WEB・モバイル2019.07.10

プログラミングで世界を変える

名古屋
株式会社みつばシステム 代表取締役社長
Daisuke Nakasima
中島 大介

プログラミングの知識やノウハウを総動員してフルスクラッチのシステム開発を手がける株式会社みつばシステム。起業5年目にして複数のクライアントから強い信頼を勝ち取り、世の中をより便利にするウェブサービスを次々にリリースしています。同社を率いる中島 大介(なかしま だいすけ)氏に、みつばシステムを設立するまでのストーリーや手がけているシステム開発の事例、クリエイターへのメッセージなどを伺いました。

他社にはできないシステムを

御社が手がけている事業について教えてください。

私たち、みつばシステムは名古屋を拠点にウェブに特化したシステム開発を行っています。特にLAMP環境でのフルスクラッチ開発を得意とし、受託案件と自社サービスの両方を手がけています。

受託案件と自社サービス、それぞれの最近の事例を教えてください。

受託案件では「パワピタ」という建設系求人サイトの開発と運営を行っています。自社サービスでは「AMATSUBU」という写真販売のクラウドサービスを展開しています。「AMATSUBU」に登録すると、例えば小学校のイベントで撮影した写真の焼き増しをパソコンやスマホ、タブレットなどで簡単に注文することができます。特定のクローズド環境で販売が行えるため、プライバシーやセキュリティ面の心配もなく安心して利用することができます。「パワピタ」「AMATSUBU」ともに、フルスクラッチでゼロからの開発をしています。

フルスクラッチ開発にこだわる理由は?

現在、多くのシステム会社がワードプレスなど既存のシステムを活用したカスタマイズでの開発を行っていますよね。そのような手法が面白くないわけではないのですが、他社ができることは他社にお任せして、私たちにしかできない領域に注力したいと考えているからです。あとは、ゼロからプログラミングをするのがとにかく楽しいというのもありますね(笑)。

御社ならではの「強み」はどういった所にありますか?

「強み」と言えるのかどうかはわかりませんが、他社で作りかけて頓挫した案件が当社に回ってくるパターンがよくあります。納期が過ぎているにもかかわらず完成せずに炎上してしまった案件の“火消し”の依頼を受け、3日で作り直したこともありました。もちろん最初は大変ですが、それを乗り越えれば大きな信頼を勝ち取ることができます。当社は技術力には自信があるのですが営業がいないため、そのようなスタイルが合っているのかもしれません。

プログラミングの力で、3ヶ月分の仕事を5分に短縮

経営者になることを意識されたのはいつ頃のことですか?

父が自動車の整備工場を経営していましたので、小学校の頃からいずれは工場を継ぐのだと思っていました。高校は商業科に進んで経理や経営のことを学び、卒業後は自動車整備士の専門学校に進みました。

そこからシステム会社を起業することになったいきさつは?

ちょっと長くなるのですが…。専門学校を卒業後に、整備士にはならずに印刷会社に就職したんです。そこは自動車関連の指示書やマニュアルなどを作っている会社のため、整備士の資格を持った人間がツールの編集にあたっていました。専門学校の友人がその会社にチャレンジし、内定をもらったと聞いて「じゃあ俺も行くわ!」と気楽な気持ちで面接に臨みました。

そこで3年ほどは編集の仕事をしていたのですが、あるきっかけからデータの変換を自動化できるプログラムを組むことになりました。その結果、これまで手作業で3ヶ月ほどかけて行っていた仕事が5分で終わるようになったんです(笑)。 そこからプログラミングの手腕を買われてシステム部門に異動し、退職後はデザイン会社でウェブ系のシステムの経験を積んで起業しました。起業の直接の動機となったのは、そのデザイン会社の社長さんから「独立してみないか?」と勧められたことです。

プログラミングの技術はいつ培われたのですか?

小学校に「コンピュータールーム」というのがあって、そこで「ロゴライター」という子供向けのプログラミング教材に触れていたら自然とできるようになりました。高校は情報処理科だったため、そこでプログラムの基礎を学びました。いくつかの国家資格にも挑戦し、理解を深めることができました。プログラミングを行う上での「どうやれば課題を解決できるのか?」というロジックを考えるのが昔からすごく好きだったのを覚えています。

考えるな。感じろ!

「みつばシステム」の名前の由来を教えてください。

実は、起業を勧めていただいた社長さんに社名を早く決めるよう言われていたのですが、なかなか決めずにいたら「三つ葉でも四つ葉でもいいから!」とアドバイスいただいたので「じゃあ、みつばで!」となったんです(笑)。後から聞いた話なのですが、その社長さんは以前に「みつば」という会社を創ったものの、すぐにたたんでしまったそう……。「それならリベンジの気持ちも込めて、社長の想いを受け継ぎつつ、みつばシステムを成功させよう!」と会社を軌道に乗せるモチベーションになりました。

今後はどのような会社にしていきたいですか?

システム会社ということで、当社が有名になることよりもサポートさせていただく会社の成長を支える動きが今後もできればと考えています。クライアントのブランド力が向上し、その結果として私たちも大きくなるというのが理想ですね。 また、現在は名古屋を拠点に事業を展開していますが、今後はさまざまな地域にブランチを作ってその地域の活性化を担う存在になりたいと考えています。そのためにプログラミングセミナーの開催などエンジニア同士が学びを深められる環境づくりを積極的に行っていこうと計画しています。想いやアイデアをカタチにできるエンジニアがどんどん増えていけば、世の中はもっと面白くなると思います。

最後に、クリエイターへのメッセージをお願いします。

クリエイターさんには「考えるな。感じろ!」というメッセージを贈りたいと思います。どれだけ理詰めにプログラミングやクリエイティブの作業を行っても、それは、どこまで行っても自分の知識や経験の枠の中だけの発想になります。それよりも五感をフルに使ってさまざまものを感じ取り、そこでインプットしたものからいいモノが生まれると思います。
また、「本当にいいモノ」というのは、瞬間的に人気が出るものではなく継続して使われ、長きにわたって人々を幸せにするモノだと私は考えてます。だから、流行りに流されることなく普遍性のあるモノづくりをぜひ行ってください!

取材日:2019年5月27日

株式会社 みつばシステム

  • 代表者名:中島 大介
  • 設立年月:2015年4月
  • 資本金:328,000円
  • 事業内容:ネットショップの運用・サポート/ホームページの制作・運用/サーバーの構築・運用/自社システムの開発・運用・販売
  • 所在地:〒451-0043 愛知県名古屋市西区新道1-15-15
  • 電話番号:052-307-6404
  • URL:https://mitsuba-system.co.jp/

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