新型コロナをうまく対処している国とは? 鍵は女性のリーダー!

関西
コピーライター・セミナー講師
くすぐる大人の好奇心❤
松井 貴代

今年は、ゴールデンウィークならぬ、ステイホームウィークとなりましたね。

皆さま、どんな「おうち時間」をお過ごしですか?

 

 

さて、世界に脅威を及ぼしている新型コロナウイルスですが、被害が日ごとに拡大していく国がある中、いくつかの国でなんとか、最低限度に被害を食い止めて快方へと向かいつつある国があります。

 

 

新型コロナをうまく対処していると、世界から評価されている国々は、台湾、ドイツ、ニュージーランド、フィンランド、デンマーク、アイスランドの6か国です。

 

そして、これらの国に共通しているのが、国の最高責任者が女性であるということ!!

 

素晴らしいと思いませんか?

 

 

この状況は、これまで、「女性に政治は向いていない」…などと古いステレオタイプの価値観を持っている人々の考えを覆すものです。

 

政治的思考や決断力にジェンダーは関係ないと証明されました。

 

 

この600年に一度というパンデミックを最小限にコントロールし、人々の混乱にうまく対処、強いリーダーシップを発揮している女性のトップたち6名。

 

今、世界が彼女たちに注目しています。

 

それぞれに独自の特徴的な対策を打ち出しています。

 

 

まず、台湾の蔡英文総統は、とても早い1月の時点で、感染拡大防止に向けた124の措置を発表。その中には、世界的に不足しているマスクの供給を全国民に徹底したことも含まれています。生産レベルに政府が関わり、工場の設備に1億円を投資し、マスクを増産。

 

 

その結果、国民は、薬局で健康保険証を提示することで、3月からは、1週間に大人3枚、子どもは5枚までのマスクが平等に買えることになりました。

保険証に記録されるので買い占めや長蛇の列に苦しむこともありません。

国民すべてにマスクが均等に行きわたるのです。

 

マスク対応もさることながら、他人まかせにしないところが彼女の行動力。

すぐに医療現場に赴き、直接、状況を把握することで実行力を発揮し、感染者429人、死者6人(4/29現在)と、封じ込めました。蔡総統の迅速さと統率力が際立っています。

 

 

 

また、ドイツは、陸続きのイタリア、スペインが医療崩壊してしまうほどの大きなダメージを受けましたから、そうならないようにするためには、緊張感も危機感もそうとうなものだったでしょう。

 

いつも冷静なメルケル首相は、最大で人口の7割が感染する恐れがあると判断し、早期のうちにすごい件数のPCR検査を開始。同時に、国民にとっては、真剣に受け止めなければならないんだ、と思わせるとても胸を打つ感動的なスピーチをされました。原稿を見ずに、カメラ目線で。棒読みではないから心に響くんですね。

 

 

ドイツは、元々、世界最高の医療レベルと言われ、人工呼吸器付きのベッドを25,000床も保有していました。これを人口10万人あたりでカウントすると、ドイツは29.2床、イタリアが12.5床、イギリスは6.6床、日本は5床程度ということになるそうです。少し不安になりますね…。

 

ドイツは、感染者としては、159,912 人で多いのですが、死者が6,314人(4/29現在)で、何万という人々が亡くなっている他のヨーロッパ諸国と比べると、断然少なく、コロナを抑えていると言えます。

 

また、メルケル首相はこの最大の危機に、スペインとイタリアから多数の感染者を人工呼吸器付きベッド設備があるハイテクな空輸機で入国させ、全面的に支援しました。

自国だけでなく近隣諸国を救うという偉業は、本当に賞賛したいです。

 

 

 

そして、私の第二の故郷、ニュージーランドでは、若いアーダーン首相も、彼女ならではの独自策を打ち出しました。

 

それは、ほとんどの諸外国が「新型コロナウイルスによる感染症との戦争」を宣言していたことに反して、ニュージーランド政府は何よりも「新型コロナウイルスに対して団結」するよう国民に訴えたことです。

 

「戦争ではなく、団結!!」

私は、この言葉にとても惹かれました。

 

アーダーン首相は、ニュージーランドのことを繰り返し「500万人のチーム」と呼んでいます。また、fasebookで毎日、動画を配信し、子どもにもわかる優しい言葉でフレンドリーに国民に、必要な情報や注意を呼びかけています。結果的に、国民もロックダウンに納得して、家にいるので感染も拡がりにくくなりました。

 

人口が少ない国とはいえ、感染者1,474人、死者19人(4/29現在)と封じ込めに成功。アーダーン首相の共感力の素晴らしさを感じます。

 

もちろん、これらの国々は、休業と補償がセットなっているからこそ、国民も不満を感じずに家にいる選択ができるという経済措置ありきです。

 

ドイツは、特にアーティストに対してリスペクトし、イベントやコンサートなど多くの仕事がキャンセルとなったクリエーターやアーティストへの補償が手厚いです。

 

 

ご紹介できなかった、フィンランド、デンマーク、アイスランドに関しては、また別の機会に。

 

 

指導力や決断力にジェンダーは関係ないですね。

 

むしろ、女性のリーダーに柔軟性や視野の広さ、発想の新しさやアイデアの豊かさを感じます。

 

もちろん、男性で素晴らしいリーダーはいます。

すべてのトップに、性別や古い価値観に縛られない自由な感性と思考で取り組んでいただきたいですね。

 

すでに、コロナがピークに達した国に、第二波が来ることも予測されています。

ご紹介した国々も、今後、どうなるかはわかりません。

 

しばらくは「おうち時間」が続きますね。

 

1日も早く、新型コロナが終息するのを祈るばかりです。

プロフィール
コピーライター・セミナー講師
松井 貴代
京都精華大学大学院人文学研究科修士課程修了。雑誌広告、情報誌、カタログ、Webサィトなど多数の仕事に携わり、ファッション、美容を中心に、女性のライフスタイルや多様性を提案する広告制作を行っています。フリーランスのコピーライター、またコピーライティングをレクチャーするセミナー講師として活動中。

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