WEB・モバイル2017.09.27

ITのサポートを通じて沖縄の企業が発展する源になる

沖縄
ワイドマーケティングス株式会社 代表取締役社長 井川 佳 氏
執行役員 兼 ソリューション事業部長 伊藤 俊輔 氏
今回訪問したのは経営管理システムなどのパッケージ開発やウェブサイト制作を行っているワイドマーケティングス株式会社です。代表取締役社長の井川 佳(いかわ けい)さん(写真左)とソリューション事業部責任者の伊藤 俊輔(いとう しゅんすけ)さん(写真右)に沖縄に会社を設立した経緯や今後の事業展開についてお話を伺いました。

「クライアントの発展の支えになる会社を作りたい」という思いで事業を展開

IT関係の事業を行おうと思われたきっかけを教えてください。

井川さん:ワイドマーケティングスを⽴ち上げる前は⾊々なご縁があってIT関係の会社に勤めていました。その時の業務は営業や採⽤、労務管理と幅広く、技術者のキャリアプランや昇給賞与まで考えたうえで、最終的に⾃分の売り上げをどうやって伸ばすかまで考えて動いていました。そういった考えを元に20代を過ごしていくうちに⾃然と経営者の⾒⽅が⾝につきました。実際に会社を設⽴するとなったときに、今後さらに発展する⾒込みがあり、ニーズが⾼まることが予想できるIT関係の事業を⾏おうと思いました。

沖縄に会社を設立した経緯を教えてください。

井川さん:弊社の取締役佐藤から、沖縄300社以上導⼊されているパッケージのサポート業務を⼀緒に手伝って欲しいという誘いがありました。これがワイドマーケティングス設⽴のきっかけです。それは僕⾃⾝の人生観に合っていたんだと思います、学⽣時代よりバドミントンのコーチをしたり、塾の講師をしたり、⼈の成長をサポートすることや⼈に何かを教えることが好きだったので、この誘いを受けました。実際に沖縄でパッケージのサポートを希望するお客様が多くいらっしゃいましたので、ワイドマーケティングスは沖縄で「ITサポート部」を新設し、お客様にとって信頼出来るITパートナーになるため、地域密着型の事業スタイルを考えて沖縄に本社を構えスタートしました。

業務を行っていく上で大切にしていることはありますか?

井川さん:『発展⼒の⽀えになる会社になる』というのが弊社の理念です。⼈や会社が成⻑する源になるような存在に僕たちはならないといけないと思っています。僕たちはIT関係の保守やサポートというサービスを提供することで、クライアントのITリテラシーを底上げしたいと思っています。そのために僕らは少なくとも他業種、他業界のITに関わっている⼈たちのITリテラシーを超えていかないといけませんし、世界基準の知識を持っている必要があると考えています。

ITのことなら全てサポートできる体制を整える

現在の事業について教えてください。

伊藤さん:大きく分けるとソリューション事業(システム)とクリエイティブ事業(ウェブサイト)に分かれています。ソリューション事業はいわゆるシステム開発と保守運用を行う事業部になります。お客様先の開発案件への参画や自社でのシステムの受託開発、それに自社パッケージの導入と運用保守を行っています。パッケージに関してはERPパッケージと言われる経営管理システムを販売しています。ERPパッケージの中でも弊社で取り扱っているものは簡易的なもので、販売・財務・給与を個別でも連動しても使えるものになっています。

井川さん:ソリューション事業(システム)を担当しクリエイティブ事業ではウェブサイトの制作やプロモーションをメインで⾏っています。システムもウェブサイトも作るだけでなく、作った後のメンテナンス(保守)サポートが重要で、お取引先に保守専用回線を用意しスピーディなサポート体制を心がけています。

御社の強みはどういった部分になりますか?

井川さん:ソリューション事業(システム)とクリエイティブ事業(ウェブサイト)がありますが、お客様が成長するには両⽅のパートナーが必要で、僕たちはその両分野のサポート可能ですので、そこが弊社の強みだと思います。 サポートは⽉に1回訪問して困っていることがないかお話を伺ったり、実際にクライアントの会社に常駐したりして、困ったことがあれば常に対応できる体制をとっています。現在沖縄のスタッフの3分の2は常駐スタッフです。今年からシステムの受託開発を増やしているので、常駐している技術者も少しずつ増えていく予定です。

