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グラフィック2020.10.09

オフィスビルの路面店舗がアーティストの制作現場に!アートプロジェクト「ソノ アイダ#有楽町」シリーズ第3弾を実施

東京
三菱地所株式会社

三菱地所株式会社は、「有楽町エリア再構築」に向けた先導プロジェクトである有楽町「Micro(マイクロ) STARs(スターズ) Dev(ディベロップメント).」※1の一環として、アーティスト・藤元明氏のディレクションのもと取り組むアートプロジェクト「ソノ アイダ#有楽町」の第3弾企画「ARTIST STUDIO ACTIVITIES」を実施いたします。

丸の内仲通りに面する国際ビルヂング1Fで、店舗入れ替え期間という、いわば遊休空間をアーティストの発信の場として有効活用する「ソノ アイダ#有楽町」では、これまで①「2●21×ANREALAGE」や、②「副産物産店 有楽町店」(詳細はP5参照)を開催してきました。 

今回の第3弾企画では、「アートは現場が一番面白い」をテーマに、2020年10月8日(木)~11月1日(日)の期間中、3名のアーティストたちが同区画に滞在し、その場で制作・展示・販売を行います。尚、作品の制作は、3週間強の会期中に100点を目指します。 

本企画の最大の特徴は、実際にアート制作の現場を間近で見ることが出来る点にあり、このような形でのアート企画は大丸有(大手町・丸の内・有楽町)エリアでは初の試みとなります。いわば「成果物」である作品だけでなく、アーティストが作品を生み出すプロセスとしてのアートを有楽町に出現させます。 

本企画を通じて、店舗入れ替え期間の遊休空間をアーティストの発信の場として有効活用するとともに、街の賑わいを創出し、アートの取り組みを加速させ、有楽町を再構築してまいります。

<本企画の特徴>
・会期中、3名のアーティストが交代で会場に滞在し、作品を制作、その場で展示・販売を実施
・作品(=成果物)だけでなく、アート制作の現場(=プロセス)を間近で見ることが可能

 

 

  • 「ARTIST STUDIO ACTIVITIES」

近年は、アーティストが作品を生み出すその方法・プロセスが「アート思考」として注目を集めています。しかし、美術館やアートギャラリーで展示されるのはその成果物である作品がほとんどであり、実際に制作の現場を覗ける機会は限られています。本企画では、そんなアーティストの制作の現場を期間限定で都心の有楽町に設け、藤元明氏、藤崎了一氏、相澤安嗣志氏の3人のアーティストが実際に滞在し、3週間強の会期中に100点を目指して作品制作します。その制作の様子は公開され、アーティストたちがどのように考え、時に悩んだりひらめきを得たりもしながら、どのような手法・手つきで作品を制作していくのかを間近でご覧いただけます。

また、制作された作品は同会場内にて展示・販売されていき、会場内ではいつ訪れても、制作の瞬間から展示までの一連のプロセスがショーケースとして見られることとなります。その一部の作品は、有楽町エリアの各ビルに展示される予定となっており、『有楽町生まれの』作品が有楽町の街を彩ります。

本企画は”アートの制作の現場”という特殊な環境の展示であるとともに、アーティストの滞在・制作から設営・展示・販売までのアートのエコシステムを都心に出現させようという試みでもあります。
アーティストたちの営みが、有楽町の街や人々にインパクトを巻き起こします。 

展覧会名:「ARTIST STUDIO ACTIVITIES 藤元明/藤崎了一/相澤安嗣志」
会  期:2020年10月8日(木)~11月1日(日)
営  業:13:00~19:00(土日11:00~) 月曜定休
会  場:国際ビルヂング1F(東京都千代田区丸の内3丁目1-1)
協  力:ARCHI HATCH
公式ウェブサイト:www.sonoaida.jp/asa

藤元明 制作風景

 

藤元明 Drifting Line#John F. Kennedy 2020

 

