WEB・モバイル2019.06.26

恋愛✕テクノロジーが新しい人との出会いを作る恋活アプリ「クロスミー」。日常の偶然のドラマに目をつけたプレイモーション

東京
株式会社プレイモーション 代表取締役社長
Shigekazu Hiramatsu
平松 繁和

恋愛のきっかけがマッチングアプリという人もめずらしくなくなってきた昨今。マッチングアプリや婚活オンラインサービスも世の中に多く登場しました。そんなマッチングアプリのひとつが『クロスミー』です。特徴的なのは位置情報を活用した、すれ違い機能。ただ歩いているだけでは知らないままの他人だったあの人が、知っている人に変わるかもしれません。開発しているのはサイバーエージェントの子会社である『プレイモーション』。今回、代表の平松 繁和氏にクロスミーの魅力、ご自身や会社についてのお話を伺いました。

位置情報で自然な関係を見つけ出す『クロスミー』

クロスミーについて教えていただけますか?

すれ違い機能を特徴としたマッチングアプリです。「いつ、どこで、誰と、何回目にすれ違ったか」がわかるようになっています。すれ違った異性同士の片方がアプローチし、承認されるとマッチング成立。交流ができるという流れです。 ちょうど他社でFacebookログインを利用したマッチングアプリがいくつか登場した頃で、少し怪しいと捉えられていたマッチングアプリのイメージが変わってきました。多くが条件で検索するアプリだったのですが、そういったデータベースによるマッチング以外の出会いもあっていいんじゃないかと生まれたのがクロスミーです。 リリースした少し前にちょうどポケモンGOが登場するなど、位置情報の活用は少しずつ広がってきていたので、これを使えば、他とは違う面白いマッチングアプリになるんじゃないかと。そこですれ違いという形でクロスミーに搭載されました。

偶然のすれ違いが出会いに……というのはストーリー性がありますね。

クロスミーではすれ違った回数もわかるので、職場でも学校でも自宅でも「行動範囲が近い」人と出会う可能性が高くなります。生活エリアが近いと価値観も近くなる傾向がありますし、親近感が湧きやすいという点は狙っています。近くにいたけど出会うきっかけがなかった気が合う人、との新しい出会いの場になればと思っています。
マッチングアプリは先行している会社があるので、差別化は必須だと考えていました。もともとプレイモーションはゲーム会社として立ち上げてRPGを作っおり、世界観を大切にしていました。それがクロスミーでも活かされていて、マッチングアプリではめずらしいストーリー性を重視した事前登録ページを作ったり、コンセプトムービーの制作を行うなど、世界観を伝へられるように努めました。
偶然性というか、実は毎日の通学や通勤でこれだけの人とすれ違っているって分かるのは、なにかいい感じがするじゃないですか。

カジュアルだけれど安心感もある、デジタルでリアルな出会いの場

偶然性で日常が彩られる魅力があるんですね。

クロスミーはマッチングアプリなんですけど、マッチングしなくても楽しいものになればと思っています。婚活など「活」がつくものって、人によりますが、頑張り続けて疲れたり、飽きたりしがちで、そうなるのは嫌でした。だから少しエンタメ性を持たせつつ、暇つぶし程度に気負わずに使えるカジュアルなアプリにしたかったんです。 まずはお友達から恋をしたい人や、会社帰りにフラッと誰かとゴハンに行きたい人とか。学生さんだと通学定期内で会える人がいるかなとか、そんな気軽さで使ってもらいたいです。

ゆるく長く、たまにイベントというくらいのペースで使えるのはいいですね。

婚活ではマッチングさせるために高望みをしないように希望条件を下げさせるとか、身の丈マッチをアドバイスされることが多いですが、このアプリではそうしたくなかったんです。高望みしてもいいし、すれ違っていいなと思う人と交流すればいい。楽しんで使ってもらいたいと思っています。
もちろん出会いたくて使われる人が多いので、マッチング率は重要な数字として社内でも意識はしています。でもマッチングありきではなく、まずは楽しく使ってもらうために、まずは人との出会いのきっかけを提供する点を重視しています。
旅先なんかで開くのもオススメです。以前沖縄で使ってみたのですが、沖縄在住の方ではなく、関西の方とすれ違ったんですよ。おそらくお相手も旅行中で。偶然同じ時に旅行に来ている人と出会うというのも面白いんじゃないでしょうか。発展しても距離の関係で実際に出会うのは難しいかもしれませんが、メッセージだけでも「あの時ちょうど私も旅行に行ってたんですよ」とお話が盛り上がるかもしれません。

マッチング系のアプリは女性だと特に不安と思う人もいると思いますが、どのような対策をされていますか?

