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こだわらないことを強みに、あえてリスキーにチャレンジする姿勢がWin Winの関係を作り出す

大阪
株式会社WINGIT 代表者取締役 三島 裕 氏
株式会社WINGITは、スマホ広告を使ったプロモーションをメインにウェブ広告を展開する会社です。開業は2016年11月と(2017年7月現在)まだ1年もたっていませんが、すでに業績は年商3億を達成する見込みです。そのカギとなるのは、成果報酬型でのプロモーションでした。クライアントにとっては初期費用ゼロで始められる、とても魅力的なプロモーションです。この仕組みが軌道に乗り、いまでは多岐にわたる業種の方から、お仕事を依頼されています。「リスクはあるけれど、成功した時の報酬も大きく、なによりリアルタイムで反響がわかることに手ごたえを実感できる」と代表取締役の三島裕(みしまゆう)さんは言います。何を求めて起業され、今後はどんな展開を考えておられるのか、お話を伺いました。

「WING IT=即興で何かを作る」という会社名のように、自由に挑戦したい

起業されるまでのキャリアや経緯を教えてください

グラフィックのカタログや雑誌のディレクションをしていましたが、当時はちょうどWeb業界の勢いが出始めた頃でした。そこでネット関連会社のWeb制作部門へ転職し、マーケティングや制作、SEO を学びました。
ところがWeb以外の部門の業績不振で会社が倒産。Webメディア事業として引き継ぐ形で、起業することになったのです。そこでは私ともう1名の共同代表で運営していました。スタッフは20名規模の会社で4年ほどWeb制作に携わっていたのですが、お互いの思想や方向性の違いを感じ、話し合った結果、私が代表を降りてこの会社を立ち上げたのです。

方向性の違いとは具体的にどのようなものでしたか?

仕事自体、お客様の依頼を請けたWeb制作で、売上もあって、すごく順調だったんですが、それが逆に物足りなかったんです。
これが本当に自分のやりたい仕事なのかなと考えるようになって……。ちょうどその頃、趣味で友人とスマホのゲームを作っていたのがすごく面白かったんです。そんなこともきっかけだったかもしれません。弊社の社名でもある「WING IT」には、ネイティブ英語で「即興で何かをする」という言葉があるのですが、まさにそんなチャレンジをしたい、自由に好きなことに挑戦したい気持ちが強くなり、突き動かされた感じです。Web制作が楽しくないわけではなく、そこで終わらずWebにはもっと可能性があると考えたのです。

社名の「WING IT」にはそんな思いが詰まっているのですね

そうですね、社名を決める際、自分らしいものは何だろうと探していて「Just wing it(即興でやろう)」という言葉を見つけました。出たとこ勝負とか、その場の流れでやろうという意味ですが、実は自分らしいというだけではないんです。
当社では、普段からなにか考えを温めて、慎重に事業を計画してサービスを展開するというより、その時思いついたことをとりあえずやってみるという風潮があります。
例えばスタッフたちとご飯を食べながら、「こんなの面白いんじゃない」「それやってみようよ」と盛り上がれば、次の日には実際に作ってみるということがよくあります。
入念に練って準備万端で始めるのではなく、その時のアイディアをとにかく試してみるというスタイルです。たまたま「wing it」という言葉を選びましたが、必然的に言葉通りの流れになっていますね。

リスキーだけど、リアルタイムで反響がわかる成功報酬型のプロモーション

では業務内容について教えてください。

スマホ広告をメインにしたプロモーション代行事業です。
この商品をもっと売りたい、このサービスを広めたいというクライアントをトータルプロデュースします。
ランディングページを作り、商品の魅力が伝わる記事を書いて、広告費を掛けたプロモーションを展開するのですが、これを成果報酬で始めたんです。つまりクライアントにとっては初期費用ゼロ。お金は一切いらない、商品が売れてはじめて報酬をいただくという成果報酬形式です。

それはとても大胆な発想ですね。クライアントの反応はいかがでしたか?

これがうまくいったんです。弊社は昨年(2016年)11月に開業しましたが、おかげさまで軌道に乗り、すでに年商3億を達成する見込みです。今では30~40商品のプロモーションに携わっていて、化粧品や健康食品を始め、不動産などを取り扱うこともあります。
お客様からすれば弊社のような知名度のまだない会社に、自社商品を預けるのは不安だと思うんです。でも初期費用が掛からないなら、頼んでみようかなと思える。それで思うような成果が出なくても、リスクはゼロです。もちろん成功すれば売上が上がるわけですし、そうなれば弊社にも大きな見返りがあります。このWinWinの関係を築けたことは大きかったと思います。
もちろんリスキーですが、リアルタイムでやったことの反響がわかるのは、とても面白いです。これがやりたかったことなんだと、実感できました。

クライアントはどんな方が多いですか?

化粧品関係が多いです。洗顔やクリームとか、ほぼ女性物を扱う会社です。新商品が次々と発売されるので広告代理店だけでなく、メーカーから直接依頼されることもあります。
最近は化粧品以外の依頼も増えてきました。
例えば、先日TVで紹介された、ものすごく売れているプリンのプロモーションをやってほしいというものや、お線香を取り扱う会社の依頼なんてものもありました。徐々に商品の幅が広がっています。

依頼内容はやはり、新商品のプロモーションですか?

どちらかというと「売れないんです」という相談が多いです。
その場合はホームページのリニューアルから取りかかります。
改善後のプロモーションまで依頼があった場合は、リニューアル費用はいただかず、成功報酬にしています。
リスキーな仕組みですが、この方がうまくいくんです。私自身が追い込まれることで頑張れるので、性にあっているのでしょうね。

強みはこだわりがないこと。Web が窓口であればなんでもやります!

