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“ローカル案内役”が旅行の提案をする旅行予約サイト「たびらい」

沖縄
株式会社パム 「たびらい」編集長の熊崎 俊介氏
旅⾏予約サイト「たびらい」を運営している株式会社パムにお伺いしました。今回は、「たびらい」編集⻑の熊崎 俊介(くまざき しゅんすけ)さんに旅⾏予約サイト「たびらい」についての想いや今後の事業展開などをお話しいただきました。

日本各地の魅力、ローカル旅行の面白さを現地発信

「たびらい」ができた経緯を教えてください。

熊崎さん:「たびらい沖縄」は、2013年に「沖縄ツアーランド」という旅行予約サイトをリブランドしたものです。それまでは、レンタカーやホテル、アクティビティ予約などが、サービスごとに集客を行っていました。利用者もインターネット上での一期一会の予約になってしまい、ブランド名を覚えてもらえない状況でした。

その課題解決のために作ったのが現地発信の観光情報です。予約直前の方だけでなく、旅行検討段階の方に対して沖縄の魅力を伝え、旅行を提案することで、旅行予約のもっと上流からお客さんとの接点を持ちたいと考えました。それが、私たちが現地にいる意味だと。その仕組みをブランディングし、全国に展開していこうと考え、できたのが「たびらい」です。

沖縄ツアーランドから名前が変わっていますが、「たびらい」という名前の由来は何ですか?

熊崎さん:全国展開を目指し、日本各地の魅力、ローカル旅行の面白さをそれぞれ現地から伝えていこうと思ったとき、その面白さというのは結局そこに住む人も含めた地域の魅力との出会いと語らいだと思ったんです。出会いと語らいを求めて旅にでる。そこから、旅と出会いと語らいとを掛け合わせた「たびらい」という名前をつけました。

「たびらい」を運営していく上でのこだわりはありますか?

熊崎さん:私たちは現地発信にこだわっています。「たびらい」は現在、沖縄(那覇、名護、石垣島)と北海道(札幌)、九州(福岡、鹿児島)、東京(浅草)に拠点を置き、「ローカル案内役」として現地から観光情報を発信しています。これは、旅行者と地域にしっかりと向き合い、現地から旅行提案を行うためです。地域で埋もれているストーリーをまるで現地に住む友人のように詳細に誠実に熱心に伝えることで、地域のファンを増やし、訪れる人を増やしていく。これこそが、在京の大手メディアにはできない私たち独自の強みだと信じています。

“ローカル案内役”が全国各地にいたら、絶対に楽しい

全国展開についてのお考えをお聞かせください。

熊崎さん:私たちは、現地に住む友人のようにローカル旅行の楽しさを提案することを目標に媒体を運営しています。現地の友人は、当然地元に詳しいし、熱心に的確に誠実にその土地の魅力を教えてくれますよね。単純に、そういう友人が全国にいたら便利で楽しいはずだ、というのが全国展開の原動力になっています。 また、沖縄は観光の総本山だと思っています。その総本山である沖縄に本社を置いた企業が全国に打って出るという面白味もあります。沖縄で観光の仕事をしていることが、観光業界のブランドになるのも夢のひとつですね。

レンタカー予約は既に全国展開と多言語対応をしていますが、「たびらい」としては、もっともっと現地からの情報発信や現地ならではのサービスづくりを目指しているので、まだまだですね。2020年までには全国展開を成し遂げたいと思っています。

地元で「たびらい」を作りたいと考える方もいますか?

熊崎さん:います。むしろそういう人が多いです。ここで得たノウハウを活かして故郷に戻って地域を元気にしたいと思っている人が集まってきています。目標の一つに、社員の中から地域のリーダーを作っていくというものがあるので、その辺りは意識している人が多いですね。

熊崎さんが今一番注目している都道府県はどこですか?

熊崎さん:長野に注目しています。全国的に見ても宿が多く、関東、中部、関西の大都市圏から行きやすい。だから、まずは多くの人に気軽な旅行で「たびらい」を知ってもらうのに最適だと思っています。また、個人的には、僕が旅行雑誌の記者時代にお世話になった人がたくさんいるので恩返しをしたいと思っています。

旅と地域が好きな元気な人と地域を盛り上げていきたい

一緒に働くスタッフに求めることはどんなことですか?

