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なんか嫌な感じ

番長プロデューサーの世直しコラム Vol.138
番長プロデューサーの世直しコラム 櫻木 光

最近の空気になんか嫌な感じが漂っていて少し憂鬱なまま過ごさなきゃいけないのはなんでだろう?
と思う。
あまりこんな事は書きたくないのだけど、身近に起きることも、テレビで流れてくる事件も、やってられなくなるような出来事が多くなった。

基本的にクソな奴らと出来事ばっかりだ。

モラルや礼儀や法律や正義を後回しにして、所属する組織や自分の身の回りの人間関係の狭い価値観を優先する。
どの事件もやってることは違えども、なんか根本が同じなんじゃなかろうか?

みんな生活を人質にされた状態だから、集団の中の関係者はダメなことはダメと言えない。
そこから端を発している。
逆に全く関係のない無抵抗な芸能人などは、問題があるとボコボコに叩きまくる。その温度差がすごい。

他人のことは思わない、未来のことを考えない、金以外のことに価値が見出せない。自分がそんな奴らの集まりと化していることに恐怖すべきだし、気づくべきである。

国会での首相の答弁も、官僚の忖度(そんたく)も、アメフト部の監督の言い分も、大学の危機管理の対応も、小さい女の子を殺したり虐待する奴も、セクハラする事務次官も、自衛隊の日報を隠してほとぼりが冷めたら出す奴も、ただの卑怯者の集まりでしかない。

こんな奴らがしらばっくれて結局罰せられることは無い。
となったら、誰かが「卑怯罪という罪はない」とか言い出しそうだけど、卑怯なことはダメだと言うことを子供に説明するのが難しい。

新幹線の中で刃物を持って暴れた奴は、人を殺しといて、「殺すのは誰でもよかった」と供述しているらしい。

去年の夏に、知り合いが通り魔にあった。刃物で切りつけられた。その犯人も「誰でもよかった」と言ったらしい。身近な人間だったのでものすごく憤りを感じた。犯人には同じ目に合わせてやりたいと思った。

もう馬鹿ばっかりだ。犯人がどんな境遇で暮らしてようが、辛かろうが、頭がいかれてようがなんだろうがこっちには関係ないのだ。

先日、夜中に恵比寿の大きい交差点の角で、ゴミ置場の捨ててあるゴミ袋に、どうどうと立小便をしている奴がいた。
夜中と言えども人通りはかなり多い。相当恥ずかしい場所でやってるのだが、そのションベン男を、同僚らしい男が2人で隠そうとして恥ずかしそうにサッカーのpkのような壁を作っている。そして通行人にペコペコ頭を下げて謝っているのだ。なんとも不思議な光景に見えた。

また、渋谷の駅のホームで、酔っ払った男が線路に侵入して駅員と追いかけっこをしていた。男は「イエーイ」とVサインしながら走っている。それをまた同僚らしきスーツの人間が3人、ホームを並走している。その人たちは「スマホで撮らないでください、SNSにアップしないでくださーい」と叫びながら走っている。

なんだか変な光景ばかり。
ストレスがお溜まりになっているかもしれないが、酔っても
やってはいけないことはやってはいけない。当たり前のことだ。

それを本人に注意もしないで周りに謝っている仲間ってなんだろう?
上司や仲間が道で立ち小便を始めたとしても、仲間が「やめろ」というべきだ。引っ叩いても止めなければいけないと思う。通行人に謝ってもしょうがない。謝ってないでとっととそいつの行為を止めさせろ。と思った。明日の朝、そのゴミ袋を回収する人のことを考えただろうか?

駅のホームで線路に侵入して走り回る奴はネットにでも晒されるべきだと思う。同僚もわざとそうするべきだったかもしれない。
いずれにせよ電車は遅れる。何千人の帰宅の妨げになってることを想像できないのか?
山手線の電車が遅れるアナウンスで、「ただいま、〇〇駅で線路に人が侵入したため、安全確認のため運転を見合わせて…」というのをたまに聞くようになったけど、実物は初めて見た。

立ち小便も線路ランナーも論外な馬鹿だから捕まればいいだけだけど、通行人に頭を下げて謝ってる奴も、スマホで撮らないでくださいと叫んでる奴も、守らなきゃいけないポイントが大幅にずれていると思う。テメエとテメエの周りしか考えられないのだろう。

こんなダメな感じなんだけど、実際の会社の中では「働き方改革」や「ハラスメントの撲滅」「コンプライアンスの遵守」が利益より優先されるようになってきている。今までデタラメにやってきたことを、もういい加減正す、というのが目的で素晴らしいことだと思う。できれば僕の若い頃に言って欲しかったような内容のことばかりである。

公共の精神衛生システムはもはや崩れ去ったのか?
モラルの欠落した奴らに最低限の礼儀作法を厳しく教える法律を作る方が先なんじゃないかと思う。

少なくとも他人の気持ちがわかる、と言った教養がなければ色々法律を作っても、違反しても気づかないような奴ばかりだ。
どうせ酔っ払うとなんでもありになってしまうだろう。

ついでに言うと、法律を作って世の中のことを考えてるフリしている奴が、卑怯な言い分で嘘ばかりついて言い逃ればかりしていれば、そんなの説得力がないんだけど。と思ってしまう。まずお前からちゃんとせいよ、と。

その反面での漂白社会。モラルや法律を盾にちょっとした失敗も許さないヒステリックな風潮もある。
明るみに出た秘密と嘘は、叩き疲れて飽きるまで袋叩きにするくせに、バレなかったら何をやってもいい、とばかりにみんな秘密を隠している。都合の悪いことを隠したり嘘をついたりすることにあまり抵抗のない国民気質でもある。嘘も方便、なのだから。

漂白社会は徹底的に建前で、建前を振りかざして自分の中にも秘密を隠し持ちながら、立場の弱い反撃してこない有名人などを標的にして、誰だかわからない人が上手くいかない自分の日常のストレスを晴らしているだけなのがわかる。人間の心の闇だ。

このインターネットが主戦場の闇と、言い逃ればかりして罪を認めなければなんとかなるさ的な政治家の、都合の悪い事は無視する、的な立ち振る舞いの温度差に火傷しそうなくらい、嫌な空気が漂い始めている。真実と建前の乖離がすごいからだ。

そんなくだらないことに気分を悪くさせられるのはまっぴら御免である。 弱いものいじめはやめろや。言い逃ればっかりすんなや。

自分の常識やモラルやプライドやそういう判断基準で、損得ばっかり考えず自分の行動の規範を決めろ。と思うのです。
そうじゃないと有象無象のままお前の人生は終わってしまうぞ。
と、忖度ばかりして、「今と自分と金」の事しか考えられなくなっている奴には言いたいのです。

Profile of 櫻木光 (CMプロデューサー)

プロデューサーと言ってもいろんなタイプがいると思いますが、矢面に立つのは当たり前と仕事をしていたら、ついたあだ名が「番長」でした。


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