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ミッション9 高い所で考えてみよ

ミッション9 
電通第5CRプランニング局 クリエーティヴ・ディレクター / コピーライター 門田 陽

こんにちタワー。

高い所に憧れるのは、人間の本能でしょうか。戦国時代の名武将の多くは自分の城をなるべく高所に築きあげ、そこから下界を見下ろして戦略をたてたと言います。高いところにのぼると天下を取った気分になるともよく言われます。今回のミッション、理屈抜きにとにかく高いところに行くことに決めました。いざ、日本を代表する9つの高い建物に挑みます。

①東京タワー

まずは日本のシンボル東京タワーです。自然のシンボルが富士山なら人工物は東京タワーと言っても過言ではないと思います。個人的に僕は東京タワーのことは好きです。今の勤務先から近いのでよく目にしますし、登った(あえてこの「登る」にしました)ことも何回かあります。ですが、今回行ってみて違和感がありました。聞けば、60周年を記念してこの3月にリニューアルしていたのです。
知りませんでした。大展望台をメインデッキ、特別展望台をトップデッキと名前を変え、料金もトップデッキまで2,800円(以前は1,6 00円)とかなりな値上げ。13ヵ国語対応のイヤホンを装着、「ミオー(?)」という謎の合言葉や、塔の歴史の説明やドリンクサービス、帰りには記念写真入りのカードを貰えるなどテーマパークのアトラクションのようなシステムになっていました。肝心のトップデッキは250mの高さ(※写真B)。それよりも全面ガラス張りの構造がフシギ(※写真C)。さらにたまたま行った時間に窓の外の掃除をしていて、その恐さばかりが気になりました(※写真D)。観覧場所は狭くゆっくりできる環境ではありません。そそくさとメインデッキ(150m)まで降りてボーッと外を眺め(※写真E)、「変わっちまったな、東京タワーよ」と思いながら寒空はだかの「タワータワー東京タワーに登っタワー♪」というフレーズを口ずさんでいました。

②あべのハルカス

写真F

③横浜ランドマークタワー

写真G

次に塔ではない高層建物の東西トップ2。
日本一高いのは大阪のあべのハルカス、300m。そして日本で二番目は横浜ランドマークタワーの296m。エレベーターの扉が開いて目に飛び込んできたのは共に絶景!あべのハルカスは大阪平野(※写真H)、横浜ランドマークタワーは関東平野(※写真I)です。土地が平らだと街(国)は拓けることが一目瞭然。そして、どちらでも感じたことは「アレ!?東京タワーより高いよな?」でした。そうなのです。東京タワーは塔の部分は高いですが、展望台部分はそこまで高くないのです。さらにこの二つの展望台は広くてのんびり見ることができます。特にあべのハルカスは吹き抜けのカフェ(※写真J)やゆっくりできるベンチが多く気分上々。体育座りで瞑想している人やベンチでぐっすりの人もいました。

④虎ノ門ヒルズ

写真K

次なる高層ビルは2014年6月に竣工した虎ノ門ヒルズです。公称では247mなので赤坂9丁目にあるミッドタウンタワーの方が高いことになっているのですが、(大人の事情で)実際は255.5mあるので現在東京都で一番高いビルなのです。ここには展望台はないので今回省こうかとも思ったのですが、訪れると51階(高さ約240m)のアンダーズ東京(ホテル)の南フロアから東京タワーを正面に見下ろせるスペースを発見。素晴らしい眺めです(※写真L)。因みにアンダーズ東京は激しく高級で朝食ブッフェは4,595円(税・サ込)。一泊100万円を超える部屋もあるそうです。ある意味べらぼうに「高い」場所です。

写真L

⑤霞が関ビル

写真M

⑥世界貿易センタービル

写真N

⑦サンシャイン60

写真O

続いて訪れたのは昭和のリスペクト3大高層ビルディングです。どのビルもある時期日本一の高さを誇りました。昭和のオッサン世代にはたまらなく懐かしい名前が並んでいます。霞が関ビルは虎ノ門駅降りてすぐです。
行って驚いたのは今となってはそんなに高く感じないのです。周囲のビルの方が高いです。以前は最上階に「パノラマ36」という展望台がありましたが、1989年にオフィスに改装されもう面影はなく今はリクシルが入っていました。それでもせっかくなのでビルにお邪魔すると1階ロビーに七夕飾りが置いてあり(※写真P)、そこには「世界征服」という短冊が下がっていました(※写真Q)。このビル、まだまだ侮れません。

世界貿易センタービルは浜松町の駅から雨に濡れずに直で繋がっています。古い建物ですが今でもしっかり展望台はあって、1階には専用の受付けもあります。40階(最上階)の展望台からは360度東京の街が見えます。特に東京タワーは間近にこれでもかと立っています(※写真R)。他からすると高さは物足りない(展望部分は152m)かもですが、今回のミッションを考えるには、ここはいい場所。全ての方角にソファや椅子が置かれゆっくり景色を楽しみながら物思いに耽ることができるのです。料金もお手頃(620円)ですし、居ようと思えば朝10時から夜8時半まで居続けても構いません。そして行くなら今のうち!このビル、2020年には解体されるそうなのです(涙)。あと、どこよりも手作り感あふれるオリジナルグッズ(※写真S)も今しかないと思います。