「アートは現場が一番面白い」  藤元明(アーティスト)
アート作品とはアーティスト活動の最終的な成果物です。アーティストはその制作現場を見せる機会はほとんどありません。しかし、アーティストにはそれぞれ独自の制作プロセスがあり、オリジナルの道具や技法を開発し、完成度に悦になる一方、瞬発的発想や偶然の瞬間などにも醍醐味を見出します。本展覧会では会期中の3週間、藤元明・藤崎了一・相澤安嗣志3人のアーティストが、「ソノ アイダ#有楽町」の会場に制作環境を移設し、滞在し、作品制作と展示(販売)を同時進行します。制作するために変化し続ける空間、作品を生み出し続ける苦悩や工夫、予想できない状況そのものを展示し、我々の一番面白い部分をオスソワケしたいと思います。

 


 

藤崎了一(ふじさき・りょういち)
1975 年大阪生まれ。京都市立芸術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了後、商業造形制作やクリエイティブプラットフォーム(SANDWICH) など様々な場所でテクニカルディレクターとして活躍、2014 年から作家として本格的に活動を開始。自らの身体感覚を媒体として制作行為の軌跡を作品構成の要素とする。「執着(ADDICT)」 をコンセプトに素材を偶発的な物理現象へ変換し、彫刻、写真、映像など様々なメディアを用いて作品表現へと昇華させている。

 

相澤安嗣志(あいざわ・あつし)
1991 年神奈川県生まれ。多摩美術大学美術学部情報デザイン学科メディア芸術コース卒業。自然と人間が交わる境界領域、文明の廃棄物が混在する場、エネルギー消費の場などを、現代の複雑で多様な社会の中で失われていくことになる歴史的な遺産として価値を見出し、物質の存在や運動エネルギーの認識を反映させた作品を制作している。

 

 

  • 「ソノ アイダ#有楽町」について

アートプロジェクト「ソノ アイダ」は、空き物件などを、ヒト・モノ・コトが介在する空間メディアとして活用するアートプロジェクトです。これまでに東京都内四ケ所での展覧会を通して、大小様々な空間的・時間的すき間="その間"を見出し、アーティストたちの活動の場を生み出してきました。また本年5月には無観客展示「ソノ アイダ#COVID-19」を立ち上げ、コロナ禍が収束するまでの"その間"を会期とした展覧会をオンライン上で公開しています(www.sonoaida.jp)。 

「ソノ アイダ#有楽町」は、アーティストの藤元明氏を中心に、建築家・永山祐子氏が加わり、日本のビジネスセンター大丸有(大手町・丸の内・有楽町)エリア特有の都市空間と、時間・価値観のすき間に様々なアーティストが取り組み、街に異質感をもたらす長期的な試みです。

藤元明(ふじもと・あきら)
1975年東京生まれ。アーティスト。人間では制御出来ない社会現象をモチーフとして、様々な表現手法で作品展示やアートプロジェクトを展開。主なプロジェクトに「ソノ アイダ」、「TOKYO 2021」、「陸の海ごみ」、「NEW RECYCLE®」、広島-NewYork で核兵器をテーマに展開する「ZERO PROJECT」「FUTURE MEMORY」など。2016 年より開始した「2021」プロジェクトは現在も進化中。

 

永山祐子(ながやま・ゆうこ)
1975年東京生まれ。建築家。青木淳建築計画事務所を経て、2002年永山祐子建築設計設立。主な仕事に「LOUIS VUITTON 京都大丸店」、「丘のある家」、「木屋旅館」、「豊島横尾館(美術館)」、「女神の森セントラルガーデン」など。ドバイ国際博覧会日本館(2021年予定)や新宿・歌舞伎町の超高層ビルのファサードデザイン(2022年予定)などの計画が進行中。


