街で減っているのは人だけじゃない!?

仙台
フリーランス記者・作家
スーパーいわちゃんねる!クリ目版
岩崎

 コロナウイルスの感染拡大に関する緊急事態宣言が発令される直前のこと。諸事情で仙台に一瞬だけ帰省しなければならなくなった。日ごろ東京で過ごしていること踏まえ、実家には泊まらず市内のガラガラのカプセルホテルで一夜を過ごした。

 その翌日、目的地に向かうR仙石線(仙台〜石巻)に乗るため仙台駅に向かったが、こんなに人がいない仙台は人生で初めてだった。普段の平日の午前10時ころなら、仙台駅は大勢の人であふれているはずなのに…。

 JR仙石線車内の中吊り広告の少なさにも驚いた。仙石線といえば鹽竈神社のお膝元である塩釜や日本三景・松島、そして石巻などの観光地を通る路線。平時なら沿線のホテルや観光スポットの広告がたくさん掲示されているはずだが、この時は全く見当たらなかった。東京でも減少傾向にあると聞いたが、体感レベルでここまでには至っていない。

 気がかりなのは、その広告を制作している地元のクリエイター(特にデザイナーの皆さん)である。広告が出ないということは、彼らの仕事もその分減っているということである。クリエイティブ業界のみならず、クリエイターに仕事をくださるクライアント=日本経済全体が冷え込んでいる状況にあると見受けられた。

 デジタル・通信技術が発達している昨今、企業の力を借りずともSNSやサイトなどで自分の作品を発表をすることはできる。しかし、仕事として作品を制作することでしか得られないものもある。コロナウイルス感染拡大が一刻も早く終息し、経済が回復してクリエイティブ業界も以前のようなニーズに戻ることを願わずにはいられない。

 

プロフィール
フリーランス記者・作家
岩崎
フリーランス記者・作家。メディア関係の仕事に就く傍ら、書いて撮って編集・デザインして発信できる「平面系マルチクリエイター」を目指す平成元年生まれ。巳年・蠍座の女。本家ブログは「スーパーいわちゃんねる!」で検索。宮城県出身、東京都在住。新型コロナウイルス騒動が一刻も早く終息し、お盆には実家に帰りたいと思っている。

日本中のクリエイターを応援するメディアクリエイターズステーションをフォロー!

TOP