職種その他2021.06.02

地域のお客さまを大切にするという原点回帰。雇用管理、ネットショップなどお客さまの課題をシステム構築で解決したい

石川
株式会社リンケージ 代表取締役
Hirofumi Hasegawa
長谷川 博文

社名に込めた思いは会社の進む方向を照らし、導いていくのかもしれません。人とのつながりを大切にしたいと名付けられた株式会社リンケージ。社会情勢の大きな変化から新たな進路に向けてかじを切り始めました。

「原点に立ち戻り、顔が見えるお客さまとのビジネスが大切だと認識した」と語る代表取締役の長谷川博文さん。次の一手を探ります。

 

人との「つながり」を第一にする会社でありたい

最初に社名「リンケージ」の由来について教えてください。

リンケージ(Linkage)は、Link(つなげる・つながる)の名詞形です。会社を興して継続していくにあたり、何よりもつながりが大事なのではないかと感じたからです。つながりという言葉には3つの意味を込めました。ひとつ目は言うまでもなくお客さまとのつながりです。ふたつ目は、スタッフ同士お互いに顔を見ながら信頼のもとで仕事するというつながり。3つ目は社外のプロフェッショナルとのつながり。社員でできることには限りがあるので、デザイナーやカメラマンなど、技術を持ったプロフェッショナルともしっかりつながっていきたい。この3つの「つながり」への思いを社名に込めました。設立以来、顧客・社員・プロフェッショナルとのつながりを意識しながら、よりよいITの提案と構築を目指してきました。

御社の主な業務内容についてご説明いただけますか。

まずは、システム開発。販売管理や在庫管理などお客さまの要望を一からお聞きし、既存のパッケージソフトをお客さまの状況やニーズに合わせて作り込んでご要望に応えています。後はネットワークの構築やウェブサイト構築があげられます。ウェブ構築では、機能重視の制作を心がけて、企画から構築までをお手伝いしています。企業サイトや会員制の大型データベースなどのウェブサイト、また店舗の予約システムやメール配信サービスなどプログラミングやシステム開発も行っています。

なかでも現在もっとも力を入れている事業はなんでしょうか。

企業の勤怠管理とネットショップのシステム構築に重点を置いています。いずれの事業も新型コロナウイルス感染拡大を機に、お客さまの企業で新たに浮かび上がってきた課題です。新しい生活様式に対応するために求められている課題であり、当社が持っている技術でお客さまの悩みを解決できればと取り組みを始めました。

 

社会保険労務士と連携、コンプライアンスに添った管理システム構築

勤怠管理については、在宅勤務が進む中でどのように対処するかが雇用側の課題ですね。

テレワークやリモートワークが増える中で、従来のように会社へ出勤し、タイムカードを打刻したり、IDカードで出退勤を認証したりすることがなくなりました。業種によってはスタッフの往来を減らすため、現場や顧客先への直行直帰も推奨されています。その中で、仕事量や業務成果をどのように把握し評価に結びつけるかは、非常に悩ましい問題です。当社の知識や判断だけで正しい評価や管理を構成するのは難しく、社会保険労務士と協力して、お客さまのコンプライアンスに沿ったシステムを構築しています。たとえば、医療法人と飲食業では判断の基準が異なります。ヒアリングを何度も繰り返して、クライアントが納得できるものを目指しています。

ネットショップも外出を自粛する中でニーズが高まっています。

従来は店舗での販売で事足りていた小売業も、店舗に来店されるお客さまが減る中で、ネット販売に活路を見出そうとしています。従来、BtoBの企業間取引が中心だった企業が、新たにBtoCの消費者向け販売に力を入れ始めるといった状況の変化も見られますね。支払い方法も多様化しており、在庫管理を含めた課題をどのように解決するか、システムを通して提案しています。

貴社を取り巻く状況も変化していますか。

当社は直接、新型コロナウイルスの影響があったわけではありません。ただお客さまの中には大きな影響を受けた企業も少なくありません。近年、大手企業の会員管理システムを受注し開発・運営を担ってきました。開発に3年を要した取り組みで順調にスタートしましたが、ここにきてやはり影響を受けています。このようなタイミングもあり、今一度自社のビジネスを見直すことにしました。

