WEB・モバイル2019.12.04

順番待ち受付・予約ポータルサイト「EPARK」で、地方創生を目指す

金沢
株式会社Eアンブレラジャパン 代表取締役
Masayoshi Tanaka
田中 正允

北陸地方は天気が変わりやすい地域です。朝晴れていても、突然雨が降ったり、冬はよく雪模様になったり。金沢では昔から、「弁当忘れても傘忘れるな」という言葉が伝えられています。そんな北陸地域の人々の生活に欠かせない『傘』のような存在に会社としてなりたい。そんな想いを込めて、株式会社Eアンブレラジャパンは設立されました。2016年3月11日の設立から4年強。地域に根ざした事業にこだわる代表取締役社長の田中正允さんの思いを探りました。

エステサロンや整体、リラクゼーションなどを事業としている中小企業、個人事業主様にお力添えをする。

順番待ち受付・予約ポータルサイト「EPARK」について教えて下さい。

全国ブランドになりますので自分からお伝えできないこともありますが、出来る限りお伝えします。
「EPARK」は様々な業種、サイトやグループからなり、店舗や人気施設を紹介する日本最大級の検索・順番待ち受付・予約ポータルサイトです。歯科医院やクリニックの予約や薬局への処方箋予約受付なども出来ます。なかでも人気の業種は人気飲食店の順番待ち受付です。順番待ち受付事業は「EPARK」創業の事業でもあり、思い入れも強いです。使用するユーザーから大変便利と喜ばれています。有名どころで言うと、回転寿司チェーン「くら寿司」の店舗入り口にある順番待ちをネットから受付することが出来ます。自宅にいながら店舗の混雑状況を確認し、ネットで順番待ち受付をする。あとは自分の順番になる時間に合わせて店舗に来店すればよいだけなので、従来必要であった待ち時間の効率活用が出来ます。 地元の金沢では「金沢まいもん寿司」での順番待ち受付が知られています。入り口にある順番待ち券売機も実は「EPARK」です。

弊社はその「EPARK」の数ある業種、ジャンルのうち、「EPARKリラク&エステ」というサイトで北陸3県(石川県・富山県・福井県)を対象として、サイトへの掲載とネット予約システム顧客管理システム「ピークマネージャー」の導入を同時にご提案しています。エステサロン、整体、カイロプラクティック、リラクゼーションなどが対象になり、主に小規模企業様や個人事業主様の方あてに展開しています。

では、御社が提供している「EPARKリラク&エステ」について教えて下さい。

はい。先に少し述べましたが、 「EPARKリラク&エステ」サイトは全国各地のエステサロン、リラクゼーションサロンなどを検索・予約できるサイトになります。掲載情報の充実に力をいれており、初めて来店する方の為に店舗写真や施術内容、スタッフのお人柄などがスマホから分かりやすく確認できるようになっています。特に口コミが充実しており、実際施術を受けた方のリアルなクチコミを確認出来、自分に合うサロンを見つけることが出来ると思います。 また、ネット予約をベースとしてエンドユーザーの満足度UPに力を入れており、クーポンやポイントも充実しています。ユーザー自身の誕生日はもちろんの事、奥様やお子様、大切な人へのクーポンなども用意しています。

北陸3県の「EPARKリラク&エステ」状況はどうでしょうか

全国の他の地域と比べると比較的に良い印象はあります。地域掲載率などの指標も良いみたいです。弊社のクライアントは、ほぼ個店サロン、個人サロンになるのですが、 地域密着をかかげ、わからないことなどを気兼ねなく質問できるサポート体制を自社でも構築していることがクライアント満足度につながっているようです。最近ではクライアントからのご紹介も増えてきました。

地域に根ざした営業・サポート活動。ネットで地方創生まで担える。

地元北陸3県の営業を通して感じたことは?

スマートフォンがこれだけ普及した令和時代においては、個人での情報収集、情報発信が容易にできる時代になりました。誰もがスマートフォンを持ち、24時間365日、情報収集出来る事はもちろんSNSやブログで情報発信を簡単にできるようになりました。ですが、そのネットの仕組みを本質的に理解、活用している方は地方には少ないように感じます。 今の時代、自身の夢をかなえる為にはネットに振り回されるのではなく、ネットをうまく使いこなせなければいけません。マーケティングの手法としてネットを大いに活用し利用できるはずなのです。地方への想いや施術は持っていても、運営に困り集客にうまくつながっていない、多くの個人事業主の方がいらっしゃいます。 地元の人間として、経営に困っている人たちのお力になりたい。ネットを使い地方創生出来る時代になりました。ですから「EPARKリラク&エステ」を通して新しい価値・市場をつくっているという手応えは感じています。

クライアントサポートに力をいれているのですね。

はい、おっしゃる通りです。

個人で開業されたお客様にとって、Webマーケティングに必要なITリテラシーやSEO対策などについて、ご収得、ご理解されることはなかなか難しいと感じております。 そこでWebマーケティングにおいて足りない部分を私たちが補い、集客やリピーター対策、店舗運営アドバイスを行うことで、店舗の皆さんは自分の一番集中したいことに集中できると思っています。そのフォローさえ出来れば今の時代は上手くいきます。 「一回きりのお客様から一生付き合えるお客様へ」、それが「EPARK」というブランドを通しての私たちのクライアントとの関わり方です。私たちが少し背中を押してあげるだけで、店舗の方々の技術や情熱に応じて結果が出てきます。その成果に対して感謝された時の喜びは何にも代えがたいものがあります。

予約管理システム「ピークマネージャー」も同時に販売していますね。

はい。ネット予約は24時間365日誰でもインターネットに繋がる今の時代に非常にマッチしています。しかも顧客管理も可能です。それまで手書きで顧客情報を管理していたサロン経営のクラインアントも初めはチンプンカンプンだとぼやいていましたが、何とか理解してもらえるよう、ともに勉強していきましょうと懸命にフォローアップした結果、「これなら簡単!」と喜びの声を頂戴しています。

現在の販売実績はどれくらいですか?

