サマースペシャル!おやじ言いたい放談!趣味は楽器に宿る!

Vol.26
株式会社フェローズ マーケティング セクション 兼 アニメセクション アドバイザー シニアプロデューサー
Yuoh Sekita
関田 有應

こんにちは。
フェローズ マーケティング セクション 兼 アニメセクション アドバイザー シニアプロデューサー 関田有應(せきたゆうおう)です。

26回目のコラムは「サマースペシャル!おやじ言いたい放談!趣味は楽器に宿る!」です。

25回目のコラム「趣味をもつ 息づまったら ひと息つく」で、趣味を持つ事は人生の幅を広げる!とお話させて頂きましたが、今回は私のこだわりの趣味はどのような事なのかをお話させて頂きます。

「趣味は何ですか?」とたずねられたら私は「音楽です!ベースギター演奏です!」と答えます。
ともかく音楽好き。演奏好き。
バンドでは何十年もベースギター担当です。
だから楽器にこだわります。

今使っているベースギターは3本です。
・Fender USA Precision Bass 1974
・Fender USA Jazz Bass 1998
・Musicman Stingray Bass 1978


左から、Fender USA Jazz Bass 1998Musicman Stingray Bass 1978Fender USA Precision Bass 1974

Precision BassJazz BassはWhitebody、mapleneck、指板(弦を指で押さえる部分)はRosewoodという仕様です。
Stingray Bassはnaturalbody、mapleneck、指板もmapleです。

3本とも、音の表情が違います。

Precision Bassはタイトでストレートな混じり気の無い音。
Jazz Bassはバランスの良い音域でJAZZ、POPS、ROCKのオールジャンル。
Stingray Bassはプリアンプ内蔵なので、音圧・音量・ディストーション(歪)がかかる。
3本とも個性的なベースギターです。

趣味は楽器に宿る。

ですから、ベース弦にも、アンプとベースギターをつなぐシールドにもこだわります。
弦は、D‘Addario ROUND WOUND 045-.100LONGを使っています。
ERNIE BALLRoto SoundFender、などいろいろ試してみましたがD‘Addarioが一番シックリなじみます。
シールドはVOX製ベースシールドVBC-13を使っています。
低音域の伸びが良く全体的に音圧が有りながらもクリアーな音を出せるシールドです。


アンプとベースギターをつなぐシールド。写真はVOX製ベースシールドVBC-13


エフェクターの一種、フランジャー。『BOSS Flanger BF-1』

エフェクターはあまり使いませんが、使う場合には40年以上前に購入した『BOSS Flanger BF-1』を使用しています。国産フランジャーの1号機ですが、アナログなソフトな音がします。他にもMultiple Effectsを2種類、BOSS ME-50B とZOOM B1Xonなども持ち合わせておりますが、あまり使う事は有りません。なぜなら、ベースギターが持つ本来の味わいの有る音が好きだからです。
自宅リハーサル用ベースアンプは、Fender Bassman Classic BMC-20CEを使っています。クリアーなバランスの良い音が出ます。

楽器を選び演奏をする。
それだけの事に、徹底的にこだわります。
だからこれだけ話せます。

しかし、私がプロミュージシャンだったら、こんな事は語らないでしょう。
プロミュージシャンは演奏が仕事ですから楽器選びも慎重です。
特に、スタジオミュージシャンは、アレンジャーの求める音を作り出さなければなりません。
アレンジャーの求める音を表現するために、楽器選びからエフェクターの選択と、有りとあらゆる方法で求められる音を表現します。
スタジオミュージシャンに求められるスキルと表現力です。

プロデューサーという仕事を40年以上続けてきた私が学んだ事ですが、プロのクリエイターは相手が有って、相手目線に立ち、相手が求める事を「クリエイター」として、その先に有る事を意識しながら提供する。プロデューサーの仕事はそれをマネタイズする事。
この事が理解出来ていないと、本物のプロデューサーとは言えない。
プロデューサーという仕事の醍醐味は「自己満足」ではなく、いかに「顧客満足度」をあげる事が出来るか!
求められるクリエイティブに徹底的にこだわりを持って、決められた予算、納期の中で最大限のクオリティーを追いかけ納品する。
ですから仕事においての「自慢話」や「うんちく」は有りません。
「私はこんなに凄い番組のプロデューサーをしています。作品に名前もクレジットされています!」
まだかけ出しのプロデューサーの頃は、仕事の意味や責任に対して考えが及ばず、こんな話をした自分がいました。
今思えば、本当にお恥ずかしい限りです。

