ダンス映像とビジネス映像で培った制作実績と女性ならではの細やかな感性を強みに進化し続ける

大阪
株式会社ラジェンヌプロダクション 代表取締役
Kyouko Kosugi
小杉 恭子
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会社も作品も「面白い、他にはないもの」を追求し、ダンス・エンターテイメント系と、企業PV等ビジネス系の映像制作を中心に事業を展開している株式会社ラジェンヌプロダクション。男性が多い業界の中で、「彼女たちの」という社名のとおり、女性が持つ豊かな感性と、きめ細かな対応がお客様に受けて、継続案件も多く受注しています。仕事に対して妥協を許さない姿勢で取り組む代表取締役社長の小杉恭子さんに、会社の強みと今後の展望などについてお話をうかがいました。

様々な人との縁でキャリアを形成

映像業界に入られたきっかけは何ですか?

小学生の頃から映画が大好きで、その関係の仕事に就きたくて、宝塚造形芸術大学〔現、宝塚大学〕の映画コースに一期生で入学しました。大学の先生のすすめで京都・太秦の撮影所に2ヶ月程度インターンシップでテレビドラマシリーズの制作進行の助手をする機会をいただいたんです。そこで現場の面白さを知り、違う機会にバイトで時代劇の撮影制作にも加わり、実践で色々 と学ばせていただいた中で、プロデューサーというお仕事に大変魅力を感じました。

どのようなジャンルのものを希望されていたのですか?

大学在学中にストリート系のダンスや障害者の方の記録映画を撮らせていただいたことがあって、それをきっかけにドキュメンタリーにすごく関心を持ちました。とにかくダンスも大好きだったので、大学に入ってからはダンススクールに通ってステージにも立ち、卒業後の進路も映像制作かダンサーになるのかで悩んでしまったこともあったくらいなんです。でも、昔からの夢だった映像制作の道を選び、就活でドキュメンタリーの制作会社を何社か受けたのですが、全て落ちてしまいました。

狭き門って感じですものね。当時から起業もお考えでしたか?

いえ、卒業後はVPを制作する会社に就職し制作進行の仕事をしていました。でもしばらくして会社が傾いてしまったんです。将来的なことや収入面で不安になっていた時に、その会社に外部からきていたプロデューサーに撮影出張会社を紹介していただき転職しました。そこでは、雑談取材の撮影依頼に応じて全国で登録しているカメラマンの手配・記録等をしていたのですが、時々映像関連で同様の仕事も入ってくるので、やはり制作の仕事がしたいと思い続けていました。

自分のやりたかった仕事を追い求めて起業へ

昔からの夢を諦めきれなかったのですね

そうです。撮影出張会社の社長から、「一度ダンスを絡めた企画をしてみたらどう?」と声かけられたことがあり、自分で企画・営業をしたのです。私がダンススタジオに通っている時に裏方もしていたのですが、発表会を収録したDVDでなかなか格好良いものが無いと思っていたので、デザイン性に富んだものを作ろうと、ダンススタジオへの飛び込み営業から始めました。

念願の映像制作の仕事に取り組むことができたのですね

楽しかったのですが、会社の体制で撮影しかできず、制作全般は外部に手配して効率良く業務を回すといった流れだったのです。ますます自分の手で制作し最後まで仕上げたいという気持ちが強くなり、独立すればそれができると思いました。その会社の顧問が私の起業に協力的で、会社を辞める1年前から、その方に経営等を教えていただくことができたので、退職後3~4ヶ月位で会社を立ち上げました。

それは早いですね。起業は順調に進んだのですね

会社が元々ダンス関係の仕事をしたい訳では無かったので、その部分を切り離し私が引継ぐことになりました。また、それまでの仕事の関係で、DVD等のコピー〔複製〕会社やダンススタジオとのつながりもできていたので、今度は撮影だけではなくて制作もさせてくださいと営業をし直しスムーズに進めることができました。ただ、起業当初は資金繰りが厳しかったので、苦労しました。フリーランスで屋号を立てて仕事をしていましたが、スタッフも揃え昨年10年目をむかえて、ようやく法人化に至りました。

事業が軌道に乗るきっかけはあったのですか?

前職の顧問のアドバイスで、営業をするなら関西だけではなくダンス市場規模の大きい東京にも行くようにすすめてくれたので、東京へも飛び込み営業を繰り返し行っていました。その結果、現在はかなり大きな規模になっているダンススクールとも、今も変わらず長年のお付き合いをさせてもらっています。あと、どんなに苦しい状況でも、絶対にクオリティーを落とさずに進めてきましたので、スタッフもしんどかったと思いますが、そうしたことが今につながっているのだと思います。

異なる2つの分野が生み出す相乗効果とは

現在の事業内容について教えてください

映像制作が中心で、ダンス系とビジネス系の2本柱になっています。起業当初はダンス・エンターテインメント系のみで、映像をはじめダンスイベント等に用いるパンフレットやチケット、フライヤー等の作成などトータルコーディネイトをしていました。数年前に異業種交流会で知り合った大阪の企業から企業PV制作の仕事をいただいたんです。そこで実績を作り、ビジネス系の仕事が増え始めました。

現在、ビジネス系のお仕事はどのような感じですか?

