりしているのでこちらも「ざっくり」で十分な知識だろうと思っています。
動画で大事なのはまず「コーデック」の理解です。
一般的に動画ファイルには、音声・映像両方のデータがあり、それを圧縮されている状態です。
当然解凍しないと再生できません。
ここに対応するコーデックがないと、パソコンで再生できません。
拡張子とコーデックはちょっと違います。
拡張子は「.○○○」とファイルの後につくやつです。
例えばmovに対して動画ファイルはMOVとMP4がありますが、
これに対してコーデックはそれぞれMPEG1だったり4だったり、H.263だったりするんです。
なんかいろいろあって分からないぞというとき最初はググることをお勧めします。
大きく覚えておいた方がいいこととしては
よく使われるMP4、MOV、MPEG‐2関連・AVIあたりでしょうか。
拡張でいうと、mp4 m4v mov qt mpg mpeg m2p aviなど……
多くて困りますね?

最低限覚えたいこととして、私が学んだのは
・迷ったらmp4
これが魔法の言葉。(今のところ)

・Youtube Instagram Facebook、Twitterは.mp4(MPEG-4)
・H.264形式がMP4の最新の圧縮
・MOV(.qt)はアップル向け .wmv.aviはWindows系
・音声ファイルも重要……PCM・WAV・AIFF・MP3・ACCなど

もろもろありますが、ざっくりとはこんなイメージ。間違えてたらすみません。本当に基礎の基礎しかわかっていないのです(汗

逆に言えば基本だけ押さえておけば後は応用と現場次第……提出のフォーマットに関わる部分だけはちゃんとしておけば大体行けると思います。

撮影の基礎以前じゃ?もっとあるんじゃ?と思いますがまずはここから。むろん撮影こそ深みにはまれば抜けられない沼なのは分かっております。(だから手をだしすぎない……)

基礎知識、どこまで手に入れるかは「何」「どこ」にいきたいか次第だと思いますが、基本は抑えたいですね。次回も別の部分での基礎を……と思います。

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