サンシャイン60は出来た当時(1978年)は日本はもちろんアジアで最も高いビルでした(高さ240m)。それから12年間、日本一を守り続けた昭和の怪物ビル。都市伝説も数多くあり、僕が訪ねた日もどことなく昭和チックなグループ(※写真T)がいたり、催事(※写真U)が行われていました。景色も抜群。休憩スペースはなぜかハンモックでした。考える場所というより昼寝によさそうです。

⑧東京都庁舎

写真V

そのサンシャイン60の高さを1990年に更新したのが東京都庁舎です(高さ243m)。ここは今でも観光客が多く、1階のエレベーター入口では手荷物検査が行われます。48階の展望室は北と南と二つあって、両方見るためには一度1階まで降りなければいけません。しかし十分その甲斐はあります。何といっても入場無料なのです。外国人のグループがあちこちではしゃいでいました。そんな彼らを狙ったお土産物を南展望室で見つけました(※写真W)。休憩できるスペースは広めですが、全体ににぎやかで思考するには難しい場所でした。僕が行った日は梅雨の合間で新宿御苑の緑がきれいでした(※写真X)。

⑨東京スカイツリー

写真Y

そしていよいよ真打登場。現在日本一高い建造物は東京スカイツリーです。それまで数メートル単位で競っていた高さをブッチ切った掟知らずの現代のバベルの塔。デカイです。
僕は今回初めて登りました。東京タワーと同じように展望台はその高さで二か所に分かれていて、上の展望回廊(※写真Z①、②)まで行くのには3,090円必要です。上まで行くことは行きましたが、僕のオススメは高さ350メートルの展望デッキの方です。
ここまでなら、料金2,060円。十分高さは味わえますし、数は少なくひっそりとですが落ち着いたソファ(※写真a)もあります。展望回廊は回廊という名のように、エレベーターを降りると強制的に左回りで歩かなければならず、やや忙しいのです。特に土日はまだ人出も多く、長い時間並ぶそうなので仕方ないのでしょうが。腰を下ろし考えるような場所は見つかりませんでした。

⑩おまけ/カレッタ汐留

写真b

さてさて、アレコレ巡って仕事場で「ふぅ」と声を出し、ふと気付いたのです。灯台下暗し。僕の勤めている会社の上にも確か展望台みたいなのがあったような?すぐさま行ってみました。ありました!カレッタ汐留46階展望スペース(※写真c)。高さは約200m。浜離宮の見事な姿が見られます(※写真d)。確信しました。ここは穴場だ!!時間によっては誰も来ません。しばらくの間、ここで今回のミッションをまとめました。

⑪ミッションの行方

今さらこんなことを言うのも何ですが、僕は高い所はそれほど得意ではなく、今住んでいる部屋もそこそこの高さのマンションの低い階(3階)です。が、人は慣れますね。今回これだけ高所に結構な時間滞在して、吹っ切れました。世界中の高い所に行ってみたくなりました。ドバイには高さ828mの超高層ビルがあるそうです。ジョージ・マロニーの「そこに山があるから」の気持ち。これからもそこに高いビルがあれば、登ってみようと思います。俯瞰でアイデアを考えその種を地上に撒くなんてカッコイイことを言ってみたくなりましたが、その足元は高さでガクガク震えています。やっぱり、地面が一番ラクです!

※参考資料:今回探検隊が訪ねた場所一覧

◎各施設一覧(2018年7月4日現在)

建物名称

高さ

竣工

料金

考える場所

備考

    東京タワー

330m(塔上)

250m(トップデッキ)

150m(メインデッキ)

1958年

 

,800円
900円

 

×

トップデッキまでの料金には、メインデッキの料金も含まれます。

    あべのハルカス

300m

2014年

,500円

 

 

    横浜ランドマークタワー

296m

1993年

,000円

展望フロアの高さは273m。

    虎ノ門ヒルズ

255.5m
(公称247m)

2014年

×

展望台はありません。

    霞が関ビル

147m

1968年

現在、展望台はありません。

    世界貿易センタービル

163m

1970年

620円

 

    サンシャイン60

240m

1978年

,200円

 

    東京都庁舎

243m

1990年

無料

入口で荷物チェックがあります。

    東京スカイツリー

634m(塔上)

451.2m(展望回廊)

350m(展望デッキ)

2012年

 

,090円

,060円

 

×

展望回廊までの料金には、展望デッキの料金も含まれます。

    カレッタ汐留

210m

2002年

無料

展望スペースは46階です。

 

 

 

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