ワクワクで社会を元気に! 徹底的なヒアリングから創り出される魅力的なコンテンツ

富山
株式会社カルデックスエンターテインメント 代表取締役
Mitsutaka Kanao
金尾 光崇

富山県内を中心に、動画、CM、Webサイトなどさまざまな広告コンテンツの制作を手掛ける、株式会社カルデックスエンターテインメント。お客さまが元気になれば社会も元気になる、との思いから「お客さまの夢にワクワクを!」というキャッチコピーを掲げ、本当に伝えたい相手の心を動かす、魅力的なものづくりを大切にしています。

今回は代表取締役の金尾光崇(かなお みつたか)さんに、ワクワクするようなコンテンツの生み出し方や起業までの経緯、今後のビジョンなどについてもお話を伺いました。

生放送からのスタート。制作と技術の両面で経験を重ねる

 

会社立ち上げまでのキャリアを教えてください。

専門学校を卒業してすぐ、日本テレビの報道局で働き始めました。今でいう派遣みたいな感じで、いきなりフリーランスだったんです。「こんなテレビ局の仕事があるけど、ちょっと聞いてみる?」と誘われて行ったら、面談を少しして「今日から大丈夫?」って言われて(笑)。「じゃあ、ちょっと行こうか」っていう感じで、スタジオの責任者であるフロアディレクターとしての仕事がスタートしました。

緊張感のある仕事だったのでは?

担当番組は夕方のニュース「NNNきょうの出来事」と德光和夫の「ニュースプラス1」でした。全国ネットで生放送ですから、最初はビビりますよ。「自分のミスがそのまま全国の人に見られるんだぞ」と言われて怖かったです。カメラマンや技術スタッフも、信頼されるまではほぼ口をきいてくれなかったですね。1カ月間の引き継ぎをみっちりやった後は、もう毎日少しずつ慣れていった感じです。

その後は、出身地の富山県に戻られたのですね。

日本テレビで5年ほど勤めた後、富山に戻ることになりました。戻ってどうしようと思っていたのですが、たまたま新聞で募集が出ていたので、富山県内の映像制作会社に入社しました。そこで初めてサラリーマンになったので、同僚や先輩がいるだけでうれしかったですね。ディレクター志望で入りましたが、地方の制作プロダクションでは撮影技術も覚えなくてはならないので、音声や照明など撮影のアシスタントをしながら、制作の仕事もやりました。

今につながる知識や人間関係がそこで得られたのですね。

技術の派遣で地元テレビ局の番組に入らせてもらったり、石川県まで取材に行ったり。テレビ局の営業部や広告代理店へも納品や打ち合わせでおじゃまして、とにかくあちこちへ行っていたので、その分野の知り合いは多くなりましたね。

「カルデックスエンターテインメント」設立のきっかけは?

映像制作会社で約13年働いた頃、当時マルチメディアという言葉が出てきて、ホームページやグラフィック映像を融合したCD-ROMを受注するようになったんです。ただ、母体は映像制作会社なので、マルチメディア系の仕事にはそこまで力を入れられない感じでした。

そこで、その頃一緒にやっていたブレーンが先に独立してデザイン会社を立ち上げていたので、会社を辞めて参加することにしました。その後、専門学校の同期が会社を立ち上げることになり、当初はサポートだけのつもりだったのですが、僕も入ることになって。

しかも設立に向けて話を進めているうちに、最初は役員の予定だったんですが融資の関係で自身が代表になりました。そういう感じでスタートしたのが現在の会社です。僕は面白いことをたくさんやりたかった。そういう部分がすごく合致したんですね。

魅力的なコンテンツ作りづくりは、ワクワクにつながる

社名の由来を教えてください。

物を作る情熱をかたちにしたいという思いを社名にしました。社名の一部「Caldex(カルデックス)」は、イタリア語で「熱い・情熱」を意味する“Caldo”と英語で「拡大・広がり」を意味する“Expanse”を組み合わせた言葉です。

現在の事業内容を教えてください。

動画やCMなどのムービーコンテンツの企画・制作とホームページやモバイルサイトなどのWebコンテンツの企画・制作をメインで行っています。また、印刷物の制作や営業コンサルタント業なども少しやらせてもらっていますね。

御社の強みはどんなところですか?

