WEB・モバイル2021.09.15

クリエイティブの力で、医療人の考えを非医療人にわかりやすく翻訳する平和医療合同会社

札幌
平和医療合同会社 代表取締役
Shota Sotomura
外村 将太

平和医療合同会社は、2021年に札幌で創業した医療専門Web制作会社です。ミッションは、マーケティングとテクノロジーを駆使して医師が目指す「医療と経営のバランス」を実現する—。会社員時代に培った営業力と、クリエイティブの力で、医師たちの困りごとを解決しています。

代表取締役の外村将太(そとむら しょうた)さんに、医療とWebの現在について語っていただきました。

医療専門Web制作を始めたきっかけは、尊敬する医療人たちとの出会い

平和医療合同会社の事業内容を詳しく説明いただけますか。

平和医療は、医療専門Web制作会社です。ですが、ただ医療機関のホームページを作るのではなく、事業の主軸はWebコンサルティングですね。例えば、「手術数・検査数を増やす」「特定の治療を目的とした患者を増やす」など、医療機関ごとの具体的な目標を達成するために、戦略を立て、その手段として、ホームページを活用しているというわけです。

医療に特化する理由をお聞かせください。

最大の理由は、医療人が好きだからです。医療の仕事は、基本的に利他的でなければできません。医療人には、多かれ少なかれ「人の役に立ちたい」という思いがあります。そこが、僕には「きれいに」見えました。

それに、知的でモラルのある人が多い。医者という立場がそうさせるのかもしれませんが、正しい人間であろうとしているところが、とても尊敬できます。

そこで、医療業界に絞って営業しようと決めました。まだWeb制作会社の社員だった頃のことですね。

その背景には、Web業界の事情もあります。大企業だけではなく中小企業にも自社サイトがあるのは当たり前になっていくなか、2015年くらいからは、制作物のクオリティだけではなく、特定の業界や事業への理解度の高さを売りにした制作会社が増えてきたのです。

そのなかで生き残るためには、自分に専門性が必要だと考え、医療機関のWebサイト制作の専門会社を目指しました。

 

 

世界で最も魅力的な「営業」という仕事で、平和医療と医療機関を牽引する

 

外村さんのご経歴をお話しいただけますか。

飲食店で正社員として働き、子どもの誕生を機に転職しました。それが、前職のWeb制作会社です。

料理人か建築家になりたかったくらいものづくりが好きだったのですが、クリエイティブ業界は未経験だったので、ディレクターやデザイナーではなく、営業を希望しました。

実は営業も未経験でしたが、人と話すことが好きなので、何とかなるかなと。小さな商店から大企業や大病院まで、さまざまな業界の経営者にお会いして、ホームページの提案をしました。これが、性に合っていたようですね。

その会社での仕事は充実していたものの、漠然と「いつかは自分の会社を持ちたい」と思っていました。そこで、思い切って27歳で独立。1年ほど個人事業主として働き、2019年に数人でWeb制作会社LEARNSを創業し、2021年にコンサルティング事業により重きを置いた平和医療を立ち上げました。

会社を設立し経営者になっても、精力的に営業をなさっていると伺いました。

「とにかく営業が好きで、営業だけが好きで、むしろ営業しかしたくない!」ので、いまも経営者というよりは営業マンですよ。

僕は同じことの繰り返しがとても苦手で、自分で工夫して成果を出していくのが好き。だから、毎回違う人と会って話せる営業が好きなのです。営業は、自分にとっては世界でいちばんの仕事だと思っています。

 

 

インターネットの普及で、医師と患者の関係性が変化した

 

制作例

医療とWebは相性がよいのでしょうか。

相性の良し悪しで言えば「良い」ですね。インターネットはインフラなので、相性の悪い業界はないと思います。

ただ、もともと医療業界では、「医師は来院した患者と実直に向き合えばいい、医療法による広告の規制もあってPRは不要である、Webサイトなんかいらない」という考えが主流でした。

患者もとにかく受診できればよくて、「医療機関や医師を比較して、選ぶ」という意識は希薄でした。その関係性は、医療機関への信頼が高いから保たれていたのだと思います。

しかし、いまはインターネットが普及して、商品を購入したりサービスを利用するときは、まず調べて、比較したうえで選択するという時代。

それは医療業界も例外ではなく、自分の症状に合った医療機関や医師を、自ら探すようになりました。

医師や医療機関の経営者たちも一昔前と状況が違うことを理解し、だんだんとWebサイトへの理解が浸透してきたのです。

 

同じWeb制作でも医療業界とほかの業界では違いがありそうですが……

いや、そう変わらないですよ。医療法に基づいた「医療広告ガイドライン」があり、表現の規制はありますけれど。

例えば、「最先端の医療」「日本一の医師」などの表現は使えないとか、キャンペーンやプレゼントでの集患はできないとか。あと、商業施設や観光施設のようなノリで「皆さん、ようこそ!」とはできません。

ただ、どの業界にも広告規制はあって、業界ごとにふさわしいトーンもあります。医療業界だけが特殊なわけではないと思います。

 

クリエイティブが医療のためにできることは何でしょうか?

医療人の思いや言葉を、患者を含む非医療人に「翻訳」して伝えることが、僕たちの役割だと考えています。

というのも、医療人たちは、日々の仕事のほかに学会や勉強会に参加して、知識も技術も常にアップデートしている。熱い思いもある。

でも、それを患者に伝える機会はほとんどありません。しかも医療の専門用語は患者にはちんぷんかんぷん。医療人から非医療人への情報伝達をスムーズにするには、クリエイティブが不可欠です。

 

「医療と経営のバランス」に悩む医師たちに寄り添い続けたい

 

平和医療をどのような会社に育てたいですか。

医師に寄り添って、それぞれの医師が目指す「医療と経営のバランス」を実現できる存在でありたいと思っています。

それを最優先にしながら、営業エリアを広げたいですね。北海道以外の地域の医療機関とのお付き合いはありますが、まだまだ北海道、それも札幌の医療機関との取引が圧倒的に多いので。

あとは、僕の経営スキルを上げなければなりません。社員たちが安心して働けて、お金もプライベートの時間もあって、家族と幸せに暮らせるようにするのが理想です。

クリエイターへのメッセージをお願いします。

ありたい自分でいられるように自分の特技を磨きながら、同時に、自分の市場価値を考えてクレバーに立ち回れるといいですね。Webのトレンドはもちろん、時代の変化に敏感であることも大切でしょう。

そういう人たちと一緒に働きたいです。同じ時代を生きる仲間として、お互いできるだけ幸せになりましょう!

取材日:2021年8月25日 ライター:一條 亜紀枝

平和医療合同会社

日本中のクリエイターを応援するメディアクリエイターズステーションをフォロー!

風雲会社伝をもっと見る

TOP