どうして人間はブルーに魅せられるのか クリエイターの青の世界

札幌
WEBライター,フォトレタッチャー,DTPオペレーター
izumisawanatsumi
いずみさわなつみ

古今東西関係なく、人間はブルーに魅せられている。

そう気が付いたのは、オリンパスのカメラが「オリンパスブルー」と言われていることを知ったときでした。
その青に惹かれて、私はオリンパスのミラーレスを愛用しています。

そうです。オリンパスブルーに限らず、○○ブルーと言われるものは数多く存在しているのです。
日本国内では、北海道の積丹ブルー、高知の仁淀ブルー、沖縄の慶良間ブルー、海外のものですぐに思い浮かぶのはフェルメールブルーでしょうか。

どうして人間はブルーに魅せられるのでしょうか。
クリエイターの青の世界について、今回はお話ししたいと思います。

絵師たちが試行錯誤した日本絵画の青

日本絵画では自然界には空から海にいたるまで、いたるところに青があるのにも関わらず、表現するための青色顔料がありませんでした。

江戸時代になり、戦国時代に比較して豊かになったこともあり、群青、藍といった顔料が絵画に使用されるようになりました。
また、その後は海外からプルシアンブルーがもたらされたことによって、絵画における青の表現は劇的に広がりました。
しかしながら、プルシアンブルーが普及することによって、藍で青が描かれることはなくなったともいわれています。

このプルシアンブルーによってあざやかな青が表現された浮世絵は、後に西洋でジャポニズムとして一大ムーブメントを巻き起こします。青の感性の逆輸入とも言えるのではないでしょうか。

宗教芸術で高貴なものとなった西洋の青

西洋の芸術は宗教と結びついています。レオナルド・ダ・ヴィンチは最後の晩餐を描き、ミケランジェロはピエタでキリストとマリアを彫っています。
中世までは高貴な聖人の身にまとうものに青はありませんでした。

青の概念が覆されたのは、中世になってからです。
教会のステンドグラスにコバルト、聖母マリアのローブにウルトラマリンブルーが用いられるようなったことから、青は神聖な色と位置付けられるようなったのです。

このウルトラマリンブルーは、フェルメールがこだわった「フェルメールブルー」の原料でもあります。クリエイターの皆さんは、フェルメールの真珠の耳飾りの少女が思い浮かんだのではないでしょうか。

青は絶景の象徴

大真面目に古今東西の青についてお話してみたわけですが、人間が青に惹かれるのは、自然界に美しい青があふれているからではないでしょうか。

○○ブルーと言われる絶景が、日本国内だけでも数多く存在しているのです。 旅行番組でたまたま知った仁淀ブルーには、現在にいたるまであこがれがあります。

ちょっと落ち着いたら、とりあえず地元・北海道の積丹ブルーを、オリンパスのミラーレスでおさめたいと思います。

プロフィール
WEBライター,フォトレタッチャー,DTPオペレーター
いずみさわなつみ
フリーランスのWEBライターからWEB制作会社・ECサイト運営会社の派遣社員になり、WEBライター・WEBデザイナーとして、一人前のクリエイターを目指し日々悪戦苦闘。最近は新境地・印刷会社で内校員をしていましたが、レタッチ部門に異動、レタッチャーとして修業の日々を送っています。趣味は旅行・日本酒。最近はじめたカメラ。

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