仕事は「顧客満足」
趣味は「自己満足」
同じ事を行っていても対象が相手なのか、自分なのか。
この違いはしっかり理解しておきたいですね。

音楽プロデューサーの頃、レコーディングに立ち会った際に、アレンジャーやディレクターから「関田さん、ベース弾きます?」と声をかけて下さる事が有りました。
本音は、ちょっとだけ 心くすぐられる のですが、お断りしていました。
それは、プロの領域にアマチュアが介入してはいけないからです。
皆さんプロフェッショナルですから、承知の上での社交辞令的お声がけです。
業界ありがちな、ネタ!とでも申し上げましょうか。

プロデューサーに限らず、クリエイターのお仕事とは、相手の望む事を具体的に、自分でしか表現できないクリエイティブを発揮して、望まれる、託された事を提供し、成果・結果に結びつける事です。
だから息なんて抜けない!
毎回が真剣勝負です。
一度でも、ご期待にお応え出来なければ2度目は無い。
その覚悟を持って仕事に挑むのが、プロフェッショナルとしての仕事への向き合い方です。

私が楽器にこだわるのは、大好きな趣味の世界だからです。
大人の遊び!自由!思いのまま!
だから楽しい!
私は大好きな音楽・楽器演奏を「趣味」として楽しみ、楽器に対しての「こだわり」を持ち「うんちく」を語る!
その楽しさを味わっています。
趣味の世界に夢中になる事で豊かな人生を過ごす事が出来る。
私にとって「趣味」は自分の成長の糧です。

クリエイターとして活躍しているアシスタントプロデューサー君。
仕事に「こだわる」
趣味に「こだわる」
自分と向き合い、素敵なプロデューサーになって下さい。
「*がんぱれ
先輩シニアプロデューサーとして心より願う事です。

「サマースペシャル!おやじ放談!趣味は楽器に宿る!」

今回は番外編で私の楽器コレクションのこだわりのお話をさせて頂きました。
「うんちく」を語る。
本当に楽しいです。
でも「道楽」では有りません。「道楽」はカニにおまかせです!

「神は細部に宿る!」=「趣味は楽器に宿る!」
God is in the details. = God is in the instruments.

ここまで読んで頂き有難うございました。
それではまた次回。

*がんぱれ…株式会社フェローズが制作したブランデッドムービー。クリエイターであるドラマ制作会社のAD(アシスタントデレクター)が主人公の作品です。 彼らのように、未来のトップクリエイターを目指して頑張っている若者たちを応援する気持ちを込めて。

※当資料に記載されている商品名は各社の商標または登録商標です。

プロフィール
株式会社フェローズ マーケティング セクション 兼 アニメセクション アドバイザー シニアプロデューサー
関田 有應
大学を卒業後、テレビ局直系制作会社に入社。 アシスタントプロデューサーを経て、プロデューサーに昇格。企画、番組制作、イベント映像、PV、VP制作を行い、その後CM制作を中心に実写業界でのキャリアを積み、その後大手出版社グループでデジタルコンテンツ系の映像・音楽制作会社の設立を機に転職。 設立メンバーとして映像制作・音楽制作を中心に、子供向け作品、テレビシリーズ・OVA・劇場版・音楽制作・マーチャンダイジングと、キャラクタービジネスの世界で製作プロデューサーを行う。代表作は、平成の名物キャラと言われる主人公がハムスターのアニメ作品 その後、株式会社フェローズにて アニメセクションの立ち上げをお任せ頂き、現在はマーケティングセクションにて全国の映像系学校でのセミナー講師を始め、人材育成、映像業界へのご就業を希望される未来のクリエイターの皆さまに向けたキャリアアドバイザーを行っている。 息子も大手広告代理店直系の制作プロダククションのPM「親子鷹」である。 ※無類の音楽好きで、40年ぶりに大学時代のバンド復活!活動中!

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