24時間監視しているので既婚者だったとかそういったことがわかるような内容があれば、強制退会になります。その他、卑猥な言葉だったり、迷惑行為についても弾いています。目視とプログラムの両方で対応しており、業者も入りにくいように気をつけています。 位置情報の利用については、女性からはやはり家や生活圏が知られることを怖いと思う意見が多くありました。マッチング後はお相手とのすれ違い機能とオンライン表示が自動でオフになります。もしマッチング後にうまくいかなくて、例えばストーカー化するようなことがあっても、すれ違いに出て来ないので「やめたのかな」と思われるような仕様です。 他にも時間とエリアですれ違いオフを設定できるので、家の場所や就寝中、生活リズムなどが知られにくくなります。手動と違って消し忘れがないので安心いただけるかと思います。

これからはスタッフが興味を持つジャンルから広げて、また別の未来を描く

プレイモーションがマッチングアプリを開発したのはなぜでしょうか。

設立して2年くらいはゲーム開発を行っていたのですが、後発だったこともあり、あまりうまくいきませんでした。そこで私がやりがいを感じられるもの、市場があるものと考え、マッチングアプリを選びました。 恋愛に困っている友人の話を参考に、実装する機能もたくさんあります。売上も必要ではあるのですが、事業はうまくいかないことも多く、耐えたり粘ることも必要です。粘るにはやりがいが大切です。
未婚率は高くなっているし、人間の寿命はどんどん伸びているので、単身者だけでなく死別も増えていくと思います。恋愛のように人の関わりを探すことについては、社会になんらかの提案をしたいとは思っていました。コミュニティ作りにも興味があったんです。

平松代表がプレイモーションを立ち上げた経緯を教えてください。

インターネットが大好きで、個人でいろいろ活動しているうちに、知名度が上がってきて、うちの藤田(サイバーエージェント代表取締役社長)から声がかかりました。入社してしばらくは社長室にいたのですが、1年経たないうちに、会社を作ることになりました。おそらく藤田の中ではもともと考えていたのだと思います。僕も躊躇することなく「会社を作るか」と言われて「やります」と答えました。社長はずっとやってみたかったんです。

前職ではデコメなどエンタメ性が強いサービスを提供されていたそうですが、ライフスタイル系のサービスにシフトしたのはなぜでしょうか。

特に僕の中では、一般の人が使うインターネットサービスという点で、あまりエンタメとライフスタイルに違いは感じません。ただ、コンテンツ販売と違って、クロスミーのような人を繋げるアプリは、コンテンツが人で、数にも限りがあります。 さらに人はプログラムではないので、想像通りには動いてくれないところも多々あります。その点は新鮮です

これからプレイモーションはどのように成長していきたいとお考えですか。

僕は他のドメインにも興味はありますが、時間も限度があるので、分散してしまったら、勝ちに行ける気がしない。ですから僕自身はしばらく恋愛関連に集中したいと考えています。そこで得た利益を使って、うちのメンバーが新規事業を経ちあげてくれたらいいなって思っています。
今は人数も少ないので、良くも悪くもプロダクトには僕の考えばかり入ってしまうのですが、それだと中小企業のまま変わらないですよね。優秀なメンバーが多いので、それぞれが思い入れのある領域から新しい事業に挑戦できる場にしていきたいというのはかなりあります。 僕はさっきも言ったように、恋愛✕テクノロジーを軸に攻めていくのですが、会社のフェーズによっては全員が同じ必要はありません。たとえば金融に興味関心があるメンバーで金融事業とか。市場はあるけれど、今までの概念を変える新しいプロダクトや仕様であれば、そのドメイン経験が少なくてもチャンスはあるので、そういった分野であれば挑戦したいです。

人を育てていく土壌があるんですね。

サイバーエージェントがそういうやり方をしています。今、藤田はAbemaTVに集中していて、マッチングアプリはいい意味であまり見ていない。そこは任せてくれています。会社が成長する源は人ですから、同じようにゆくゆくはメンバーが新規事業を一生懸命立ち上げてくれたら楽しいなって思いますね。

AbemaTVはコメント機能があったり、番組配信サービスにしては、クロスミーのように人を感じる空気があります。平松さんは藤田氏と感覚が近いと思われますか?

僕にとってまだまだ遠い存在ですよね。尊敬はしていて影響を受けているところはあると思います。人をよく見ているという部分は学ばせてもらっていて、自分なりに落とし込んでいます。そしてそれが今度はメンバーに引き継がれていく。いい遺伝子だと思うので残していきたいですね。
個々が強くなって、自分の強みや特徴を活かして世界を変えていけるようになれば、仕事が楽しくてしょうがなくなるんじゃないでしょうか。

取材日:2019年4月23日 ライター:久世 薫

株式会社プレイモーション

  • 代表者名:代表取締役社長 平松 繁和
  • 設立年月:2013年12月
  • 資本金:10,000万円
  • 事業内容:スマートフォンアプリ開発事業
  • 所在地:〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町40番1号 Abema Towers
  • URL:https://www.playmotion.co.jp/
  • お問い合わせ先:info@playmotion.co.jp

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