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「Blue dayをHappy dayに!」女性のための商品を、女性がイキイキ活躍する職場から発信

仙台
布ナプキン専門店 JEWLINGE
匠ソリューションズ株式会社
事業部長 只野 優子 氏
オフィスビルが建ち並ぶ仙台市青葉区中央の高層ビル内にある『布ナプキン専門店 JEWLINGE(ジュランジェ)』。同社はベンチャー企業であり第三者検証業務デジタル検証などを行う匠ソリューションズ株式会社内において、女性3名がスターティングメンバ―として立ち上げた社内ベンチャー企業です。事業部長の只野 優子(ただの ゆうこ)さんをはじめとする総勢12名の女性メンバーは、女性たちがBlue day(ブルーデイ)をハッピーに過ごせるように、心地よく、可愛らしい布ナプキンのオリジナル商品を10年間、開発・販売し続けてきました。今回は、只野さんに未経験で始めた商品開発の話や女性思いの就労環境といった同社の魅力をたっぷりと語っていただきました。

女性3名が未経験ではじめた、布ナプキンのお店

はじめに、布ナプキン専門店 JEWLINGEを立ち上げた経緯を教えていただけますか?

布ナプキン専門店JEWLINGEは匠ソリューションズ株式会社(半導体デザインハウス)の社内ベンチャーとして、2007年8月に誕生しました。新規事業を検討する中で、私がユーザーとして愛用していた「布ナプキン」を提案したのがきっかけです。代表は「体に優しく、女性のためになるならやってみよう!」と賛同し、新事業に決定。資金の関係で実店舗を構えるのは難しかったので、ネットショップとして『布ナプキン専門店 JEWLINGE』をオープンすることに決めました。

それからどのように、オープンまでの道のりを歩んだのですか?

立ち上げ決定からオープンまでの3ヵ⽉間は、計画も方針もデイリーで変更が続く毎日でした。当時、布ナプキンは、肌がデリケートな⽅や、アトピーで使い捨てナプキンにトラブルを抱える女性のごく一部が、悩んだ末に使っている状況で、とてもニッチな商品でした。私は、初めて使用した時の感動から、より多くの女性に知って欲しいという思いが強くありました。多くの女性に受け入れられるためには、もっと可愛くて使いやすい布ナプキンにしなくては!と、オリジナル商品の開発に乗り出しました。出店準備や商品開発を含め、全ての事が未経験。手探り状態の中、家庭用ミシンで試作品を作り、自分たちで試着。その工程を何度も何度も繰り返して、ようやく希望する形が完成しました。縫製⼯場も、電話帳から⼀社ずつ問い合わせをして探しました。何社も断られ続け途⽅に暮れていた頃、県北にある縫製⼯場の⽅が「布ナプキンがどんなものかよく分からないけど、君たちもまずは商品を作らないと事業が始められないんでしょ。」と引き受けてくださり、ようやく商品を完成させる事が出来ました。
ネットショップのページ作りも始めましたが、「HTMLって何?」というレベルだったので⼤苦戦しました。本を片手にショップの担当に電話をしながら学び、なんとか2008年11⽉にオープンに至りました。
最初の3年は布ナプキンの認知度も低く、とても⾟い時期を過ごしました。私たちの中では「暗⿊時代」って呼んでいるくらいです(笑)。もともと私は生理痛の悩みを抱えていて、「ムレやカブレだけではなく、⽣理痛が改善された」というクチコミがきっかけで、布ナプキンを使い始めました。実際に使ってみたら、不快感が激減し、気持ちよさに感動しました。多くの⼥性たちに広めたいという思いからスタートしました。今ではおりもの用のパンティライナーや産後の軽失禁に悩む方のためのパッドなども販売しています。

自身の経験と、女性への思いやりが生んだオリジナル商品

商品の種類がとても豊富ですね!どのように新商品を開発されるのですか?

私は設⽴当時から商品開発を担当していますが、お客様の声から商品化することが多いです。お客様からの商品レビューを参考に、その時々で求められる商品を開発してきました。 例えば、「夜⽤サイズの布ナプキン」はSNSのコミュニティで知り合った子宮の病気をお持ちの⼥性が、想像を超える経血の量と、日常生活に支障をきたすほどの生理痛や貧血で、生理が苦痛だと悩んでいました。その⽅の悩みを少しでも解決したいという思いでモニターになっていただき、サンプルを試して貰いながら⼀緒に商品を作りあげました。その⽅が⼼から満⾜してくださる商品にする事ができたことは、とても嬉しい思い出です。「夜⽤サイズの布ナプキン」は、今でも当社の⼈気トップ3に⼊っているロングヒット商品です。“1⼈を喜ばせられたら、その他の⼤勢の⼈も喜ばせられる”という⾔葉を聞いたことがありますが、本当にその通りでした。

商品を販売する上で、心がけてらっしゃることはありますか?