アーティスト・藤元明氏 コメント:
大丸有(大手町・丸の内・有楽町)エリアは開発により常にアップデートが繰り返されています。その歴史的コンテクストの中で、残ってきた場所と最新の場所とが混ざり合あいながらも、街の雰囲気や質感は時代の正解とされる一般的安心感があります。一方で価値観は多様化し一つの正解では成立しないを時代に突入している中で、開発に寄り添ってきたアートの振る舞いも時代の要請によって変化するべきと考えます。
「ソノ アイダ#有楽町」は整然としている大丸有エリアにおいて、予定調和からズラした異質感を時間的・空間的・価値観的隙間に出現させる試みであり、相互の緊張関係はマダラ模様のようにハッキリとした境界線もあれば曖昧にはみ出していく部分もある。訪れる人々はそのような異質を許容した状態にこそ魅力を感じ、現代らしさを見出すのではないでしょうか。それがこれからの都市像の象徴として社会に伝わっていくことを期待します。

 

  • これまでの「ソノ アイダ#有楽町」企画

展覧会① ■「2●21×ANREALAGE」-OFFICIAL SHOP-  2020年8月21日~9月6日[終了]
アーティスト藤元明氏が手掛けるアートプロジェクト「2021」と、ファッションデザイナー森永邦彦氏率いるファッションブランド「ANREALAGE(アンリアレイジ)」のコラボレーション展示。
2020 年に予定されていた東京オリンピック以後の未来を問うアートプロジェクトである「2021」は、新型コロナ感染拡大による東京オリンピックの延期決定によって、"2021"にはポスト・オリンピックとはまた別の新たな文脈が与えられることとなりました。本展では、そんな"2021"をテーマに、藤元明氏と、ファッションを拡張し続ける森永邦彦氏のコラボレーションにより、"2021"のオリジナルグッズやアート作品の展示販売を行いました。

 

展覧会② ■「副産物産店 有楽町店」 2020年9月10日~10月3日[終了]
二人の美術家、矢津吉隆氏と山田毅氏による京都発のアートプロジェクト「副産物産店」の東京初出店企画。
副産物産店は、ものの価値・可能性について考えるプロジェクトです。京都を拠点にするアーティストたちの制作過程で生まれてくる廃材を“副産物”と呼び、それらを回収し、加工して“副産加工品”を生産、販売することで資材循環の仕組みをつくります。会場には前回企画「2●21×ANREALAGE」に用いられた巨大な「2●21」のオブジェをも副産物として大胆に展示に再利用した、天井近くまで積み上げられた巨大なインスタレーションが出現しました。会期中には参加型ワークショップも実施。

 


【有楽町エリアマップ】

【注釈】
※1 有楽町「Micro STARs Dev.」:
様々な人・アイディア・文化・食に出逢える多機能型市場「有楽町『micro FOOD & IDEA MARKET』」と個人単位のアイディアを形にするワーキングコミュニティ「有楽町『SAAI(サイ)』Wonder(ワンダー)Working(ワーキング)Community(コミュニティ)」及び有楽町の街全体を舞台に見出した、まだ価値の定まりきらない(=microな)人・アイディア・コト・モノをcultivate(交わり・耕し・育み・磨く)し、「次の時代を担うスターが生まれる“仕組み”を有楽町で作り上げる」ことを目指すプロジェクト。
・始動リリース :https://www.mec.co.jp/j/news/archives/mec191202_msd.pdf
・公式ウェブサイト:https://yurakucho-msd.com

 

○丸の内エリアのまちづくりコンセプト:「丸の内Reデザイン」
三菱地所は、2020年以降の丸の内エリア(大手町・丸の内・有楽町)におけるまちづくりを「丸の内NEXTステージ※」と位置付け、“人・企業が集まり交わることで新たな「価値」を生み出す舞台”を創造していきます。「丸の内Reデザイン」はその実現に向け、まちづくりの                      あり方から変えていくコンセプトワードです。
※始動リリース: https://www.mec.co.jp/j/news/archives/mec200124_marunouchinext.pdf

【参考】
三菱地所が考えるポスト・コロナ戦略の全体像については、2020年7月16日付の下記リリース(抜粋)のとおり
ですが、本リリースの取組み「ソノアイダ#有楽町」は下記「具体的な施策」の②③に該当いたします。


