感謝の気持ちを伝える菓子折り1品

Vol.1
株式会社フェローズ マーケティングセクション・シニアプロデューサー
映像業界40年 おやじプロデューサーのひとり言
関田有應

はじめまして。

フェローズマーケティングセクション・シニアプロデューサー関田有應(せきたゆうおう)です。

今月からコラムを書かせて頂く事になりました。

テーマとしては、映像・音楽などクリエイティブ業界のお話をさせて頂こうと思っています。

皆様、宜しくお願いします。

その前に私ってどんな人?という事からお話しさせて頂きます。

1957年 東京生れの東京育ち!私が5代目らしい。

子供のころから音楽や映像が好きで、クリエイティブ業界に入りました。

バンド活動に明け暮れた青春時代を過ごし、大学を卒業後、テレビ局直系制作会社に入社。

アシスタントプロデューサーを経て、プロデューサーに昇格。企画、番組制作、イベント映像、PV、VP制作を行い、その後CM制作を中心に実写業界でのキャリアを積み、その後大手出版社グループでデジタルコンテンツ系の映像・音楽制作会社の設立を機に転職。

設立メンバーとして映像制作・音楽制作を中心に、子供向け作品、テレビシリーズ・OVA・劇場版・音楽制作・マーチャンダイジングと、キャラクタービジネスの世界で製作プロデューサーを生業として参りました。

代表作は、平成の名物キャラクターと言われる主人公がハムスターのアニメ作品です。

 

まだ制作会社に在籍していた頃、私はフェローズのクライアントでした。

3DCGデザイナー・ノンリニア編集エディターなど多くの人材のご紹介をお願いしました。

スタッフを探す事は本当に大変な事で、人脈を駆使しても簡単には行きません。

そんな時、本当に有り難かったのがフェローズの存在でした。

ですので、私自身、人材マネジメント会社の有難みを身をもって経験しています。

 

そんな繋がりのなか、色々なご縁から、現在はフェローズに在籍させて頂いています。

アニメ業界に特化した人材マネージメントセクションの立ち上げをお任せいただき、

その後、マーケティングセクションに異動。

全国11拠点・支社管轄での芸術系大学・専門学校での企業オリエン・卒業制作審査員、セミナー講師やキャリアアドバイザーをさせて頂き、本社アカデミーでは、アニメ概論、業界未経験者向けの映像・アニメファームなどのセミナー講師をさせて頂いております。

 

エンタテインメントの世界では、作品制作を1人で行う事はほとんど有りません。

ひとりひとり役割が有り、最高のパフォーマンスを発揮する事により、クオリティーの高い作品制作を行う事が出来ます。

加えて納品責任が伴います。

クオリティーの高い作品制作を、決められた制作期間で行う。

そんなエンタテインメントの世界でプロデューサーという職業を生業としてきた私です。

 

このコラムでは、私の40年以上の業界経験や、キャラクタービジネスを中心とした映像・音楽・商品化などの最新事情、意外と知られていない制作の世界、先輩から学んだ事、また同じ業界で仕事をしている息子との会話など、毎回テーマを変えて少しでも興味を持って頂けるようなコラムになればと想いをめぐらせています。

 

で、ここからが第1回目のコラム。

「感謝の気持ちをお伝えする一品」です。

 

ある若手のプロダクションマネージャー(以下PM)のお話しです。

CM業界では、撮影現場に入る時に制作側はキャストさん、クライアントさまにお渡しする「菓子折り」を用意します。

「わざわざ撮影現場まで来て頂きありがとうございます」という感謝の気持ちをお伝えるためです。

もちろん用意するのはPMです。

「おせんべい」が好きなキャストさんとお聞きすると、自分が良いと思う1品を遠いお店まで行き用意するそうです。

「菓子折り」を選ぶのにも彼の拘りが有り、神田「淡平」、西麻布「豆源・揚げおかき」。

甘いものがお好きと聞くと、湯島「花月・かりんとう」、上野「うさぎや・どらやき」などなど、東京の老舗、銘菓を用意するそうです。

撮影前のPMは1分1秒を争うような状態で準備に追われます。

そんな中でも、彼は「菓子折り」を用意する時間を作ります。

 

相手を思う気持ち、感謝の気持ちをお伝えたい。

PMとして与えられた役割に精一杯お答えしたい。

それが彼のPMとしての拘りであり、誇りです。

 

後日、キャストさんやクライアントさまがとても喜ばれていた!次回も宜しく! と、上司のプロデューサーから話されると、さらに奮起して頑張る気持ちになるそうです。

「感謝の気持ちを伝える!」

 

責任と想い、拘りがなければ出来ない事ですね。

これからの日本のコンテンツ産業を創出する若きクリエイター見習い!

