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STORY風雲会社伝

東北のIT業界を盛り上げ 狭いマーケットで仕事を取り合うのではなく 手を取り合い成長していきたい

仙台
b.mode合同会社 代表執行役 三浦哲志氏
東北の事業者にとって善くも悪くも震災は大きなターニングポイントとなりました。Web制作会社であるb.mode合同会社の代表執行役である三浦哲志氏にとっても震災は転機に。IT業界の事業者同士のビジネスマッチングや、経営者の交流の場を提供しつづけたことによってさまざまな合同プロジェクトが生まれ、震災以後売り上げが倍増したというその取り組みについて伺いました。

スキルを獲得すれば「できない」ことは何もない クライアントの要望に応えるために必死に勉強するだけ

まず会社を設立されたきっかけを教えていただけますか。

30歳までに独立しようと決めていたんです。それまでに培ったノウハウを自分の力でビジネスに昇華させたいと思っていました。

独立される前はどんなことをされていたのでしょう。

インテリアデザインの専門学校を出て20歳で働き始めてから、照明機器の営業職や設計事務所でのデザイン業務を行ってきました。30歳を目前にした29歳の時に「今だ」と一念発起したんです。10代の頃から、独立するというのはずっと決めていたことですからね。満を持してというか。

今から8年前になりますね。設立当時のことを教えてください。

1年目は個人事業としてデザインとWebの企画制作、インテリア雑貨ショップの通販部門と路面店を立ち上げましたが、本当に苦しい思いをしまして、このままではだめだと考えを改めました。2年目、銀行に正式に借り入れをして法人化し、ビジネスについて何倍も真剣に考えましたね。そして3年目に経営的に重荷になっていたインテリア雑貨のショップを辞めました。 3年目は前年度比で業績が何倍にも伸びました。当時かなりWeb制作の需要があったことも理由の一つですが、必死でしたね。日々進化するIT業界で最新の技術を獲得するために、寝ずに勉強の日々です。クライアントに「できない」とは絶対に言いたくなかったんです。それは今も同じですが、スキルがあればできない事はないですからね。スキルを獲得するために勉強すればいい話です。クライアントにご満足いただきたい、その思いだけでした。

会社の枠を超えて二つの組織の運営に関わり 自分自身が成長したと思っています

仙台IT飲み会』という交流会を運営されているそうですね。

はい。大阪でIT業界の交流会として発足したもので、今は全国各地で行われています。現在17の都市で行われており、海外にも広がっています。「売り上げを上げるための情報交換」「売り上げを上げるための人脈づくり」「飲み会中に売り上げを上げる」という3つの目的があり、ざっくばらんな交流会として認知していただいています。仙台では、震災後に主催企業から東北を支援したいというお話を頂き、私とほかに2名の方が発起人となって運営を始めました。

具体的にはどんなことが行われているのでしょうか。

自分たちの会社は何が得意で何が苦手なのか、そういった本質的なことも含めて和やかに会話が繰り広げられています。アドバイスがあったり、コラボレーションの誘いがあったり、さまざまです。成果としてはIT飲み会で知り合った会社同士のコラボレーションプロジェクトが一番多いかもしれませんね。自社のPRをして営業に活用されている方もいますし、実際に交流の場としてうまく機能していると思っています。同じ業界ということもあって次第に仲間意識が芽生えてくるもので、参加者同士のつながりは参加回数が増すほどにより強固になっているかもしれませんね。

さらに『仙台ITビジネス研究会』の立ち上げにも関わっているそうですね。

ええ、そうです。もともとは東京にあるNPO法人の東北支部として有志数名で活動していたのですが、支部という事もあり制約が多いこともあって、独立したコミュニティとして運営を始めた事が仙台ITビジネス研究会発足のきっかけです。現在宮城県内の22社が加盟しており、月例でセミナーや勉強会、懇親会を行っています。フリーランスの方や中小企業の経営者が集まり、さまざまな関わりや仕組みをつくり、成果を地元東北や仙台に還元していくことを目的にしています。現在は神奈川ITビジネス研究会も立ち上げ、東北と関東との橋渡しを担う取り組みなども実施してます。

仙台のIT業界にとって大きなイベントの運営にも携われたと聞きました。

仙台で行われた『ICT復興支援国際会議』『ICT復興支援クラウドフォーラム』『ITと農業による東北復興フォーラム』に主催や実行委員として関わらせていただきました。仙台で少しでも多くの企業様のお役に立てることがあればどんなことでも関わっていきたいと思っています。