布ナプキンは認知度こそ、高まってきたものの、実際に使用している人はまだまだ少ない商品です。本当に漏れないのか、お洗濯はどうするのか、持ち運びは……?など初めての方の不安や疑問はつきません。現在は本店(⾃社ホームページ)を中⼼に、複数のECサイトを運営していますが、Web上で商品説明をしっかりと⾏い、お客様の不安や疑問を少しでも解消出来るように心がけています。あまり文章を読まれない方も多いので、よくある質問を絵の得意なスタッフに漫画にしてもらったところ、一気に問い合わせが減り、わかりやすく伝える事の大切さを実感しました。最近は写真の枚数を増やしたり、比較表を掲載するなど、ネットでは実際に手に取れない分、日々工夫と改善を重ねています。お客様の声やきめ細やかな要望を、敏感にキャッチする姿勢を⼤切にできたらと思っています。

女性たちが“私らしく”キャリアを重ねられる環境をめざして

女性12名の職場とのことですが、社内の雰囲気づくりで取り組んでいることはありますか?

スタートした10年前は、同年代の初期メンバー3名で意⾒をバンバン⾔い合う緊張感漂う雰囲気でした(笑)。今は20代から40代と世代も広がり人数も増えて、アットホームな雰囲気です。もっとも⼤切にしていることは、コミュニケ―ションや情報共有です。遠慮して言えない、伝えられない、という事がないように、毎朝チーム毎に 5〜10分ミーティングを実施し、今⽇の発送件数、⽋品情報、当日のスケジュールなどを共有しています。スピーディーに 物事が動いていく職場なので、情報共有のモレによるトラブルが起きないように、チャットワークを使ってリアルタイムに情報共有することを徹底しています。
また、毎月お客様向けに「JEWLINGEレター」という読み物を発行しています。作成メンバーを毎回シャッフルし、リーダーもくじ引きで決めています。普段の業務ではあまり交流がないメンバーとも、1つの目的のために企画を考え、一緒に制作するという時間を通じて、チームを超えてお互いのことを知る機会となっています。文章やイラストが上手、面白い趣味がある、など意外な一面が見えたりと自分たちも楽しみながら取り組んでいます。

女性たちが活躍できる職場ということですね。

⼥性のための商品を、⼥性だけで作る環境だからこそ、⼥性メンバーにイキイキ活躍してもらいたいと強く思っています。産休・育休後も時短勤務で働けるように就業規則も柔軟に変更しています。当社の時短勤務は早退扱いとなり、「分」単位で引かれるシステムなので、お給料そのものが産休前より低くなるわけではありません。この制度はお子さんの体調不良でお迎えにいかなければならない場合にも柔軟に対応出来るので、とても喜ばれています。ほかにも、地⽅都市であっても⼥性が⾼い給与を得られるようにという目標を掲げているので、成果を四半期ごとに評価する年4回の昇給制度を取り⼊れています。
また、スキルアップをしたいという⽅には、有料・無料問わず社外の講習会に参加する機会を設けたり、Webクリエイターの資格取得⽀援制度なども取り⼊れて、常にキャリアアップできる環境を整えています。これは、当社の社⻑・副社⻑が作り上げた、社員⼀⼈ひとりが⾼いモチベーションを持って仕事に励める社風というのが⼤きいと思います。JEWLINGE事業が軌道に乗れたのも、初期の辛かった時期を叱咤激励しながら、⾒守ってくださった社⻑・副社⻑の存在のおかげだと思っています。

今後の展望について教えていただけますか?

布ナプキンの認知度も高まってきましたが、普段紙ナプキンを使⽤している⽅に、布ナプキンを試してもらうには、商品の魅⼒や特徴を理解してもらうなど、まだハードルがあります。今後、布ナプキンを生理用品の選択肢の1つとして認知していただき、選んでもらえることが目標です。当社の商品の魅⼒を発信する⼿段として、Webの活用はさらに強化していきます。進化のスピードが速いWebを取り巻く環境に柔軟に、かつ前向きに対応できる⼈財を増やしていきたいと思っています。

今年(2017年)10周年を迎えて、会社の企業理念を「面白ぇ事やろうぜ!(360°smile company)」に一新しました。社員一人一人が面白い!と思えることにどんどんチャレンジしていきたいです。

最後にクリエイターへのメッセージをお願いします。

1つのことを専門的に突き詰めるのも⼤切ですが、現代は、自分自身を枠にはめずに幅広い知識を習得して、それを複合的に考えて形にしていくことが求められる時代だと思います。アンテナを⾼く張り、色々なことにチャレンジして経験することで、自分自身の実力となり、本当に求められる人財にもなれると思います。成⻑するためには、⾃⼰投資の意味を込めて東京で⾏われる専門的な展⽰会やセミナーなどにも⾜を運んで、その時々の流⾏や情報収集をして、地⽅格差を埋めることも⼤切だと感じています。

取材日: 2017年7月20日 ライター: 桜井玉蘭

匠ソリューションズ株式会社 (TAKUMI Solutions Limited)

  • 代表者名:岩本正美
  • 設立年月:2007年2月
  • 資本金:1000万円
  • 事業内容:第三者検証業務デジタル検証、第三者検証業務アナログ検証、プロトタイプ検証業務、LSI・FPGA・Firm設計業務、ボード製品の販売
  • 所在地:〒980-6019 宮城県仙台市青葉区中央4-6-1 住友生命仙台中央ビル(SS30) 19階
  • URL:http://www.takumi-solutions.com/
  • 布ナプキン専門店 JEWLINGE(ジュランジェ):http://www.jewlinge.com/
  • お問い合わせ先:上記URLお問い合わせよりご連絡ください。
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