仕事の質は、人(社員)で決まる 強固なチームワーク力と やりがいの追求で会社の飛躍を狙え

名古屋
株式会社DCG Entertainment 代表取締役社長 松国 成泰 氏
名古屋市中区丸の内にあるオフィスビルの4階に会社を構える株式会社DCG Entertainment。CG・グラフィックデザイン制作、ゲーム・モバイルアプリ開発を主軸に、今年(2016年)4月の設立からわずか半年で社員は現在14人。その大所帯を率いるのは34歳にして多様なキャリアを持つ松国成泰代表取締役社長です。 大学を卒業し就職後、再び専門学校でデザインを学び、東京のテレビ局で番組制作のCGを経験後、前職のゲーム開発会社ではデザイナーとして入社してアートディレクターまで務めました。 在職中には、様々なキャリアを積みたいと、転属願いを出して営業職へ。仕事への貪欲さが買われ名古屋支社の立ち上げで社員教育とデザインの統括を担いました。それらの多様な経験を通し、会社の全体像や業界事情に精通し、「デザイナーやエンジニアが機能不全を起こさない会社」を自分たちの手で作ろうと、社員教育に力を入れた独自のスタイルで会社を経営しています。

多様な経験から、チームワーク力を最大化した会社を

株式会社DCG Entertainment

起業のきっかけを教えてください。

自分自身がデザイナーやアートディレクターだけでなく、営業といった様々な職種を横断的に経験してきて、包括的なものの見方ができるようになり、チームワークの重要性を感じました。その経験から教育とチームワーク力を強化すれば、手応えのある結果が得られるのではないかと感じ、自分たちの力でゼロから枠組み(組織)を作りたい、業界に貢献したいという思いから独立しました。

チームワークの重要性をどこで感じますか?

社内間やクライアントとの間にコミュニケーションロスがあると、クライアントの要望に的確に応えられません。ヒアリングや案件に対する理解が欠如すると、当然ながら、顧客満足度の低下、受注の減少を招くことになります。 弊社ではデザイナーはデザインだけやっていればいいというわけではなく、クライアントや社内でコミュニケーションがとれることが必須ですし、それが本人の仕事のやりがいにもつながると確信しています。

「人を活かし、人が創る」をモットーに人材育成

「業界に貢献したい」ということですが、具体的にはどんなことをお考えですか?

私自身、CGデザイナー出身でいろいろな会社と付き合いがあるなかで、デザイナーを含む技術職種の会社での立ち位置や働き方に疑問を持つことが多くありました。弊社では、技術職員も総合職員も隔てなく、会社の一翼を担える存在へと導くとともに、誇りを持って働ける環境を構築したいと考えています。役割と責任を明確化し、待遇面を改善すれば、パフォーマンスも向上し業界への貢献度も上げることができると思います。

なぜ名古屋で起業されたのですか?

もともと出身が名古屋ということもありますが、一度人材を登用すると人が辞めにくいという土地柄も魅力でした。たとえば首都圏では、人の出入りが激しく、キャリアアップのための転職や引き抜きが絶えませんが、名古屋では人材の流動性が低い分、会社にしっかりと向き合ってくれる人が多いと感じます。そこに理念の共有と教育を図る価値を感じ、起業に至りました。

御社の強みは?

すべての社員が技術と意思を持ち、他人とコミュニケーションを図りながら考えを伝え、アイデアを出しあえることです。また、研修を充実させたことで社員の定着率を上げ、会社への帰属意識ややりがいなどを築けることで団結力、チームワークが生まれています。それにより、コミュニケーションロスを減らし、顧客満足度が追求できていると思います。

業界では稀な新人採用と充実のOJT研修

社員が集まるコーヒースペースに掲げられた社訓

社員が集まるコーヒースペースに掲げられた社訓

研修制度について詳しくお聞かせください。

デザイナーやプログラマーなどの研修期間は3~6ヶ月です。市場は即戦力を求めているので、技術職で長い研修期間は稀だと思います。しかし面接をしてみると、個人の素養やマインド、人柄などでいいものを持っている人は多くいて、技術や経験がないだけで不採用にするのはもったいないなと感じています。 Off-JT、OJTを組み合わせて、実際の業務にスムーズに移行出来るように内容を設定しています。

どんな人材を採用していますか?

