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夢への一歩は、諦めずに追い続けること ゼロから芸能プロダクションを立ち上げて

仙台
SaiSプロダクション株式会社 代表取締役 柴崎 由里子 氏
今回紹介するのは宮城県青葉区にある仙台の芸能プロダクションSaiS(サイズ)プロダクション株式会社。栄養士・エステティシャン・OL、そしてWEBクリエイターという多彩な経歴を持つ代表取締役の柴崎由里子(しばさき ゆりこ)氏は、たくさんの経験を経て“本当にやりたい仕事"に辿りつきました。ゼロからのスタートでも、諦めない気持ちと行動力があれば、夢の実現に繋がるという多くの人が憧れるサクセスストーリーを体現する柴崎氏は、現在、地元アイドルやアーティストの育成や活躍に力を入れています。まっすぐな情熱と行動力を持った柴崎氏に、これまでの経歴や芸能プロダクション立ち上げまでの道のり、現在力を入れていることなど、伺いました。

一度きりの人生。“本当にやりたいこと"を追い求めて前へ

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まずは、これまでのご経歴について教えていただけますか?

私は宮城県白石市出身で、高校を卒業した後に栄養士の資格が取れる関東の短期大学へ進学しました。卒業後は栄養士として就職しようと思いましたが、現実的に関東で栄養士として生計を立てるのは難しいと思い断念しました。 そこで、あらためて就職先について考え、以前から美容に興味があったので、新卒でエステサロンへ就職してエステティシャンとしての経験を積みました。神奈川県にあるサロンに勤め、そこで憧れだった女優さんやモデルさんといった有名人にも出会いました。実は昔から芸能界に憧れていたのですが、実際に女優さんやモデルさんを目の前にすると、顔もスタイルも本当に美しくて、自分には遠い世界の存在だと感じました。それから地元へ帰ってきて、事務職に就くための資格を取得して、地元白石の近隣の企業で数年、人事部や総務部などで勤務しました。その頃、仕事上の様々な面で悩みが尽きず、生活のためだけに何も目的も持たず無理して仕事をするような日々が続き、段々「自分は何のために生きているんだろう」と考え始めた頃、東日本大震災が起きました。津波の被害でたくさんの知人が亡くなり、生きたくても生きられなかった人が多い中で、その時、自分は生かされていると感じました。「人生は一度きり。今のままではダメだ」と思って、地元の企業を退職しました。

退職後、まずはどのように行動されたのですか?

まずはWebに興味があったのでWebクリエイターの資格を取って、個人事業主としてWebデザインの仕事を始めました。個人事業主だったので、人脈作りがなによりも大切だと思い、異業種交流会にも積極的に参加するようになりました。当時、仙台から電車で1時間くらいの地元白石で暮らしていたのですが、いろんな方と出会うべく週に3日は仙台へ繰り出していました。その中で出会えた5人の方と、「好きなことを仕事にする」というプロジェクトを立ち上げたんです。自分が好きなことを仕事にしていきたいという、同じ思いを持った仲間は私にと って強い味方でした。ただ正直なところ、自分自身、当時は本当に自分は何が好きなのかを模索していました。 その時、プロジェクト仲間のある方に「好きなことを仕事にするってどういうことだと思う?」って聞かれました。私は思わず「努力ですか?」って答えたのですが、その方に「どんなひどいことを言われたり、されたり、時に食べ物に困るくらい貧乏になっても、継続して続けられること、それが本当に好きなことをするってことだ」と教えられたんです。その時ようやく、私にとって本当に好きなことは、Webクリエイターの仕事ではなく、どんな辛い時でも元気になれる、心の支えとなってくれる芸能関係の仕事だとやっと気づきました。企業勤めでとても悩んで苦しかった時も好きなアーティストの歌を聴いて励まされてきました。芸能が及ぼす力は大きいと思いましたし、やっぱり自分は芸能関係が好きで、そこに携わって生きていきたいと思ったんです。とは言っても、人脈もツテもコネもない素人が、いきなり芸能プロダクションを立ち上げるなんてことが、果たして本当にできるのかと迷っていました。そんな時に、先ほどの仲間に「諦めずに追い続けること、追い続けていたら、夢を叶えるチャンスがある。諦めないことが一番大切だ」と教えられて、よし頑張ろう!と思い行動に移しました。

ビジョン作りから始まった芸能プロダクションの立ち上げ

SとSを向い合せることで、ひとつのハートになるSaiSプロダクションのロゴマーク。

SとSを向い合せることで、ひとつのハートになるSaiSプロダクションのロゴマーク。

芸能の道へ進むことを決意し、どんなことから始めたのですか?

