映画「ラストレター」1月7日全国公開

東京
映画プロデューサー
【新作映画情報】 Vol.05
村田徹

君にまだずっと恋してるって言ったら信じますか?

もはや説明不要の名匠・岩井俊二監督が送る最新作「ラストレター」。
手紙の行き違いをきっかけに始まったふたつの世代の男女の恋愛、それぞれの心の再生と成長を描く物語です。

主人公・裕里を松たか子さん、未咲(裕里)の娘・鮎美と高校生時代の未咲を広瀬すずちゃん、鏡史郎を福山雅治さん、高校生時代の鏡史郎を神木隆之介くんが演じています。
さらに裕里の娘を森七菜ちゃん、高校生時代の裕里も森七菜ちゃんが演じています。
(少しややこしい・・・)

    

裕里の姉の未咲が亡くなったところから、話は始まります。
裕里は葬儀の場で、未咲の娘の鮎美から、未咲宛ての同窓会の案内と、未咲が鮎美に残した手紙の存在を告げられます。
未咲の死を知らせるために行った同窓会で、学校のヒロインだった姉と勘違いされてしまう裕里は、その場で、初恋の相手・鏡史郎と再会することに。
勘違いから裕里と鏡史郎の不思議な文通が始まり、裕里は未咲のふりをして手紙を書き続けます。
その内のひとつの手紙が鮎美に届いてしまい、鮎美は鏡史郎と未咲、そして裕里の学生時代の淡い初恋の思い出を辿っていく・・・。

岩井俊二監督らしさ全開の作品ではないでしょうか。
私の率直な感想です。
とにかく心が泡われるような綺麗なストーリー、綺麗な映像の映画でした。

そして、広瀬すずちゃんの透明感と演技力には改めて感心させられました。
岩井監督との信頼関係もしっかりできているのでしょう。
また、いとこ役の森七菜ちゃんがとにかく無邪気で可愛らしいのですが、現代と過去(回想)で二人が絡むシーンが多い中、どこまでがセリフなのか疑ってしまうほど、肩の力が抜けた本当の友達のような会話・やりとりが、作品のリアリティを各段に上げてくれています。

出演は他にも豊川悦司さん、中山美穂さんと「LoveLetter」フアンにはたまらない、そしてまさかの役どころでの出演に驚かされます。
川村元気プロデューサー(東宝)が、この作品が目指したものは「岩井作品のベスト盤」と言っているように、今回の撮影は、岩井監督が20年以上のキャリアで初めて出身地の宮城県で撮影したということからも、集大成のような心意気を感じ取ることが出来ます。
(もちろん、この作品が引退作ということではないと思いますが・・・笑)

クレジットでは主人公は松たか子さんですが、個人的には広瀬すずちゃんではないかと思っています。
最後の手紙の真相が明らかになるシーンでは、現代の彼女と、高校生時代のお母さんである彼女がの姿が重なり、今でもそのセリフが頭の中に残っています。
この作品の中ですべてが繋がる瞬間です。

岩井俊二ワールドを是非楽しんでもらえたらと思います。

そしてこの映画を観た後には、きっと誰かに手紙を書いてみたくなるでしょう。

 

『ラストレター』                     
1月17日(金) 全国東宝系にて公開中

出演:松たか子 広瀬すず 庵野秀明 森七菜 小室等 水越けいこ
    木内みどり 鈴木慶一 / 豊川悦司 中山美穂
       神木隆之介 福山雅治
原作:岩井俊二「ラストレター」(文春文庫刊)
音楽:小林武史
主題歌:森七菜「カエルノウタ」(Sony Music Labels)
監督・脚本・編集:岩井俊二
配給:東宝

Ⓒ2020「ラストレター」製作委員会

プロフィール
映画プロデューサー
村田徹
㈱フェローズ コンテンツマネジメントセクション マネージャー/映画「ブルーヘブンを君に」2019年公開予定/映画「恋のしずく」2018年10月公開/映画「カノン」 2016年10月公開/映画「ちょき」2016年11月公開/学生の為の短編映画祭「Fellows Film Festival for Students」/東京在住・石川県金沢市出身

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