グラフィック2021.03.06

岡本太郎記念館、 企画展「暮らしのなかの芸術」を3月17日より開催

東京
公益財団法人岡本太郎記念現代芸術振興財団・岡本太郎記念館

 

TARO鯉

太郎と飛行船

 

「鯉のぼり、いいねえ。あんな大きな魚が空を泳ぐんだよ。凄いイマジネーションじゃないか。それも、ひとりの芸術家の創作じゃない。普通の民衆がみんなで自然に持っているイメージなんだ。世界中にひろめたいな」

そう考えていた岡本太郎は、自らも鯉のぼりをつくります。グリグリっと大きな眼、原色の鱗、生き生きと躍動的なフォルム...。

いかにも太郎らしい、生きもののような鯉のぼりです。

鯉のぼりとはこういうもの。だって昔からそうだったんだから。だれもがそう考え、それで良しとするなかで、太郎だけはちがいました。

「もっと自由でいいじゃないか。みんなが自分の自画像のような、ユニークな鯉のぼりをつくって上げればいい」。そう考えたのです。

じっさい太郎は無数のマルチプル作品をつくり、暮らしのなかに送り込んでいきました。テーブル、イス、絨毯、ネクタイ、スカーフ、浴衣、振袖、トランプ、スキー、バッグ、カップ......etc.その表現領域はありとあらゆるジャンルにおよんでいます。

もっとも、「芸術なんて道ばたの石っころや空のインク瓶となんら変わりない」と考えていた太郎は、自作のプロダクトを「芸術」などとは考えていなかったでしょう。

本展は、太郎が暮らしのなかに送り込んだ作品群を、アイデアを描き留めたエスキースなどとともに一望するものです。芸術とは生活そのものであり、生きること。そう考えた岡本太郎の芸術思想を、どうぞご体感ください。

岡本太郎記念館館長 平野暁臣

 

■開催概要

会期 2021年3月17日(水)~2021年7月11日(日)

<特別展示>第23回岡本太郎現代芸術賞 岡本太郎賞 野々上 聡人 6月23日(水)~7月11日(日)

開館時間 : 10時~18時(入館は17:30まで)

休館   : 火曜日(祝日の場合は開館)

会場   : 岡本太郎記念館(東京都港区南青山6-1-19)

アクセス  : 銀座線・千代田線・半蔵門線『表参道』駅より徒歩8分

入場料  : 一般 ¥650(¥550)/小学生 ¥300(¥200)

公式サイト : http://www.taro-okamoto.or.jp/

 

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