まずは、1年後、3年後、5年後の自分はこうなっていたいというビジョンを作りました。 そして、お手本とするプロダクションを設定し、テレビやCM・映画に出演できるような人材を育てようと決めたのです。そうやって一歩ずつビジョンを設定していたら、以前知り合った方の中に、東京で1から芸能プロダクションを立ち上げた方がいらっしゃったんです!その方にアポを取ってお会いし、業界のルールや会社の立ち上げに必要なものなどを、すべて教えていただきました。ただ、その方は東京を拠点にご活躍されていた方なので仙台での活動となると、やはり自分自身でゼロからの開拓は変わらず、とにかく会う方会う方に自分が芸能プロダクションを立ち上げたいという話しをしました。すると、自分の周りでメディア関係の仕事をしている方が見つかり、その方から人脈を広げるアドバイスなどをいただきました。そして、「好きなことを仕事にする」プロジェクトの仲間にも支えてもらい、2013年に当社を設立し、まずはとにかく人脈作りに専念し、1年間で宮城県内の仕事の繋がりを持てるようになりました。

実際に芸能プロダクションを立ち上げてみていかがでしたか?

最初の1年は人脈づくりのために走り続け、2年目から徐々に仕事へ繋がって行きましたが、実績がない分とても苦労しました。ストレートに「あなたの人柄はわかったけど、実績がないので、ちゃんと仕事をやってくれるという確証がないから、仕事を任せるのは難しい」というお言葉をいただくこともしばしばでした。当たり前のことで、お話を聞いてくださった担当の方のお役に立てず申し訳ない気持ちでいっぱいでした。そんな時にご縁で制作会社の方とお会いできる機会があり、私の思いやビジョンを熱弁しました。そうしたら、その担当の方が私と同世代で、「こんなに熱い人、久しぶりに出会いました。何か仕事があれば真っ先に連絡をするので、準備をしてください」と言っていただいて、担当の方からの依頼内容で人材を募集し準備をしました。その後、間もなくその方から、仕事を発注していただき、それが記念すべき初仕事となりました。ただ、その仕事で私の目が行き届かず、小さなトラブルを起こしてしまいました。しかし、とにかく丁寧な謝罪と、次回からの対策を携えてご説明に上がり、誠意を持った対応をさせて頂きました。 そこから有難いことにさらに信頼が深まり、現在では定期的に仕事を発注していただけるようになりました。

熱意と真摯な姿勢が信頼につながったのですね。そんな柴崎さんが大切にされているポリシーとは?

常に何事にも感謝の気持ちを持って取り組むこと、恩には恩でお返しすること、人との繋がりを大切にすることです。あと、芸能プロダクションをゼロから始めたことで、やろうと思ってできないことはないと思うようになりました。道徳に反すること以外は、なんでもやってみたいと思っています。例えば、お取引先から当社で提供していないサービスをリクエストされた場合には、お時間をいただいても、今までの人脈を見直しその中から繋がりを見出してリクエストにお応えするなど、何事にも進んで挑戦するという姿勢で取り組ませていただいております。あと、人生に無駄なことは一つもないと思っています。例えば会社を立ち上げるにあたって、OL時代に貯めていたお金やワード・エクセル・パワーポイントの資格が役に立ったり、Webクリエイターの経験もあるので名刺や広告も自分で作れます。ほかにも栄養士の資格やエステティシャンの経験が在籍する子たちのダイエットや健康管理に役立つなど、これまで頑張ってきたことすべてに意味があるんだって思えました。

「SaiS」という社名にも思いが込められていると伺いましたが?