三菱地所が推進する ポスト・コロナ時代のまちづくりと多様なワークスタイル・ライフスタイルへの対応
ポスト・コロナ時代のまちづくりを加速
~丸の内は「就業者28万人×8時間」から、「多様な就業者100万人×最適な時間、交流する」まち~
~センターオフィス以外にも多様なワークスタイルに対応し、トータルにサポート~


三菱地所は、2020年代における丸の内エリア(大手町・丸の内・有楽町地区)のまちづくりを「丸の内NEXTステージ」と位置づけ、『丸の内Reデザイン=人・企業が集まり交わることで新たな「価値」を生み出す舞台づくり』をスタートしています。
今般、東京都内に勤務する一都三県在住の約15,000人のオフィスワーカーにアンケートを実施、アンケートで得られた個人や企業の意識変化を踏まえながら、ポスト・コロナ時代の新しいまちづくりやワークスタイル像を抽出、今後の東京・日本をリードするまちづくり・ワークスタイルを提案いたします。

1.ポスト・コロナ時代のまちづくり 
東京・丸の内エリアを 『就業者28万人が毎日8時間×週5日過ごす場』から、『多様な就業者100万人が最適な時間に集まり、交流して価値を生み出す舞台』に変えていきます。 

【15,000人就業者アンケートから予測されるポスト・コロナのワークスタイル・オフィスニーズ】
①   業務内容に応じ、オフィスとテレワーク(オンライン)を柔軟に使い分ける
②   センターオフィス(1stプレイス)、自宅(2ndプレイス)、3rdプレイスを柔軟に選択
③   フェイストゥフェイスでしか得られない価値(創造性・偶発性・チームビルディング)をオフィスに求める
⇒企業では、こうした変化に対応するセンターオフィスの戦略的な選択、変革の動きが予想されます。

 

 

●まちづくりの方向性
・場所や時間を柔軟に選択するワークスタイルが進むなか、これからの「センターオフィス」は、イノベーションや価値創造を生み、人・モノ・情報・時間を共有する“ハブ拠点”としての求心力を高める等、一層の高度化が求められます。
・当社はワークプレイスのプロとして、企業のオフィス変革をサポートするとともに、丸の内エリアのまちづくりで培ってきた、企業・人材の集積と交流機会、“働く”に留まらない来街目的の多様化、安全・安心・清潔・快適の追求に加え、フレキシブルに利用できる空間づくりを進め、ワークスタイルの多様化に応えていきます。
・交流拠点を充実させるほか、空間を複数の人や企業でシェアする、時間によって用途を変えるなど、まちの使い方を高度化・複層化し、コロナ禍以前よりも更に多様な交流と価値創造を目指します。

●具体的な施策
①   フレキシブルなワークスタイルに対応する商品・サービスの拡充
~企業のオフィス変革とともに、フレキシブルにまちを“使い倒す”施策で、就業者数は増加~
②   個人や企業が交流することで生まれるイノベーション・価値創造を徹底的に高める
~ここでしか得られない体験・出会いの充実。オンラインも活用し、ネットワークを拡大~
③   働くだけでなく、プライベートな時間も充実させ、まちに多様な目的を用意する

④   建物の低層部や公共空間を積極的にワークプレイスとして活用する
⑤   安心・安全とWell Being(健康・快適・便利)を両立したサービス・新技術を拡大する

これらの施策を、まちのDX化(デジタルトランスフォーメーション)、スマートシティ化と一体的に、エリアマネジメント・運営管理の高度化を通じて進め、ワークプレイスとしての価値向上と、健康、環境共生、文化等、時代変化に対応するアジャイル型で取り組み、まちを訪れる「価値」「意味」を提供します。

2.多様なワークスタイル・ライフスタイルへの対応 
センターオフィスにおける価値向上と同時に、住宅のワークプレイス化、どこでもオフィスになる「テレキューブ」の設置拡大、地方と都市の新たな関係を生み出し、新しい働き方を提案するワーケーション事業の推進等、三菱地所グループを挙げて、多様なワークスタイルを支える、トータルな価値提供を進めます。
 

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