熊崎さん:まずは地域愛です。たびらいのスタッフは、最終的には各地域の集客、魅力づくりのリーダーになってほしい。それには、いろいろな能力が必要ですが、まずは地域の良いところもそうでないところも全部含めて、しっかりと向き合う力が一番大事だと考えています。

あとは、個⼈的にはとにかく元気で声がデカイ人。旅って、ひたすら楽しいもの。たびらいは、その楽しさがスマホの画面からにじみ出てくるような媒体でありたい。だから、スマホの画面越しにでも、旅が好きで地域が好きで明るく元気なことが伝わるくらいパワフルな人と一緒に働きたいですね。

現在のスタッフはどのような方が多いんですか?

熊崎さん:出身地でいうと沖縄県と県外が半々です。最近は外国の出身者も増えています。私は奈良県出身で広報の下地は沖縄県出身です。私は前職では旅⾏雑誌の編集を行っていましたが、鉄道会社だったり、Web制作を行っていたり、営業職だったりと、前職の業界は皆バラバラで、意外と旅行会社からの転職は少ないですね。理念に惹かれ、ここで得たノウハウを活かして故郷に戻って地域を元気にしたいと思っている人が集まってきています。

現地としっかり向き合うことで、リピーターを増やしていく。

広報企画、下地 美鈴さん(左)、「たびらい」編集長の熊崎 俊介さん(右)

地域の新たな一面を発見するのに必要なことはなんですか?

熊崎さん:地域の魅力は、その地域に深く入り込み試行錯誤することでしか見つけられないと思っています。観光資源や旅行客の動きなどは、地域ごとにそれぞれ異なります。そのため、どうやってお客さんに来てもらうか、喜んでもらえるか、地域に対して何ができるかを現地に根ざしたまなざしで考えることが必要になってきます。

例えば、「たびらいレンタカー」のサービスに「ファースト25」というものがあります。これは「たびらい」のサイトを経由して予約をすると、タクシーで那覇空港から最寄りのレンタカー営業所までお送りし、25分以内に出発できるというサービスです。繁忙期の沖縄ではレンタカーに乗るために空港で1時間も待たされることがあります。“現地の友人”としては、せっかく沖縄に来てくれているのに申し訳ない。何か方法はないかと考えて出来たのがこのサービスです。

「たびらい」を運営していくうえでの課題はどんなことですか?

熊崎さん:「たびらい」は広くたくさんのユーザーに使っていただくというよりは、その地域でしかできないことやその地域でないと会えない人に興味がある人たちに愛されて、リピートされ続ける媒体でありたいと思っています。どうすれば、そんなサービスやサイトが作れるのかが一番の課題です。ただ、こうやって現地に僕らがいて、旅行客や地域に向き合っていけば、答えは見つかるはず。沖縄のモデルを全国で展開するというわけではなくて、現地にいながらその地域や観光地のファンや魅力、課題に向き合って、サービスを作り、それを発信する媒体を作っていくことが大事だと考えています。

最後に今後の目標を教えてください。

熊崎さん:やはり、「たびらい」の全国展開です。訪日観光客の方に向けた情報発信にも取り組んでいるので、そちらも「現地の友人」としてもっと信頼される媒体を作っていきたいです。
いずれにせよ、目標はひとつ。全国各地で現地から情報を届け、実際に旅行に来てもらい、その地域のファンになってもらうことです。「たびらい」は、旅行者に寄り添い、その地域に何度もお客さんを呼べる媒体を目標にしています。

取材日: 2017年2月27日 取材 ライター: 小南 光

株式会社パム

  • 代表者名(よみがな):代表取締役社長 長嶺 由成(ながみね よしなり)
  • 設立年月:2000年4月
  • 事業内容:旅行予約サイト「たびらい」「Tabirai Japan」の運営、沖縄観光情報サイト&情報誌「たびカタログ」の運営、         沖縄県民向け総合レジャーサイト「ちゅらとく」の運営 など
  • 所 在 地:〒900-0015 沖縄県那覇市久茂地2-3-10 RBCメディアセンタービル7F
  • URL: https://www.pam.co.jp/
  • お問い合わせ先:TEL)098-860-9005(代表)
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