具体的にはどのような見直しですか。

繰り返しになりますが、勤怠管理やネットショップに力を入れることですね。当社は会社設立から17年を迎えました。長くお付き合いをいただいている地元の企業も多く、今こうしたお客さまが厳しい経済状況の中でさまざまな課題を抱えています。社名の通り、「つながり」を大切にし、ひざとひざを突き合わせて話し合い、お客さまに寄り添いながら、課題解決に役立つビジネスを展開したいと願っています。

 

米国でIT化の波を感じ、帰国後システム機器販売会社に就職

長谷川さんのご経歴について教えて下さい。

1970年生まれで、現在50歳です。父は古美術商で、美術品を海外に輸出していました。外国の方が訪ねてくる機会もあり、拙い英語でやり取りをしているうちに、貿易に興味を持ち始め、アメリカの大学に進学しました。日本ではまだワープロが主流であった90年初頭、アメリカの大学では既に授業や履修科目の選択にパソコンを使用するなど、ITに関して日本より何歩も先に進んでいました。また進学先の大学がIBMと強い関わりを持っていたことから、次第に貿易ではなくコンピューターに携わる仕事につきたいと思うようになりました。

コンピューターには以前から興味があったのですか?

中学生のころから、当時はマイコンと呼ばれたコンピューターを使ってプログラミングをしていました。高校に入って一旦興味が薄れたのですが、IT先進国のアメリカで改めてそのおもしろさに引き込まれました。大学を卒業して日本に帰国したころ、ちょうどWindows95が発売されました。日本でもパソコンの需要が増えるであろうと肌で感じ、地元石川のIT企業に入社しました。そこで8年間ほど営業職として勤めました。

エンジニアではなく、営業職を選ばれたのですね。

高校生のころから親の手伝いやアルバイトで人と接する機会が多かったこともあり、その経験から帰国後しばらくはスポーツ用品販売店にアルバイトとして勤めていました。ここで販売実績に応じた賞を頂いたりすることで「売る」ことの楽しさを体感しました。自分でも営業向きの性格だと思っていたので、迷いなく営業職を選択しました。

就職した会社ではどのような仕事をされたのですか?

ハードウェアやパッケージソフトの販売を主に担当していました。8年の会社員時代にさまざまな勉強や経験をさせてもらったおかげで、今の自分があると言っても過言ではありません。しかし、そのうちに会社の販売方針と私の考えに乖離が生じることになり、「シンプルにお客様が必要としているものを届けたい。」、そんな想いから独立を決意し会社設立にふみきったのです。

 

顧客と真剣に向き合える営業を目指し会社設立

 

独立と同時にいきなり会社を設立したのですか?

ちょうど第3子が生まれたばかりのタイミングだったので、会社に残るようすすめる方もいました。一方で、独立を応援してくれる方の中には「起業するのならば、仕事を紹介するよ」と後押ししてくださった方もいました。これは非常に心強かったですね。退職金と預貯金を資本金に充てて、応援してくださった方からも出資していただき、なんとか会社を設立することができました。退職から3ヶ月ほどの準備期間を経て、登記など会社設立に関わる申請などはひと通り自分で手続きを行いました。2004年の5月に退社して、9月に法人を設立したことになります。当初は自宅の2階を事務所として創業したのですが、翌年には金沢市の運営するインキュベーション施設に移転しました。

ご自宅から事務所に移転した理由はなんでしょうか?

自宅での仕事はオン・オフをうまく切り替えられなかったからです。自宅ならスウェットでも仕事ができます。その姿で電話やメールで対応することもできます。最初は楽だったのですが、次第にその緊張感のなさに嫌気がさしてきました。スウェットまではいかなくても、IT関連企業ではカジュアルな服装の方も多いです。自分も何度かトライしてはみたのですが、やはりスーツを着てネクタイを締めたほうがしっくりきますね。

起業を志す人たちへのアドバイスをいただけますか。

今はとても変化の激しい時代です。先を考えることも必要ですが、まずはなにごとも行動してみるという思いが大事だと思います。そこで少々の失敗をしても対応力や調整力がつき、その経験が必ず会社経営に役立つと思います。

取材日:2021年4月22日 ライター:加茂谷 慎治

株式会社リンケージ

  • 代表者名:長谷川 博文
  • 設立年月:2004年9月
  • 資本金:350万円
  • 事業内容:経営戦略作成業務、情報化支援業務、人材育成業務
  • 所在地:〒920-0031石川県金沢市広岡1-1-1金沢KSビル4階
  • URL:https://www.linkage-jp.com
  • お問い合わせ先:076-261-7611 https://www.linkage-jp.com/?page_id=29

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