「動画マーケティング」や「売れる仕組み」を導入してコンテンツ制作を行っているところです。単に作るだけはなく、何のために作るのか、求める成果は何かを明確にするところから入っていきます。あとは、映像もホームページも印刷も、すべて制作経験があるので、その場で聞かれてもほとんどのことに回答できる。制作だけでなく、広告出稿に関しても見積もりの提出まできちんとできるので、まるっと一通りお手伝いできるのは、当社の強みかなと思います。

コンテンツ制作の際に心がけていることはありますか?

まずは「話を聞くこと」ですね。営業のセールストークは苦手ですが、最初は「今度ちょっと社長の会社行って話聞かせてもらっていいですか」と言って、ひたすら話を聞いてきます。そうすると、必ず何かしらやりたいことや課題が出てくる。その中にヒントがあります。じゃあそれをどうしたいのか。売り上げを増やしたいなら、具体的にどうしたいのか。そのサービスを誰に買ってもらいたいのか。そして、「押し付けないこと」。やりたいことによって提案するものも変わります。クライアントの先に誰がいるのか。伝えたい相手は誰か。例えば、この場合はラジオ広告かなと思っていたけど、話を聞いたら折り込みチラシだった、なんてこともありますね。

「お客さまの夢にワクワクを!」という御社のキャッチコピーに込めた思いは?

お客さまの求めるゴールを明確化していくのがすごく大事だと思います。今いただいている相談は全貌なのか入口なのか。そこをちゃんと「こういう風にやったらこんな可能性が出ます」というところまで落とし込んでいく。それがお客さまの求める成果だし、どんな風に見て、喜びだったり気づきだったり行動だったりにつながるか。それがワクワクですよね。そこも意識して取り組んでいく提案をしたいと思っています。

これまで手掛けたもので印象に残っている作品はありますか?

広告屋として「ワッ!」と思ったのは、放送したその日にチケットが完売した事業告知ですね。民族音楽のコンサート告知を、それまでとは少し雰囲気を変えたものにしたんです。そしたら一瞬でした。クライアントのために作っていますが、その向こうにいる一般の方が、見て、楽しみにしてチケットを買ってくれた。その行動がフィードバックされた時にすごくうれしくて。「僕らが作るものって、そうなんだよな」って、体で感じた瞬間でした。いまだに印象に残っています。

楽しんで創り出したもので、世の中を明るく元気にしたい

今後のビジョンを教えてください。

これからも世の中に対して役に立てるものを作っていきたいですね。お客さまのためではあるけど、その向こうにあるのは、それがどういう風に役立つかだと思うので。制作物を通じて世の中の人が元気になったり明るくなったりそういうコンテンツを出していける会社にしたいし、スタッフと一緒に楽しんで作りたい。やっぱり追い込まれて仕事するよりは、楽しめる会社にしたいですね。

新しく始めたいサービスは?

コロナ禍の中で生配信や動画を投稿サイト「YouTube」にアップしたいという要望に応えていきたいですね。機材を当社でも導入したので、生配信や動画配信もサポートできればと思います。

また、クライアントともオンラインでの打ち合わせが一気に浸透した印象で、Zoomが当たり前になりましたね。今後はそこでどういうプレゼンをするか、どうブランディングするかが重要になるのではないかと。「会ってこそ仕事につながる」という営業方法が変わっていく可能性も高いと思います。そういう時代にオンラインでどんなプレゼンの仕方をしていくかとか、そこは課題として持っておかなくてはいけないなと思います。

最後にお聞きします。一緒に働くクリエイターにはどんなことを求めますか?

ものをつくることがベースになるので、一緒に階段を上っていく、共によくなっていくような関わりで仕事したいですね。自分が終わったからこれで終わり、というのではなく、一つになって目的に向かっていけるような。

納期もあって日々夜遅くまで作業することも多いですが、「納期までにできる会社だったらどこでもいいや」という発注ではなく、こちらで納期がコントロールできる仕事の受け方ができると理想だと思います。

取材日:2020年11月24日 ライター:酒井 恭子

株式会社カルデックスエンターテインメント

  • 代表者名:代表取締役 金尾 光崇
  • 設立年月:2008年7月
  • 資本金:300万円
  • 事業内容:テレビ番組・CF・企業ビデオ・HP用ムービー・各種記録ムービー・DVD・Ustream中継などの企画制作、Web・通販・モバイルサイトの企画制作、SEO・SEMシステムの構築、各種広告・印刷物の企画・デザイン・制作
  • 所在地:〒939-8006 富山県富山市山室210-6 堀川山室ビル3階
  • URL:https://caldex.jp/
  • お問い合わせ先:TEL 076-491-0178

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