「素敵なプロデューサーになって!」

「がんぱれ!」

先輩プロデューサーとして心より願う事です。

『おやじ一押し!薀蓄だらけの東京名菓老舗の菓子折り』

  • おせんべい

  ・神田「淡平・七味唐辛子(山椒煎餅)」

   〒101 千代田区内神田2-13-1 

    TEL 03(3256)1038

  http://www.awahei.com/

  ・西麻布「豆源・揚げおかき」

   〒106-0045 東京都港区麻布十番1-8-12  

   TEL 03-3583-0962

  https://www.mamegen.com/

  ・赤坂総本店「柿山」(あられ)

  〒107-0052東京都港区赤坂3-6-10

  TEL 03-3585-9927 

    https://www.kakiyama.com/

 

  • 和菓子

  ・湯島かりんとう屋「ゆしま花月」(かりんとう)

   〒113-0034 東京都文京区湯島3-39-6 

   TEL 03-3831-9762 

    http://www.karintou-kagetsu.com/

  ・上野「うさぎや」(どらやき・うさぎまんじゅう)

   〒110-0005 東京都台東区上野1丁目10番10号 

   TEL: 03-3831-6195 

  http://www.ueno-usagiya.jp/

   *日本橋と阿佐ヶ谷にも有ります。

    上野はお父様、日本橋店は息子さん 阿佐ヶ谷は娘さんが経営しています。

  ・銀座 空也 くうや(最中)

   〒104-0061 東京都中央区銀座6-7-19

   TEL 03-3571-3304

    http://sorairo-kuya.jp/

 

  • 洋菓子

  ・新橋 巴裡(パリ) 小川軒 (元祖レイズン・ウィッチ)

   〒105-0004 東京都港区新橋2-20-15新橋駅前ビル1号館1階(第一京浜側)

   TEL 03-3571-7500

  https://ogawaken.co.jp/raisin/

  ・半蔵門 ローザー洋菓子店(クッキー)

   〒102-0083東京都千代田区麹町2-2 

   TEL 03-3261-2971

    https://tabelog.com/tokyo/A1308/A130803/13006394/

  ・神田 近江屋洋菓子店(アップルパイ)

   〒101-0063  東京都千代田区神田淡路町2-4 

   TEL 03-3251-1088

  http://www.ohmiyayougashiten.co.jp/

『使える小ワザ』

PMが「菓子折り」を選ぶ時に考えなくてはならない事が有ります。

それはスポンサーを知る!事です。

CMのスポンサーは多種多様です。

お菓子メーカーのCM撮影に競合他社商品を「菓子折り」として選んでしまったら!

事前準備ですね。

感謝の気持ちを伝える「菓子折り」を選ぶにも、そこまでの気遣いが必要です。

ここまで読んで頂き有難うございました。

それではまた次回。

「今日は楽しかったね!明日はもっと楽しくなるよね!ねっ!」

プロフィール
株式会社フェローズ マーケティングセクション・シニアプロデューサー
関田有應
(せきた ゆうおう)大学を卒業後、テレビ局直系制作会社に入社。
企画、番組制作、イベント映像、PV、VP制作を行い、その後CM制作を中心に実写業界でのキャリアを積み、大手出版社グループでデジタルコンテンツ系の映像・音楽制作。
子供向けアニメ作品を中心とした、テレビシリーズ・OVA・劇場版・音楽制作・マーチャンダイジングと、キャラクタービジネスの世界で製作プロデューサーを行う。代表作は、平成の名物キャラと言われる主人公がハムスターのアニメ作品
株式会社フェローズにて アニメセクションの立ち上げを行い、現在はマーケティングセクションにて全国の映像系学校でのセミナー講師やキャリアアドバイザーを行っている。
息子も大手広告代理店直系の制作プロダククションのPM「親子鷹」である。※無類の音楽好きで、40年ぶりに大学時代のバンドを復活。活動中。

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