映像2020.01.08

新年・再始動

東京
映像編集&コピーライター
秘密のチュートリアル!
野辺五月

あけましておめでとうございます。
令和2年目、今回は新年ということで、初心にもどって「映像の仕事」を分解してみたいと思います。
あくまで私見ですので、もっとパターンはあると思いますが、ご容赦ください。

まずかつて映像の仕事というと、テレビを中心に、ドラマ・バラエティの制作、CM・展示会等のイベント映像、映画関連という大きな枠があったとおもいます。
内部は企画・構成・場合によっては一緒になることもあるのがこの辺りの骨組みで、大雑把にはコンテ・シナリオもこことひとくくりにされることがあります。
現場は、演者関連、メイクさんやスタイリスト・ヘア担当がいて(アニメーションの場合原画から始まり作画・作画監督・動けん・演出)映像を撮影するひと・照明・録音・整音・音楽(伴)を作る人、演出するひと、編集するひと……監督もですが、美術さんや各種手配のひとなど細かいスタッフがたくさんいるわけです。それぞれにアシスタントもついていたり……というのもありますが、予算・規模感によってだいぶ差が出ます。
細かくはエフェクト・3Dだったりリアルタイムだったり(プロジェクションマッピング的なのもわりとふえてますね、リアルタイム)カラコレするひとだったり……まあ多々いますが、大きくはこんな感じで、映像関連と一言でいってもかかわる人は思いのほか多いです。

また最近増えているのがウェブの動画や、インハウスの動画制作のひと(企業の広報で、Youtubeチャンネルや公式サイトなどに動画をあげるところから、お料理レシピ関連のように自社サービスとして動画を打ち出しているところまで)だと思います。
中にはVtuber・Youtuberのサポートをしている会社もあります。サイネージの動画を作る会社もあります。セミナー動画の制作会社も……。
その他にカメラ→撮影で特化して映像にうつっている保育園や、幼稚園のイベントを撮影・編集する制作会社さんや、結婚式の映像の会社もあります。言い出すときりがありますが、ざっくりみていると、大きくはそんな感じです。

映像というと、撮影~編集まわり含めてたくさんありますが、どこまでを一人でできればいいのか。どこをメインにするのかは、自分自身がどの業界で働きたいか・どの規模感で動きたいかと、腕前・キャリアの総合で決まると考えています。

私は、わりと通常の道からそれてしまっているので、映像について
編集……結婚式場 即日編集で叩き込んだ基礎
構成……ゲーム業界でオープニングのコンテを切ったりシナリオ書いていた経験・編プロでの経験・広告の叩きをつくっていた経験
撮影……ここについてはほぼなし!
監督……趣味ではやっています
音楽……ゲームでの発注作業・BGM選定
イラスト素材の扱いもゲームで覚えました。

また撮影・音楽については趣味で作っていたインディーゲームと映画からの知人が多いため、相談できる強みがあります。音大・美大や専門出身者などはたぶん同じように旧知の仲間でカバーできるところがあるとおもいます。なお撮影についてはその後の仕事で知り合った頼もしいカメラマンもいるので、彼らときちんと会話ができる程度=最低限の勉強でいいと思っています。例えばフォーマットですとか、外枠の概要は分かっている必要があると思います。
私がもともとどのタイプの「制作」でも、どちらかというと「構成」ディレクター寄りの仕事をしていることも関係あるのですが、「餅は餅屋」……中でも撮影は本当にすごい人がたくさんいて、お願いする前提のほうがいいものがとれると考えています。
逆に絵より勢いだというときは、キレイである必要はなく、構成と編集・加工が大事になってくるので、「最低限」で構わないという……。反対の方もいて、メインがカメラマンで最低限つなぐ編集だけできればというタイプも増えています。

何がいいたいかというと、「何でもできる」タイプが求められる現場もあれば「専門性でばりっばりできる」タイプが求められる現場もあり……どういう仕事を選ぶか=現場が決まるということです。
テレビ制作・CM制作・WEB動画・インハウスのセミナー……手伝いで入ったのも含めアレコレやらせてもらいましたが、本当にびっくりするほど「作法が違う」のです。
例えばテレビでは、ディレクター=構成~シナリオ コンテ・ラフ……そのまま撮影もサブカメラをもっていって手伝い、仮でつないで編集まで全部ということもありましたし、かと思えば、きちんとアフターエフェクトを使ってクオリティ高い動画を仕上げる部署と、それに対してのシナリオ作業だけをみっちりする部署に分かれていてコンビを組むパターンの仕事もありました。
また編集は編集でも、「音」の方が重視されるセミナー関連の仕事や、現場での忍耐を試されるイベントリアルタイムのスイッチャーなんていうものもあります。
中途で映像業界に飛び込むことをベースに書いてきていますが、ひとえに編集は編集でもたくさん種類があります。気になる場所の仕組みから調べてみるのもいいかもしれませんね。
仕事がとてもできる人でも「仕事する場所に恵まれない」という場合もわりと見るので、余計にです。年もあけたので、「目標」をたてて、できれば現場をちゃんと目撃して、私もすすもうとおもいます。次回は目を肥やすお話です。

プロフィール
映像編集&コピーライター
野辺五月
学生時代、研究の片手間、ひょんなことからシナリオライター(ゴースト)へ。 HP告知・雑誌掲載時の対応・外注管理などの制作進行?!も兼ね、ほそぼそと仕事をするうちに、潰れる現場。舞う仕事。消える責任者…… 諸々あって、気づけば、編プロ・広告会社・IT関連などを渡り歩くフリーランスと化す。 2015年映像畑へ。プレミア・AE使い。基本はいつでもシナリオ構成!のひと。趣味は飲み歩き。

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