そうなんです。これは、先ほどからお話している「好きなことを仕事にしよう」というプロジェクトの名前なんですが、現実と理想のギャップを埋める集団になりたいという思いが込められているんです。ギャップを日本語で考えると「差異」、そして複数形だからS。最初と最後のSを大文字にすることで、Sの間に「ai(愛)」があり、Sを頭文字にした言葉にはスマイル・スペシャル・サプライズなど、プラスの言葉がたくさん含まれています。笑顔と笑顔の間には愛があるというイメージです。ちなみに当社のロゴも、名前にちなんでいて、SとSを向い合せることで、ひとつのハートになるようにしました。

地元アイドル&アーティストたちに活躍できる場を提供!

秋保温泉ご湯治アイドル『Are 湯 Lady(アーユーレディ)』

秋保温泉ご湯治アイドル『Are 湯 Lady(アーユーレディ)』

現在、力を入れている人材やお仕事について教えてください。

当社ではいくつかの事業を展開しておりましが、とにかくプロダクション事業に力を入れていきたいと思っています。特に今年と来年は、アイドル部門とホテル・旅館での弾き語り事業に力を入れていきたいです。まず、アイドルとしては、仙台発インターネットテレビ局「アリティーヴィー」のヒザシさんがプロデュースされている秋保温泉を盛り上げるべく結成された、秋保温泉ご湯治アイドル『Are 湯 Lady』です。メインのはるか、瑠奈、しずかという3人の女の子に、研修生もいて、歌って踊って活動しています。現在、テレビやラジオ、イベント出演などで秋保の魅力を発信しているアイドルグループです。宮城県はアイドル戦国時代なので、どんどん活躍の場を広げていけるように取り組んでいます。このほかに、ホテル・旅館で、お客様のリクエストに合わせて弾き語りをするギター奏者とピアノ奏者のアーティストたちです。宿泊者のお客様たちから、とてもご好評をいただいており、リクエストが多いのでもっともっと力を入れていきたいですね。

仙台の芸能プロダクションだからこそ、やっていきたいことはありますか?

仙台にはアーティストやタレントなど様々なジャンルの素敵な方達がたくさんいらっしゃいます。当社では、そういった方達とコラボレーションをさせていただき、地元アーティストと企業を結んでタイアップ企画に力を入れていきたいと思っています。面白いことをしたいと考えている企業の皆様と才能を持ったアーティストの皆様が出会えば新しいモノ・コトを生み出すことができます。企業とアーティスト双方にとってプラスになる、それによって地域も元気に!地域活性化にも繋がるところが素晴らしいです。そして、いずれは仙台と東京の2拠点で活躍できるように、私自身も日々学びながら頑張っていきたいと思っています。

最後に、今、夢を叶えたいと思っている方に伝えたいことは?

恥ずかしがらずに自分のやりたいことを声に出して発信して、自分を信じて、全力で行動し続ければ、何かが動き出します。やりたいことがあれば諦めずに、がんばってください! 大人になって夢を語っていると、おかしな人って思われることもあるけど、夢や希望って本当に素晴らしいものなんです。行動を起こすと、失敗するか成功するかのどちらかですが、失敗しても得られることがたくさんあるから大丈夫です!やりたいことがあれば、恐れずに一歩踏み出してくださいね。プラスの思考と行動は、プラスの物事を呼んでくれますよ。

取材日:2016年4月14日 ライター : 桜井玉蘭

SaiSプロダクション株式会社

  • 代表者名(よみがな): 代表取締役 柴崎由里子(しばさき ゆりこ)
  • 設立年月: 2013年6月
  • 資本金: 990万円
  • 事業内容: プロダクション事業・研修事業・コンサルティング事業
  • 所在地: 宮城県仙台市青葉区宮町3-8-38 クリエイターズビレッジ413号
  • URL: http://saisproduction.com
  • お問い合わせ先: 上記サイト内の「お問い合わせ・Contact」よりお問い合わせください
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