素養やマインド、人柄などを重視して採用しています。設備や教育制度は整えています。どんな仕事も情熱と経験があれば、天職になると私は思っています。ですので、やる気さえあれば、いくらでも成長できます。やる気のある若手を引き上げたいという思いも、起業したからこそ実現できることだと思います。

デザイナーなど社員の能力を最大限に引き出すために何が必要ですか?

デザイナーなどの技術職は、努力が内的なものに求められがちだと思います。しかし努力が報われるには、きっかけになる人が必要だと思います。私自身も、引き上げてくれた人やチャンスをくれた人がいたからこそ、成長させてもらって、今の自分があると思っています。以前勤めていた会社では、デザイナーの枠を越えた仕事をさせてもらう機会に恵まれました。

株式会社DCG Entertainment

仕事のクオリティーを高めるために、どんな努力や工夫をされていますか?

クライアントあっての仕事ですので、新人であっても質もスピードも当然に求められるため、OJTによる指導と補助を行っています。あらかじめ具体的な指示や指定を行った上で、業務にあたらせて、中間地点で先輩社員によるチェックを行います。問題点があればその時点で検証し軌道修正を行って、今後のための対策を練ります。

変革を恐れず、フレキシブルに人材を育成・活用

株式会社DCG Entertainment

人材育成の苦労はありますか?

何か上手くいかなかったり、伝わらなかったりすれば、自分たち教える側に問題があると考え、教え方や伝え方を変えて指導します。今、指導にあたっている社員はもともと私が指導した社員なので「人を活かし、人が創る」という会社理念を共有しています。ミスコミュニケーションを減らし、デザイナーやプログラマーにとって機能不全を起こさない組織をつくり、新人でも1年後には先輩社員と同等に活躍してくれることを期待しています。

新興市場ゆえ、逆に人材不足に陥ることはありますか?

確かにピンポイントで欲しい人材を探すことは難しいですが、つなぎ合わせれば多様な技術や能力、経験、発想を持った人材はたくさんいます。「今までそれ専門でやってきたから、またその仕事だけやってね」では伸びしろがありません。過去にやってきたレールの延長線でしか活躍できないなんて、面白くないと思います。組み合わせ方や、つなぎ合わせ方で、キャリアの幅をもたせれば、伸びしろのある多様な人材を育てられると思います。

最高のパフォーマンスを求め、やりがいの追求を

今後注力したい分野は何ですか?

自社オリジナルのゲームコンテンツの開発と、グラフィック部門の受託開発の拡充です。どちらも弊社にとって欠くことのできない分野ですが、まだ誕生から半年の若い会社で、若年層も多く在籍しているので、エッジの効いた内容のオリジナルゲームも開発していきたいと考えています。

松国社長は様々な職種を経験されてきましたが、社員にはどんな働きを求めますか?

様々な仕事に携わり、会社や業界全体を俯瞰して感じたことは、何でもできるようなゼネラリストでありながら専門性を持って仕事ができれば、デザイン職も自分で自分の働き方を決めることができるということです。年次に応じて一方的に会社が働き方を決めるのではなく、年齢や経験に応じて多様に活躍できる、そんなフレキシブルな働き方ができる会社を目指し、それが当たり前の業界になっていけばいいなと思い描いています。

そんな働き方ができたら素敵ですね。今後の目標は何ですか?

エンタメ業界の技術者は、どうしてもライフスタイルが労働に偏りがちで、生活がおろそかになりやすいと思います。仕事に誇りややりがいを持てれば、充実感や自信につながり、仕事や人生への満足度も向上します。社員の満足度向上により、仕事の質が上がり、会社や業界の成長につながります。その好循環を作り出すことが、私自身の役目であり、今目標としているところです。

取材日: 2016年10月4日 ライター: 望月佑香

 

株式会社DCG Entertainment

  • 代表者名(よみがな): 松国成泰(まつくに なりやす)
  • 設立年月:2016年4月
  • 資本金:1,000万円
  • 事業内容:CG・グラフィックデザイン制作、ゲーム・モバイルアプリ開発
  • 所在地:名古屋市中区丸の内2-12-13 丸の内プラザビル401
  • URL:http://dcg-e.jp/
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