本業もお忙しい中で、会社の枠を超えて二つの組織を運営されることは、三浦さんにとってどんなメリットがあったのでしょう。

そうですね。IT業界は文字通り日進月歩の世界で、一分一秒、新たな技術が開発され実用化されています。事業規模の小さな事業体はそれについていくことに必死です。新しい情報をいち早く得ることができる場として実際に活用していただいているのが『IT飲み会』や『ITビジネス研究会』だと思っています。ビジネスマッチングによって横のつながりを生み出し、新たなプロジェクトを創造する一助になり得る場を運営させていただくことで、自分自身の出会いの場にもなり、刺激を受けています。

震災後一年間の動きが その後のビジネスに大きな影響を与えてくれました

震災は御社にとってどんな影響があったのでしょう。

営業をしている場合ではなかったですね。とにかく全て無料で何でもお手伝いをしました。困っている企業があるとお聞きすれば何でもサポートさせてもらいました。売り上げは度外視です。当時は、売り上げのことを考えている時ではないと思っていましたから、売り上げとしては全くだめでした。しかし、次の年の売り上げは震災前よりもかなり上がりました。震災時の動きが全て種まきになっていたんですね。

なるほど。震災時の動きはターニングポイントでもあったんですね。

そうですね。現在のクライアントとの関係やビジネスパートナーとの信頼関係を改めて見直してみると、震災の年の動きが大きな影響を与えていると思います。

東北の仙台という地でビジネスをすることをどう捉えていらっしゃいますか。

スタッフやビジネスパートナーさんたち、また同じ志を持つ同業者とともに、関東から仙台へと仕事をつなぐパイプ役になれればと考えています。この地域はマーケットが小さいので、ここでの仕事を同業者で取り合うのではなく、関東からの仕事を積極的に受け入れて何社にも仕事を預け、その恩恵を地元に還元したいと考えています。

コミュニティ活動から生まれる ビジネスマッチングに大きな可能性を感じています

現在御社で力を入れているプロジェクトを教えていただけますか。

スマートチェックインシステム』という病院の待ち時間を軽減するサービスを提供しています。クラウド型診療受付ASPサービスです。診療受付後、予約時間になるとメールで通知してくれるので患者さんの待ち時間の短縮になります。また、企業のWEB担当者が簡単にWEBサイトの新着情報を更新できる『EasyFeed』を提供してします。どちらのサービスも交流会のメンバーとの共同プロジェクトです。

 

御社の提供されているサービスが、実際に交流会でのビジネスマッチングから生まれているのですね。

そうですね。実際に自分がビジネスで活用できているので、他の方にも交流会の場を有効に活用していただきたいと思っています。

三浦さんの今後のビジョンを教えていただけますか。

経営者として人づくり・人育てのできる環境を整えていきたいと思っています。現在、弊社は少数精鋭でやっていますが、スタッフ一人ひとりが全員独り立ちできるようなマネジメントを行っています。少ないスタッフですから本当に家族同様です。彼らが独立していけるようにスキルを高め、バックアップしていきたいですね。

取材日:2014年1月16日

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仙台の中心地駅前にあるコワーキングスペース Cloud Garden 開放的なスペースで楽しく仕事ができる! 杜の都、仙台にまた一つコワーキングスペースが誕生しました。 仙台駅からほど近い、アーケードそば。 みんなが集うこの場所で、この街から新しい、面白い何かが産まれる。 そんな場所になれたらと考える人たちが集まっています。 あまり大きくないスペースですが、ここから産まれるものは、大きく、楽しいものが産まれるよう一緒に育ててみませんか?

 

b.mode(ビーモード)合同会社

  • 代表者名:三浦哲志(みうらさとし)
  • 設立年月:2006年5月
  • 事業内容:WEBサイト企画制作、WEBシステム開発、オンラインショップ企画制作、広告デザイン制作、ロゴ・キャラクターデザイン、総合広告代理業、各種印刷物
  • 所在地:宮城県仙台市青葉区中央2-10-1 第2勝山ビル4階
  • TEL:022-796-2575
  • FAXペーパーレス:020-4622-4317/通常FAX:022-796-2576
  • URL:http://www.b-mode.info/
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