WEB・モバイル2020.02.19

自らが挑戦者。ベンチャーだからできるやり方でIT業界をサポート

福岡
株式会社Maclogic 代表取締役社長
Ryuta Ueda
上田 隆太

福岡を拠点にEコマースやビューティー業界のWebコンサルティング事業を展開する株式会社Maclogic(マクロジック)。大手IT企業に勤めた経験を持つ代表取締役社長の上田隆太(うえだ りゅうた)さんが、お客さまと同じ目標を追うコンサルタント会社として立ち上げたベンチャー企業です。設立から約2年、現在ではオフショアビジネスやECサイト向けのシステム開発など意欲的に取り組む上田さんに、今後の展望などお話を伺いました。

元顧客だった友人とかなえた独立の夢

ご自身のキャリアと会社を設立した経緯を教えてください。

会社を立ち上げる前は数社でインターンシップを経験し、楽天株式会社に約2年勤めていました。楽天ではECコンサルタントを担当していたので仕事内容は今と似ていますが、会社が大きいこともあり目標自体が店舗や企業にあまり寄り添えていないと感じていました。例えば、会社は利益が出ても顧客の売り上げにつながっていないことも。それで、もっと企業に寄り添った仕事をしたいと思い、独立を決意しました。

いずれは独立を考えていましたか?

はい、考えていました。楽天に入社したのはステップアップのためです。大手をつくるには大手を知るべきだと思っていたので修行の一環という考えでした。そのことは入社時から会社に伝え、楽天という会社自体もそういう人材を理解していた部分があります。

会社設立にあたっての苦労は?

この会社は副社長の赤松康平と一緒に設立しました。赤松は楽天時代のクライアント、仕事の付き合いから飲み友達になり、同じ目標を追う仲間から今では仕事のパートナーになりました。最初に立ち上げたのはインテリア小売りとコンサル(コンサルティング)の会社です。当時は商品企画、海外買い付け、販売など、すべての作業を自分たちでやっていたので対応が難しくなり、コンサルに特化した会社へとシフトチェンジしました。それがMaclogicです。インテリア販売をやっていたのは1年と短いですが、コールセンターやバックオフィスの大変さを痛感しました。その経験があったから、今しっかりとお客さまと向き合えています。

ただの制作会社にならないための独自システム

現在の事業内容を教えてください。

まずは、ECに関する運営代行とコンサルティングです。現在は小売りと美容系がメインですが、今後はグルメやトラベルにも(異業種)参入を考えています。もう一つがインフルエンサーと広告運営といったPR業務です。商品を流行らせるきっかけ作り、宣伝に必要な撮影の手配、実際にお店に足を運んでコメントを投稿してもらう、といった内容です。また、オフショアでのBPO(ビジネス・プラットフォーム・オペレーション)にも力を入れています。ミャンマーにある子会社で作業代行やビッグデータ作成をすることで、大量受注が可能になりました。

新たな取り組みとしては、EC業務出しを簡単にするシステム「楽×運(らくうん)」の開発を進めています。人手不足、タスク管理、人的ミス削減、簡単にできるページ作成など、ECサイトに関わる業務が楽にできるようにするシステムで、今年中の完成を目指しています。

子会社がミャンマーにあるそうですが、なぜそこを選んだのですか?

親日というのが一番です。それに仏教が浸透している国なので勤勉な方が多く、真面目に仕事をしてくれるのも理由の一つです。また寄付が身に付いているので貢献を惜しまない部分もミャンマーの魅力でした。まだパソコンが普及し始めたばかりの国でIT技術も発展途上ですが、現地スタッフたちがしっかり成長しているので、いずれはミャンマーで、楽天やyahooのようなモール展開も視野に入れています。

他のWeb制作会社と差別化をするために心掛けていることは?

単なる制作会社にはならないということ。本来はコンサルという部分でお客さまの会社と関わっているので、抜けた後でもその会社にちゃんと仕組みが残っているようにしたい。EC事業の立ち上げができるくらいのノウハウを伝え、制作においてもしっかりお渡しするよう心掛けています。また、お客さまの会社のアクセスデータを解析するので、需要がありそうな商品やサイト内の仕掛けなど提案もしています。

社内的な部分で他社との差別化では、弊社ではコンサル、オペレーター、デザイナーの3人がチームになって担当窓口になります。お客さま側にも決済者、店長など担当者が数人いますから、その誰かが質問しても3人のうち1人が対応すれば情報を共有していることですぐに答えられるという仕組みです。この業界では基本的に窓口は1人なので、3人は珍しいと思います。

今までも、これからも、挑戦者のための企業であり続ける

今後の展望について教えてください

一番気にするべきは生産性です。お客さまから頂いた収入を他社よりも最大に生かしたい。それは社名にもつながります。やるべきことが「マクロ」のようにある中で「ロジカル(論理的)」に考え、利益を最短で達成できる手段や答えを持っているという意味を込めて「マクロジック」としました。そのために今できることは、コンサルのスキルを持った人材を増やすことです。

一緒に働くスタッフに求めることは?

挑戦したいという気持ちを忘れないでほしい。会社を設立する時、私たちが出会うかけがえのない人たちが胸に秘めている夢や目標を実現するために“for Achievers”という言葉を社名に添えました。私も独立して会社を立ち上げた挑戦者の一人だから、挑戦者や達成を目指す人を応援したいという気持ちを忘れないためにも。また、社員のほとんどはEC業界やWebデザイン業界で働いておらず独学で勉強して入社した人が多いため、そういう社員も含めてゼロから育てるという意味でもあります。やる気があって挑戦したい人を育てる文化は、これからもずっと残していきたいと思っています。

取材日:2020年1月14日 ライター:井 みどり

株式会社Maclogic(マクロジック)

  • 代表者名:上田 隆太
  • 設立年月:2017年11月17日
  • 資本金:300万円
  • 事業内容:Webコンサルティング
  • 所在地:本社 〒810-0001 福岡県福岡市中央区天神3-2-22河村天神荘ビル4階
  • URL:https://maclogic.co.jp
  • お問い合わせ先:info@maclogic.co.jp 代表:092-791-3857

日本中のクリエイターを応援するメディアクリエイターズステーションをフォロー!

TOP