WEB・モバイル2021.09.01

東京で活躍した一流コンサルタントがJターンし愛媛でも起業!株式会社ビオトープから移住志望者へのエール

愛媛
株式会社ビオトープ 代表取締役
Shinya Ishihara
石原 新也

愛媛県出身の石原新也(いしはら しんや)さんは、地元の大手メーカーに就職し、東京ではIT・広告・コンサルティング業界などを経験し、営業コンサルタントとしてご活躍された後、地元の愛媛県で株式会社ビオトープを立ち上げました。石原さんが得意とする機能戦略を主として、経験や実績に基づき、営業支援や財務支援に加え、ウェブ制作やメディア運営なども行っています。

今回は、石原さんに地元で起業した理由や、UターンやIターンで就職を検討している方に向けての想いを伺ってきました。

 

40歳という節目の年に地元で起業する

まずはビオトープを立ち上げるまでのキャリアを教えてください。

私は中学校まで愛媛県、高校は香川県、大学は大阪で過ごしてきました。

キャリアは愛媛県のメーカーからはじまり、東京ではIT・広告業界を経験。そしてエージェントを利用して、上場企業の営業コンサルティングファームへ。その後、東京の赤坂でパートナーと会社を立ち上げました。

40歳で帰媛し、個人事業としてアイアンドエムを創業し、2015年に株式会社ビオトープを設立しました。

愛媛にいる時から、私は常に自分の知らない世界を見たいと思っていました。東京に行ったのも、コンサルティングの世界に入ったのも、純粋に優秀な人達と働きたい、面白い人達と遊びたい、たくさんの景色を見たい、自分を高めたいと思ったからです。

東京でご活躍されていたにもかかわらず、愛媛に戻られ会社を立ち上げたきっかけは何でしょうか?

東京に行った時から40歳を目処に愛媛に戻るつもりでいました。

一つは肉体的な問題です。体力の低下など老化を感じながら、東京の高速・高密度なビジネス環境の中で、負けない戦い方をしても生き残り続けるのは非常に大変なことです。

もう一つは、40歳という節目の年齢で帰媛するのが、一番信用があるのと、新しい場所で人脈もなく起業をするには、体力と精神力のバランスがちょうどいいと思っていたからです。私が東京にいた時の感覚では、東京では30代が一番エネルギッシュで脂が乗っているという印象がありますが、地方では経験より人間的な信用が重視される傾向にあります。私が立ち上げ時に最初にしたことも、愛媛の方々に信用してもらうことでした。

起業時に変化させたことはありますか?

立ち上げ時から営業コンサルティングをメイン事業に掲げてはいましたが、地方では馴染みがない分野のため、ウェブサイトの制作を取り入れ営業をしました。制作公開後は、収益向上や集客アップの仕組みを提供し、効果を数値化して理解いただいて、次のサービスに繋げていました。

株式会社ビオトープは、東京での経験等を愛媛版にカスタマイズしています。四国内でも「営業コンサルティング」の会社は、数少ないと思います。

愛媛での起業理由は、地方にはないサービスだからこそやってみようと思ったからです。行動をすれば、必要とされるのか否か、売り上げが答えとして現れます。

経営者になりたいとはいつ頃から考えていましたか?

なりたいと思ったのは25歳頃です。本格的に経営者になろうと考えたのは、東京に行く前、会社員をしていた27歳の頃です。

当時は仕事で自分のしたいことができず、非常にもどかしく思っていました。「自分が上司ならこういうアドバイスをするのに」「こういう仕事の進め方をするのに」と常に考えていて、経営者になれば「やりたいことができる」と思っていました。今、考えると間違いではないけど、現実は違いました。

愛媛で経営者になろうと考えた時期もありましたが、当時はまだ若かったですし、実際に会社を経営するとしても自分に何が足りないのか、わかりませんでした。そこで経済の中心である東京に行けば、今の自分の実力もわかるし足りないところも伸ばせると思っていました。

 

事実に基づいて真実を求める

Webサイト:http://biotope-consulting.co.jp

続いて現在の事業内容について教えてください。

大きく分けると営業支援、広告・Web支援、人材支援、財務支援の4つ、機能面ではさらに11個に細分化されます。

そのベースにあるのはやはり営業コンサルティング的思考。あくまでも売上や集客数など、クライアントが一番わかりやすい指標の数字をどのように増やすのかを第一に考え、最短距離かつ最小限の投資で良い結果になるようパートナーとして苦楽を共にします。

最近だと、コロナ禍を背景にウェブサイトリニューアル・ECサイト制作の依頼が増えました。また、補助金・助成金等の申請代行の依頼も多いです。

国や自治体の施策を上手に使うのも経営者にとっては大事な能力の一つで、特にこのコロナ禍では補助金を活用することは有効な手段だと思います。これらの手続きをサポートし、パートナーとして一緒に事業計画を作り上げ作成していくことも多いです。

ウェブ制作の依頼が多いとのことですが、クリエイティブに対する想いを教えてください。

ウェブサイトに限らず、新しく何かを作って成果を上げることに「これが100点」と言える教科書的な正解はありませんが、明らかな「失敗」は存在します。

作る過程ではクライアントの思いや感情が強く入ってきますが、そこをうまく汲み取った上で、お客様からの問い合わせ増加につながったり、ECサイトであれば新しいキャッシュポイントとして機能するサイトこそが「いいサイト」だと思います。

弊社は制作会社ではなくコンサルティングの会社なので、あくまでも数字を上げる仕組みづくりに注力しています。

数字を上げることや、戦略を考えたりするのが得意になった理由には何があるんでしょうか?

