WEB・モバイル2016.06.15

バランスの良い名古屋で 最先端の仕事と豊かな生活を両立!

名古屋
株式会社アンティー・ファクトリー 名古屋オフィス 名古屋支社長 飯田淳介 氏
大手企業のWebサイトやアプリを手掛けるアンティー・ファクトリー。 支社長である飯田淳介(いいだ じゅんすけ)さんが、Uターンで名古屋に戻るのをきっかけに設立された名古屋支社は、東京の一流企業の仕事だけでなく、人と人とのつながりが深い名古屋のローカルな仕事も大切にしています。また、最近注目のIoT (Internet of Things)にも注力、Webブラウザの枠にとどまらないデザインにも積極的に取り組んでいます。 ご自身もUターン経験者である飯田さんに、名古屋で働くこと、暮らすこと、アンティー・ファクトリー名古屋の魅力についてお話を伺いました。

どうせなら、好きな道に挑戦しよう! Webデザイナーを目指して上京

株式会社アンティー・ファクトリー 名古屋オフィス/名古屋支社長 飯田淳介 氏

株式会社アンティー・ファクトリー 名古屋オフィス/名古屋支社長 飯田淳介 氏

 

まずは、Webデザイナーを目指された経緯を教えてください。

愛知の大学を卒業後、営業の仕事に就きました。当時からクリエイティブな仕事には興味があったのですが、それを仕事にするほどの自信はありませんでした。当然、営業の仕事も簡単なものではなく社会人の洗礼を受けました。今思えば無責任な話ではありますが「どうせなら、好きな道に挑戦しよう!」と決心する契機となり、Webデザイナーを目指して上京しました。

上京後、どのようしてアンティー・ファクトリーへ入社されたのですか?

スクールでWebの知識を身につけ、卒業条件のコマを全て取りきる前に、アンティー・ファクトリーへの入社が決まりました。面接で、「給料なしでも、働きたい」という気持ちを伝えたところ、その熱意が伝わって採用していただきました。ところが、入ってからが大変でした。 スクールで学んだことはほんの入口でしかなく、知識があるだけでは、現場の仕事はできなかったのです。最初は、成否がはっきりしているコーディングの仕事で社内の信頼性を上げていき、徐々に、本格的なデザインの仕事にチャレンジしていきました。 ちょうど名古屋に戻った8年目を迎える頃には、20人程度のデザインチームのマネージャーとして、デザインや制作はもちろん採用やお金の管理なども1人でできるようになっていました。

Uターンで名古屋支社を設立。 人のつながりを大切に、地元名古屋にコミット

名古屋オフィスは、鶴舞駅近くのリノベーションビルの最上階。もとはエレベーターもない古い倉庫だった建物を、名古屋の設計事務所であるエイトデザインが手掛けた。

名古屋オフィスは、鶴舞駅近くのリノベーションビルの最上階。もとはエレベーターもない古い倉庫だった建物を、名古屋の設計事務所であるエイトデザインが手掛けた。

 

名古屋支社設立に至る経緯を教えてください。

実は、妻も愛知県出身で、いずれは名古屋に戻りたいとは思っていたのですが、いつのまにか30歳を過ぎていました。思い切って社長に相談したところ、思いがけず「名古屋に移ってからもアンティーの仕事を続けてはどうか」と提案していただきました。 自宅で仕事をするという選択肢もありましたが、その後の発展性を考え、1人でスタートしたにもかかわらず最初からオフィス(前 今池オフィス)を借りていただきました。

立ち上げ当時のお仕事は、東京からの仕事が多かったのですか?

そうですね。最初は、もともと東京でやっていた仕事をそのまま名古屋で担当するという感じでスタートしました。自分がデザインをしていたものはもちろん、アートディレクターとして関わっていたものも、名古屋からチェックをしたり東京のスタッフに指示を出したりする形で携わりました。

地元、名古屋での知名度はどのようにして作っていったのですか?

大学を卒業してからずっと東京で生活していましたので、戻ってきた当初は、名古屋のクリエイティブ業界に、全く知り合いがいませんでした。SNSのコミュニティやクリエイター同士の飲み会などに参加して、少しずつ横のつながりを作っていきました。当時、東京の会社が名古屋支社を作るというケースがほとんどなかったこともあって、どうやって地元のコミュニティに溶け込んでいくかが課題で、そうした場で同世代の熱意あるクリエイターと知り合えたことは大きかったですね。 本当に人には恵まれていて、このオフィスを担当してくれたエイトデザインのディレクターさんも、アンティーの後輩の大学時代の友人という縁なんですよ。

名古屋で働くこと、暮らすこと アンティー・ファクトリー名古屋の魅力

オフィスの真ん中にはキッチンを設置。ディナーミーティングを開催するなど、外部のクリエイターを招いての交流が行なわれる。

オフィスの真ん中にはキッチンを設置。ディナーミーティングを開催するなど、外部のクリエイターを招いての交流が行なわれる。

現在、名古屋支社で働くスタッフは何名いらっしゃるのですか?

スタッフは、現在7名。 人数は少ないですが、東京のスタッフに負けたくないという思いは強いです。 一方で名古屋だけでは、解決できない問題があったとしても東京のスタッフと協力することでより良いものをお客様にご提供できるという強みもあります。

東京の仕事と名古屋の仕事の割合は?

