生き残るため、命を振りかざす 映画『人狼ゲーム』

皆さんは、人狼ゲームというものをご存知でしょうか?
また、実際にプレイしたことがあるという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今回ご紹介する映画『人狼ゲーム』に登場する人狼ゲームなのですが、もともとはアメリカの「汝は人狼なりや?」というゲームが元となっています。
ここ数年日本で普及が広まっており、地域によって細かいルールの違いがあります。
基本の設定としてはプレイヤーは人狼の役職と村人の役職に分かれ、隠れた狼を会話と推理で見つけ出すゲームとなっています。
また村人側には占い師(預言者、等呼び方は多々あり)という役職が存在しており、占い師は村人の正体を知ることが出来ます。
ゲームは昼と夜を繰り返すことで進行していきます。
昼間のターンでは、村人と村人を装った人狼による会議を行い、狼と思われる人間を一人選び処刑を行います。
夜間のターンでは、狼は村人を一人選んで食べます。占い師は、村人の中から一人を選び、その人が村人であるのは本当は人狼であるのかを知ることができます。
このように、昼と夜とを繰り返し、人狼を見つけ出していくというゲームです。
そして、この人狼ゲームは日本の映画でシリーズ化されており、現時点では8作品(うち1作はドラマ放送)が公開されています。
基本、シリーズ全作品を通して共通しているのは、
●目が覚めると見知らぬ場所に10名前後の高校生が集められている。
●人狼ゲームの役職のカードが配られ、それにそった行動ととらなければ殺されるというアナウンスがされる。
●夜の狼による襲撃、昼間の狼を探す会議及び処刑では実際に死人がでる。
●生き残れば賞金1億円
という設定です。
後述しますが、村人と人狼という役職以外にも、狐や狂人、恋人陣営など新たな設定が追加されていくことにより、映画内のゲーム展開は困難を極めていきます。
映画『人狼ゲーム』のシリーズで、基本の人狼と村人による正体を暴きあうオーソドックスなルールの下ゲームに参加させられるのは
1作品目『人狼ゲーム』
2作品目『人狼ゲーム ビーストサイド』
の2作品のみで、以降からは新役職が増え、主人公はその役職を与えられていることが多いです。
3作品目『人狼ゲーム クレイジーフォックス』からは、人狼、村人のほかに早速「狐」という新役職が増えます。
狐という役職は、人狼が村人に見破られて村人側が勝利しようと、正体を隠したまま処刑を免れた人狼側が勝利することになろうと、最後の勝敗決定の瞬間に狐が生き残っていたら、その時点で狐以外全員が負けとなるというものです。
4作品目『人狼ゲーム プリズンブレイク』で新たに増える役職は、「狂人」です。
この役職は、村人でありながら人狼の味方というもので、狼陣営の勝利が狂人の勝利になります。
5作品目『人狼ゲーム ラヴァーズ』で増える役職は「キューピッド」と「恋人」です。
この役職は、ゲーム開始後に付与されるものです。故に、人狼でありながら、また村人でありながら恋人でもあるということがあり得ます。
なので、いかに、元味方たちに恋人陣営であると言うことをバレずに行動していくかが肝になります。
6作品目『人狼ゲーム マッドランド』は、それまでの人狼ゲームと大きく異なります。
このゲームにおいては、8人が狂人で、一人が人狼という狼陣営が過半数を占めており、村人側は占い師と占い師を守ることが出来る用心棒の二人しかいません。
7作品目『人狼ゲーム インフェルノ』はドラマとして放送されました。
この作品では、通常の人狼ゲームのほか、高校生を誘拐して人狼ゲームをやらせている運営を逮捕しようとする警察の動きまで描かれます。
8作品目『人狼ゲーム ロストエデン』はそのドラマの続編として映画化されています。
私は、4作品目の『人狼ゲーム プリズンブレイク』、の5作品目の「人狼ゲーム ラヴァーズ」の2作品を特に気に入っています。
これまでに8作品公開されていますが、6作目『人狼ゲーム マッドランド』までは、ストーリー自体に繋がりがあるわけではないので、どこからでも見始めることができます。
皆さんも、是非人狼ゲーム、及び映画『人狼ゲーム』シリーズをご覧になってみてください!
クリステ編集部:鈴木佳奈