得意かどうかは別として、何よりも環境だと思います。

私がコンサルティングをしていた会社は、あらゆる業界の第一線で活躍する人たちが身近にいましたので、データ・ナレッジの蓄積が豊富でした。この環境下で育てられたというのが大きいと思います。

コンサルティングをしたいと思っても、本を読んだだけの知識だったり、闇雲に動くだけでは当然成果は上がりません。特にコロナ禍でビジネスの有様が大きく変わった現在では、付け焼き刃の知識や技術はますます通用しなくなると思っています。

コンサルティングファームでは、「人の行動」こそが情報であり教材でした。

コロナ以前には存在していた「中途半端」なものは、これからますます淘汰されていくでしょう。

御社はコンサルティング会社ということですが『INTERVIEW WITH PRESIDENT』というメディアも運営されていますよね。これはどういった経緯で始めたのでしょうか?

愛媛に戻ったばかりの頃に、弊社のホームページを見た学生さんから、就職活動の相談をされたのがきっかけです。

当時は学生さんとの接点もなく、学生さんたちが何を考えているのかまったくわかりませんでしたが、彼の話を聞いていくと業界や職種の知識をほとんど持っていないことがわかりました。

世の中にどのよう業界や職種があるかもわからないのに、自分が働きたいとする会社が見つかるはずがありません。就職してもミスマッチになる確率が高くなります。

銀行や上場企業など、新卒学生しか採用しない企業もあるので、現役の学生であることの価値を知っておくべきです。

しかしそれらのことを弊社のみで教えるにはどうしても限界があります。そこで「学生さんが興味ある業界の経営者の方々に直接お話を聞ける場」を作ってはどうかと思いました。

同じ悩みを抱えた学生さんは他にも沢山いると思うので、せっかく貴重な時間をいただくのであれば、話した内容をインタビュー記事にして多くの人に読んでいただきたいとも考えました。さらに、話を聞きに行く学生さんの顔と名前を公開することにより責任感を持ってもらうようにしました。

同時に、学生の取組みが活動記録として、また学生時代の一つの思い出として記憶に残れば、私としても嬉しく思います。

ライターに学生さんが多いのはそういった理由だったんですね。

そうですね。この企画は学生ファーストの企画として、これまで200名以上の愛媛の経営者さんに協力していただき、可能性を広げるお手伝いをしてくれています。(IWP愛媛:https://iwp-ehime.com)
 

将来は四国随一の知的集団を目指す

今後はどのような会社にしたいですか?将来のビジョンを教えてください。

愛媛だけでなく四国全体でも営業コンサルティングを主軸にした会社は極めて少ないです。営業コンサルタントは大都市で荒波に揉まれた経験がないと、地方にいるままでは、なかなか育たないと思っています。私は東京で経験し実践してきたことを愛媛に合わせサービスを提供しています。愛媛でonly oneの会社としてつき進んでいきたいと思います。

将来のビジョンは、単に規模を拡大したいというより、優秀な人材が集まった精鋭集団を目指しています。ただ、愛媛では優秀な人、また行動力のある人はすぐ独立してしまう傾向にあります。優秀な人材が集まりながら会社を大きくしていくのは地方では特に難しいと感じています。

優秀な人材とはどういった方でしょうか?

「優秀な人」のキーワードは沢山ありますが、私は職種に関わらず、会社の中での自分の役割を理解し、成長することに貪欲で、自社やクライアントの利益を最大化する努力をしている人だと考えます。

中国の鄧小平氏が言った「白猫でも黒猫でもネズミを捕るのが良い猫だ」という言葉の通り、ビジネスの基盤はあくまでも個々のスキルと意欲です。

具体的には?

企業のコーポレートサイトを見ただけで現状を把握し、仮説としてこの企業が抱える課題を10個くらい挙げ、なおかつそれに対する改善策まで考えられるようであれば、感動します。

最後に、UターンやIターンなど、地元で働きたいと思う方にメッセージをお願いします。

私が生まれたのは愛媛県ですが、高校進学で県外に出て行く時には携帯電話もなく、Jターンで戻ってきた時には連絡のつく知り合いが誰もいないところから、はじまりました。

それから8年ほど経ちますが、松山でたくさんの人とのつながりを作ることができました。

今では松山育ちの人と同じかそれ以上に松山を楽しんでいます。

東京や大阪など大都市では「場所」を通して遊んでいた気がしますが、松山だと場所ではなく「人」と遊んでいます。

松山では人とのつながりが強く、大事にしていると感じています。

愛媛県の2020年の移住者が過去最高の2460人になったという発表もありました。東京と比べて愛媛は人同士の交流が「ちょうどいい感じ」に深くて広いので、人と関わるのが好きな方には合っていると思います。

また、愛媛に戻って最初の頃は、双海の夕日、瀬戸内海の多島美、すぐ行ける砂浜と海、人の優しさなど、昔から住んでいる人にとっては当たり前のことに、いちいち感動していました。

松山はバランスの取れたいい街です。

取材日:2021年7月26日 ライター:坂本彩

株式会社ビオトープ

  • 代表取締役:石原新也
  • 設立年月:2015年8月10日
  • 事業内容:営業支援、広告・WEB支援、人材支援、財務支援の4本柱のサービスを提供
  • 所在地:〒790-0003愛媛県松山市三番町5丁目13-10リパップビル6F
  • TEL:089-932-9517
  • Email:info@biotope-consulting.co.jp
  • URL:https://biotope-consulting.co.jp/
 

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