東京の仕事は8割ぐらい、ほぼ代理店経由の仕事です。 名古屋の仕事は、ブランディングの上流から関われるものや、とても大切にモノ作りをされているという方をWebのチカラでサポートする、というような案件が多いです。そういった案件では、予算は限られるものの、私たちも新しい試みをさせてもらったり、ある程度任せてもらったりするので、公開後想像以上の反応があったり、取材していただいたり、お金以外のところでいただける評価もうれしく思います。 対して、東京の仕事は、誰もが知っている一流企業の仕事、たくさんの方に影響を与える責任の重い案件です。 どちらも私たちにとっては面白くやりがいのある仕事で、バランスよく挑戦しています。

今、欲しい人材というのはどんな方ですか?

職種で言えば、デザイナーとマークアップエンジニア。社内の経験値が上がってきているので、新人を育てる環境も充実しています。 それから、大事なのはマインド。アンティー名古屋のいいところを見つけて共感してもらえる方と一緒に仕事がしたいと思い、本社サイトとは別に「アンティー・ファクトリー名古屋」のサイト(http://www.un-t.com/nagoya/)を作りました。

「アンティー・ファクトリー名古屋」のオフィスの雰囲気は?

時間に拘束されることも多い仕事なので、会社として、その分なるべく楽しめる工夫をしています。オフィスにはキッチンや和室があり、各々積極的に活用しています。 会社がノミニケーション代を支給してくれる「ディナーミーティング」という制度があり、名古屋ではおいしいお肉を買ってこのキッチンでみんなで調理して食べます。 外からゲストを呼ぶことも多く、普段お世話になっているカメラマンさんやライターさんなど外部のクリエイターとのコミュニュケーションの場にもなっています。自分たちだけでは作れないものも多いので、外部の人たちとのコミュニケーションも大切にしています。

飯田さんご自身が、Uターンされて感じる名古屋で働くこと、暮らすことの魅力は?

仕事が充実しているのは大前提で、給料は多少低くなったとしても、東京に比べると何をするにも安いので、車を買ったり、家を買ったり、投資にまわしたり、様々な選択肢が広がります。総合的に見ると、名古屋のほうが暮らしやすく、豊かな生活が送れるのではないかと感じます。それは大きな魅力ですよね。

デザインで世の中を変える! 広告の仕事だけでなく生活周辺のデザインも

「本物に触れる機会が大切」と、事務所にはアート作品が置かれている

「本物に触れる機会が大切」と、事務所にはアート作品が置かれている

 

Web業界を目指す人に向けて、アドバイスはありますか?

今、「IoT (Internet of Things)」といって、あらゆるモノがインターネットにつながる仕組みが注目されています。たとえば、外出先からスマホで自宅の電気のスイッチが操作できるといったことが既に実現されていますが、今後は、もっといろんなものに適用されて、さらにそれによって得られるデータがユーザーに還元されるようになっていきます。 今まで私たちは、Webサイトのデザインばかりしていましたが、いろいろなモノとインターネットがつながるこれからは、必然的にそれを制御するインターフェイスのデザインの重要度が高まってきます。つまり、これからの私たちの仕事は、世の中の人が使って便利になるプロダクトの一部を作っていけるという点で、結構面白いと思います。

今後は、画面上だけでなく生活をデザインするみたいなことでしょうか?

そうですね。UXデザインという言葉をよく耳にすると思いますが、体験やサービスなど生活周辺のデザイン、暮らしをよくするデザインですね。 これまで作ってきたWebサイトは、いわゆる広告でしたが、今後、IoTのプロジェクトに関わるともっとたくさんの人の日常に大きく貢献できるということで、これからこの業界を目指すという人は、積極的に挑戦していかなければならない分野です。

アンティー名古屋としても、今後、IoT関連のデザインに力を入れていかれるということでしょうか?

そうですね。最近では、トヨタメディアサービスさんとクルマ×IoTについて一緒に考えさせてもらっています。例えばですが、クルマがインターネットにつながることで、スマホでクルマの状態をモニタリングしたり、コントロールしたりできるようになったら便利だと思いませんか? Web業界にいて、まさかクルマの一部に関われるようになるとは想像もしていなかったので、大きなターニングポイントだなと感じています。 今、Web業界はまさに産業革命前夜。新しい取り組みにも積極的にチャレンジをして、これから加わってくれる新しい仲間も含めてメンバー全員で成長していくことが理想です。

取材日:2016年4月5日 テキスト:クリエイターズステーション編集部

 

株式会社アンティー・ファクトリー

  • 代表者名 : 代表取締役 中川直樹(なかがわ なおき)
  • 設立: 2001年1月18日(1997年11月 アンティー・デザイン設立)
  • 資本金: 1,000万円
  • 事業内容: デジタル領域を中心としたビジネスモデルの企画・構築、プロモーション、 クロスメディアソリューションなど “トータル・ソリューション”事業。
  • 所在地:東京都渋谷区南平台町17-13 ヴァンヴェール南平台 2F
  • URL: http://www.un-t.com/
  • お問い合わせ:上記ホームページの「CONTACT(お問合せ)」より

アンティー・ファクトリー 名古屋/p>

  • 設立:2009年5月
  • 所在地:名古屋市昭和区鶴舞2-3-18 丸銭屋ビル4F
  • URL: http://www.un-t.com/nagoya/
  • お問い合わせ:上記ホームページの「CONTACT(お問合せ)」より

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