非公開なのですが、ご紹介は年々増えてきていますね。

社名の由来を教えて下さい。

生まれ育った金沢では昔から「弁当忘れても傘忘れるな」という言葉が根付いています。急な雨や激しい雪が降った時こそ、皆さんの暮らしを守るために欠かせない「傘」のような存在でありたいと考え、「Eアンブレラジャパン」と名付けました。

北陸という地域を盛り上げたいというメッセージを御社のホームページで拝見しました。

現在のEPARK事業が「地方創生」「地域の活性化」にリアルにつながっていると本気で感じています。全国にまたがる壮大な事業の一端を担わせていただいていると思っています。人生を3度生まれ変わったとしても、このチャンスに巡り会えることはない!!とまで思っています。かつて政府が打ち出した「地方創生」はトーンダウンしてしまいましたが、地方の事業主の熱い想いをネットでうまく活用できれば中長期的に店舗経営は必ず安定していきます。EPARK=「地方創生」まで発展できると信じています。EPARK事業を北陸地域に根ざして4年目でそれは確信にまでなっています。

エンドユーザーファーストの元、クライアントと共に成長発展を目指す

 

社員に求めることは?

弊社の経営理念は『エンドユーザーファーストの元、クライアントと共に成長発展を目指す 』です。今のスマホ時代で感じることはエンドユーザーファーストが大事になり時代は常に移り変わっています。まだまだ若い会社ですので、今でも走りながら考えなければなりません。常に自ら考え自ら行動を起こしてほしい。とはいつも伝えています。失敗しても全然問題ありません。むしろ「失敗をどんどんしてくれ!」と伝えています。「成功したら2点、失敗したら1点、アクションしないのはマイナス1点」と、行動しないコトをリスクと捉えています。また「自分なりで良いのでベストを尽くす」ようにと常日頃伝えています。年齢、性別、経験、スキル、そして体調についてもみんなそれぞれ同じではありません。全員が違ってもよいので、その人なりのベストを尽くして、一生懸命仕事をするようにと。筋トレではないですが、そうすることによって自身の出来るコトが増えていくと考えています。ですが決して全員に同じ成果を求めたりはしません。それぞれが相対的に自分のできるかぎりベストを尽くす。それが会社としての持続可能な成長にもつながると考えています。

若い会社を率いて4年目。社長として会社経営の手応えや難しさは感じましたか?

難しさはめちゃくちゃ感じています。手ごたえは最近少しありますがそれが表面化するのはまだまだ先ですね。関わってくれている従業員に感謝をしながら、チームEアンブレラジャパンで地道に一歩一歩進むしかないです。代表として組織の仕組みや文化、ルールをつくり、人材が活きる環境を作っていくこと。毎日反省の繰り返しです。

今後の新たな事業展開は考えていますか?

常に考えています。現在メインで取り組んでいるのは「EPARKリラク&エステ」ですが、「EPARK」には北陸でまだ展開していないジャンル・業種もありますし、またクライアント様からいただく様々な要望をワンストップで解決できれば、もっと事業に奥行きが出る可能性は感じています。「EPARK事業」を土台にして、中小の個人事業主の方が活躍するお力添えを続けていければと考えております。

最後にこのWebマガジンは多くのクリエイターの方に読まれています。これからの時代クリエイターに何を望まれますか?

Webマーケティングの知識を持ったうえで「エンドユーザーファースト」視点でしょうか、ポータルサイトに掲載されたお客様からオフィシャルホームページの制作を依頼されるケースもあります。エンドユーザーの方がポータルサイトで店舗を見つけた次に、本当に気になる場合はその店舗のオフィシャルのホームページやSNS検索もしますよね。「EPARK」だけでも店舗の情報から予約まで完結はするのですが、さらにその先への成長を考えるとやはりオフィシャルのホームページやSNS運用は必要だと考えます。なぜならそれがエンドユーザー視点だからです。弊社でも常々の課題でもありますが、クリエイターの皆さんもクライアントのお客様であるエンドユーザーの視点でお仕事をしていきただきたいと思います。

取材日:2019年2月26日 ライター:桑原 太郎

株式会社Eアンブレラジャパン

  • 代表者名:代表取締役 田中 正允
  • 設立年月:2016年3月
  • 資本金:1億1,000万円(資本準備金含む)
  • 事業内容:法人・個人事業主向けEPARK商材事業、法人向け環境商材販売事業、OA機器事業
  • 所在地:〒921-8163 石川県金沢市横川7丁目35-1ルミエール横川4F
  • URL:http://euj.co.jp/
  • EPARKリラク&エステ:https://mitsuraku.jp/ 運営元:株式会社EPARKリラク&エステ
  • EPARK:https://epark.jp/ 運営元:株式会社EPARK
  • お問い合わせ先:076-287-3525

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