初期費用ゼロ、成功報酬型のやり方で、失敗したケースはあるのですか?

あります、あります。
スマホの広告はアクセスやクリック数に左右されるので、一瞬で失敗なんてこともあります。これまで200以上の商品に携わってきて、紹介記事はそれ以上に書いてきましたが、成功と失敗、半々くらいかもしれません。

意外に厳しいものなのですね。それでも続けられることこそ、御社の強みだと感じます。

強みというのか、私自身、こだわりがないからかもしれません。例えば「家を作ってほしい」と依頼されても受けようって思うんですよ。すごく面白そうじゃないですか。どうやって作るか、何ができるか、実際に仕上がったらどうなるのか、考えるだけで楽しくなります。もちろん、実現のためのつながりがあって、デザイン関連で私も携わることができて、現実的に可能なことであればという条件付ではありますが、まずはやってみようって思います。Webって、結構どんなことにも関わっていて、なにかを始めるには必要です。実店舗を作るにしても、新たにビジネスを立ち上げるにしてもWeb環境は求められるでしょう。Webが窓口であれば「なんでもやります」というのがスタンスです。
その方が断然面白いですよね。だからたとえプロモーションした案件の半数が思うように成果をだせなくても、また次って思えるのかもしれません。

お金よりも別のものを目標にしようと考えたとき、人を育てようと思った

社内についてお聞かせください。現在スタッフさんは4名ということですが、初めは人を雇うつもりがなかったとか?

はい、実は開業当時はひとりで気楽にやっていこうと思っていました(笑)。 ところが、3、4か月たった時点で当初目標の利益が達成できて、かなりの売上額になったとき、意外とテンションが上がらなかったんですよ。
そこで、何を目標にしたらいいのかと考え、人を育てようと思ったんです。このまま売上に従って会社を大きくすれば、知名度も上がり、自社のブランディングも必要になってきます。まだ数か月ですのでどう育つかはこれからですが、スタッフの成長が自分自身の知名度となるように、もっと頑張ってみようと考えました。

ではスタッフに求めるものはなんでしょうか?

人間性、コミュニケーション能力です。スタッフ同士はもちろん、お客様とどう向き合えるかということは、ネットのスキルよりも重要視しています。 会社をうまい具合に利用して、自分をレベルアップさせてほしいということはよく言います。私からどんどん盗んでほしい。その先にあるのが「独立します」であっても全く構いません。

スタッフの方から積極的なアイディアの提案はありますか?

徐々に声が上がるようになってきています。今はまだ様々なことを覚える方が優先なので、今後に期待しています。
私は今年で30歳ですが、24歳からプロモーションに携わるようになって、様々なパターンを考え尽くしています。自分の中に売れるコピーやページ、どんなプロモーションでどの商品を紹介するか、という流れがいくつもあって、ある意味、斬新なアイディアというものが出にくくなっている面はあります。
人を育てようと思ったのは、若い人達から新しい発想を取り入れたい、という意味もありました。スマホに触れる時間も、私より彼らの方がずっと長いですからね。

あえてリスキーなことにチャレンジして力を発揮する

今後の目標をお聞かせください。

年内に自社メディアとしてニュースサイトを立ち上げようという計画を進めています。
Web業界は本当に動きが速いので、今誰もが当たり前にしていることも、1年後も同じだとは限りません。しかし、ニュースサイトやキュレーションは、結構まだ多くの人に読まれています。だから今のうちに作って、知名度を確保しておき、さらに自社サービスを広げていこうと思います。

ニュースサイトのほかに、新たな活動はありますか?

ゲームアプリの開発を進めたいです。実は現在、プロモーション事業と並行して、アプリ制作も進行しています。
今作っているのは、ドット絵のキャラクターを使った、戦闘のないRPGで、シナリオベースのアドベンチャー的なゲームです。プレイしながら、ひとつの映画を見るようなイメージで、無料ゲームとしてリリースしたいと思っています。エンディングまで進むと、ユーザーが値段を決めるスタイルに挑戦しようと考えていて、今その仕組みを相談中です。

またそれもリスキーな挑戦ですね。怖くはないですか?

むしろ常に刺激があるほうが、力を発揮できます。その意味ではあえてリスキーなことにチャレンジしているのかもしれません。 私は昔、全く勉強ができなかったのですが、そんな私でも会社を設立して売上を上げています。自分さえ何とかしようとすれば、たいてい何とかなるものという感覚があるんです。
実は私自身、コミュニケーションはそんなに得意ではないんです。でも、会社を経営すれば、嫌でも誰かと接します。私にとって、人との接点が会社なのだと思っています。
これからますますアナログのデジタル化が進むでしょう。今でさえ、スーパーよりアマゾンや楽天、友人同士はSNSで交流しています。
そんな中で、面白いことをたずさえて、周りからひとつ飛びぬけられるような体制にしておきたいです。

取材日:2017年6月19日 ライター: 東野敦子

株式会社WINGIT

  • 代表者名:代表者取締役 三島 裕(みしま ゆう)
  • 設立年月:2016年11月
  • 資本金:50万円
  • 事業内容:SNS広告、アドネットワーク広告の運用PR事業・Webデザイン、制作事業・スマホゲームの企画開発など
  • 所在地:〒550-0015 大阪市西区南堀江1-25-12 RE-015 406号
  • URL:http://wing-it.biz/
  • お問い合わせ先:TEL)080-3043-8599 、E-mail)mishima@justwingit.info
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