沖縄で事業を展開していく中で苦労したことを教えてください。

伊藤さん:販売管理・財務管理・給与管理という税理士さんや社労士さんが行う業務に近い分野のサービスを提供しているので、本来、税理士さんなどに聞いていただく内容まで質問されることが多々あります。そういった専門的な業務知識を身につけるということは仕事として当り前ですが、どこまで弊社で対応できて、どこから税理士さんに聞いてもらうのかという線引きを説明するのが、なかなか難しい時があります。

井川さん:また、クライアントの中にはパソコンの使い⽅から教える必要がある場合もあります。パソコンの電源がつかな い、インターネットが繋がらないというお問い合わせを受ける場合もあります。その⼀⽅で、古くからお付き合いさせてい ただいているクライアントになると、弊社のスタッフ以上に知識を持っているクライアントもいらっしゃいます。そういった環境の中で、全てのクライアントに対応できるレベルを⾝につけて、お客様に寄り添う形で事業を進めるということも⼤変なことの⼀つです。スタッフ⼀⼈⼀⼈が意識を⾼めて、常に変わり続けるクライアントのニーズに応えていく。そうすることで、どのクライア ントのレベルにも合わせることができると考えています。

どのような方と一緒に働きたいですか?

井川さん:エンジニアやサポートスタッフなど細かくは職域やスキルに応じてマッチすると思いますが、共通で持っていてほしい要素は「自分の気持ちを配れる」コミュニケーション能力です。特に思いやりや、困った人を助ける気持ちを相手に配れると、保守サポートには非常に良い影響を与える要素になると思います。

伊藤さん:僕はずっと技術畑でやってきたので、特に技術者で応募される方には、ものを作って喜ぶっていう気持ちは持っていてほしいです。人が困っているところを助けて喜ばせたいという気持ちだったり、そもそも皆がエンジョイできるものを作って提供して喜ばせたいという気持ちだったり。そこに楽しさを見出せると自ずとモチベーションも上がると思います。あとはコミュニケーションを意欲的に取ろうとしてくれる人。例え、そのコミュニケーションスキルが低くてもそういう姿勢である人の方が僕は好きです。

自社コンテンツを充実させつつ、沖縄の地域活性化を目指す。

今後の展望を教えてください。

井川さん:ワイド×「ひろげる」&マーケティングス「集める」というのが会社の名前です。お客様のビジネスチャンスをより広げるサービスや、もっとお客様のユーザーを集客できるような新たなアプローチを考えていきます。現在はホームページ制作やパッケージの開発という強みがあるのでそれらを活⽤したビジネスを展開していますが、求められるニーズによって⽅向性を変える可能性はおおいにあります。僕らはできる限り世界基準に合わせて⾃分たちの品質を⾼め、さらなるサービスの向上を目指していきます。それがお客様への貢献や沖縄の地域活性化に繋がると思っています。

伊藤さん:沖縄の価格感や規模感にあったシステムやパッケージを増やしていきたいです。例えば営業支援を行うSFAというシステム。これは高価なものですが、それを沖縄の中小企業向けにシンプルで安価に提供したいと思っています。
他にも、ARやVR、音声認識やブロックチェーンなどの最新技術を取り入れたサービスを築いていければと検討しています。

また、沖縄では最近になってホームページの必要性が徐々に理解され始めてきました。システム関係も、これまではエクセルで管理できればいいという企業様が多かったのですが、それでは履歴管理が難しかったり、データの適切な管理などセキュリティにも問題があるという認識も広まりつつあります。こういった部分というのは、それが問題であると気づいていない場合もありますが、気づいていてもどうすればいいのか分からないという企業様も沢山いらっしゃいます。そのような企業様に今まで培ってきたノウハウやサービスを提供すると同時に、僕たちもクライアントの業務を勉強させていただきながら常にサービスの向上を図り、一緒にwin-winの関係を築いていきたいと思っています。

取材日:2017年8月9日 ライター:小南 光

 

ワイドマーケティングス株式会社

  • 代表者名:井川佳(いかわ けい)
  • 設立年月:2010年12月
  • 資本金:5,000,000円
  • 事業内容:インターネットを活用した事業、基幹系パッケージを活用した事業、人材育成を活用した事業
  • 所在地:〒900-0014 沖縄県那覇市松尾1-10-24 ホークシティー那覇ビル7F(5F受付)
  • URL:http://www.widemarketings.com/
  • お問い合わせ先:TEL)098-988-3731

 

TAGS of TOPICS

続きを読む
TOP