職種その他2020.09.27

世界制覇した日本のサブカルチャー

東京
編集ライター
海外生活と帰国してから
Joshy

 ドイツのベルリンに住んでいた時のことです。
 道で友達と話していると、ひとりの小学生が恥ずかしそうに近寄ってきて「あなた、もしかして日本人ですか?」と聞きました。
「そうだよ」と答えると、その女の子はパッと笑顔になって「わたし○○のファンなの」と(道端で摘んだと思われる)素朴な花を自分に差し出しました。どうやら憧れているアニメのキャラに自分を重ね合わせていたようなのです。

 何気ないエピソードですが、このことは日本のサブカルチャーであるアニメが日本を渡り世界中に浸透していることを物語っています。

 ドイツで大学生をしていた頃、自分もよく日本のアニメをみていました。
 『アルプスの少女のハイジ』は、ロッテンマイヤーさんの「アーデルハイド!」というお叱りの言葉がドイツ語だとあまりにもリアルで、ドイツ人がハイジをドイツ製だと思っているのもうなずけますし、『エースをねらえ!』のテニス王国・西校テニス部の学園生活が、制服も部活もないドイツの子供には理解できるのかな〜と気になりつつ、お蝶夫人の名前がマダム・バタフライと訳されているなど、突っ込みどころ満載ではありますが、ヨーロッパのテレビでは新旧の日本アニメが何十年も前から放送され続けています。

 これってものすごいことだと思うのです。
 日本のアニメをみて育ったヨーロッパの子供たちは、それを通して日本文化を知ったり、日本に興味を持ったり、スポーツや魔法や恋愛など、さまざまな夢や憧れを育ませていきます。アニメの影響で「いつか日本に行ってみたい」と思っている人はたくさんいますし、そこまでではなくても日本についてポジティブなイメージを抱いている人は多いと思います。
 文化交流や日本PRが、サブカルチャーという水面下で、しかも最も効果的な形でなされている訳です。

 子供の頃の夢や喜びってその人の将来に少なからず影響を及ぼしますよね。自分に花をくれた女の子のキラキラした目の輝きは、今でも胸に鮮明に焼きついています。

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