代理店経由での仕事が多いのですが、継続案件として、大規模企業の社員表彰等の式典映像や、大手メーカーの商品、企業のプロモーション映像も制作していて、依頼に応じて企画書を作成することもあります。中には、デザイン重視でその都度クオリティーの高いものが求められるので大変ですけれども、毎回刺激を受け勉強になっています。

映像事業を1本化にするのではなく、あえて「ダンス」と「ビジネス」の2本柱にしているのは何か意図があるのでしょうか

2本柱にすることで、ダンススタジオにしても企業にしても、弊社の事業内容を見た時に、「この会社ってこんなこともやっているんだ」と、インパクトを与えることができます。ダンススタジオにとっては弊社のビジネス系の固いしっかりしたイメージの制作物が、安心や信頼につながることもあるようです。また企業にとっては、ダンス・エンターテインメント系の制作実績が、面白いことをやっていると興味を持っていただけるので、他社との差異化につながっているようです。

普通じゃない会社といわれたい

「ダンス」系と「ビジネス」系のどちらのお客様にも好印象を与えて相乗効果になっているんですね。

そうなんです。 “面白い・普通じゃない会社”でありたいと思っています。そうでないと、会社として生き残る意味がないというか、同じような会社が複数あってもしょうがないと思うんです。「やっぱりこの会社は他とは違う」と言われる何かを持っていないと会社としての存在意味もなく続かないですし、お客様にも貢献できないと思います。

本柱の強みは制作面にも影響してそうですね

制作物にしてもお客様から「普通じゃないよね、面白いね」って言われたいのです。固いビジネス系にしても、弊社が日ごろダンス・エンターテインメントの映像に携わっているので、弊社独自の感性や感覚的な所で幅広い提案ができていると思います。私自身、映像制作に対しては周りが引くぐらい厳しいので(笑)、「かっこいい」「面白い」そういった形容詞を大切にして、徹底して作り込んでいます。自分たちが「すごい」と思えるもの、そして、決してエゴにならずお客様が気に入っていただけるものを提供していかないと対価をいただくことができませんので。

実際にお客様の反応はどうですか?

制作物に対しては、「やっぱりいいね」と言ってくださいます。あと弊社は女性が多くて、自分も含めてなんですが、女性って色々と細かいでしょ(笑)。弊社ではそれが上手く活かされていて、制作物にしても、連絡のやり取りやレスポンスの速さにしても、気遣いのあるきめ細かな対応を心掛けています。

女性ならではの感性や視点が御社の売りでもあるのですね。

この業界って女性が少ないのです。社名の「ラシェンヌ」ってフランス語で「彼女たちの」という意味なのですが、大学時代に「ジェンヌ祭」という女性だけの映画祭を友達と主催したことがあり、「それをいつまでも大切にしていきたい。」との思いも含め、社名を付けました。

今後の展望についてお聞かせください

ダンス・エンターテインメント系の延長線上として、将来的に音楽系アーティストのライブでバックに流れている映像など映像演出をしてみたいという夢がありますし、映画のタイトルCGなどにもトライしてみたいです。これまでの実績を試す意味でも広げたい分野です。あと現在ダンススクール3社のWebサイト制作も引き受けているのですが、他からも依頼の声がかかっているので、きちんと体制を組んで注力していきたいです。私自身、英語は話せないのですが(笑)、海外との仕事もいつかしてみたいといった漠然とした「夢」があります。社内で2人ほど話せるスタッフがいるので、その時はなんとかなるかなと思っています。それら全ての仕事をこなせるだけのスキルと度胸を弊社は持ち合わせていますので、人員も確保しながら事業の柱を現在の2本柱からいずれは3本、4本と増やしていけるよう、これからも経験することと、営業にも力を入れていきます。

取材日:2019年06月17日 ライター:川原 珠美

株式会社ラジェンヌプロダクション

  • 代表者名:代表取締役 小杉 恭子
  • 設立年月:2018年2月
  • 資本金:300万円
  • 事業内容:
    ・ダンスやイベントの演出映像制作
    ・各地で行われるダンス発表会のDVD制作
    ・企業様プロモーション映像の制作
    ・企業様イベント向け映像の制作
    ・テレビタイトルCG
    ・プリントシール機の外装デザイン/Webカタログ用映像
    ・その他、各種グラフィックデザインの企画・制作・印刷・web業務
  • 所在地:〒532-0011 大阪府大阪市淀川区西中島5丁目7-19 第7新大阪ビル803
  • URL:https://www.lasienne-pro.com/

【作品】デモリール

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