草間彌生 永遠の南瓜展

京都のフォーエバー現代美術館にて開催されている、「草間彌生 永遠の南瓜展」に行ってまいりました。
草間彌生さんは幼少期から幻覚や幻聴に悩まされていました。
テーブルクロスの赤い花模様が部屋中に拡散して見えたり、動物や植物の話し声が聞こえたり・・・
それらの恐怖から逃れるために描いた絵が、作品として評価されています。
今回の展覧会は、彼女の代表作とも言える「南瓜」シリーズをはじめ、
「花」のモチーフの作品や、浮世絵師とコラボした「七色の富士」シリーズなど、
123点の草間彌生作品が展示されています。
フォーエバー現代美術館では、靴を脱いで畳の上で作品を鑑賞するスタイルで楽しめます。
草間彌生さんの異質な作品と、畳の空間がマッチして非日常感を味わうことができます。
今回の展示会の見所は、「私の魂を乗せてゆくボート」(この作品は常設展示だそうです)
畳の上に座って鑑賞するというスタイルが許され、立って見るときとまた違った印象を受けることができます。
特別展示の「宇宙にとどけ、水玉かぼちゃ」
鏡に反射したどこまでも広がる南瓜の世界に身を投じる体験型アートです。
そしてなんといっても「南瓜」シリーズ
シルクスクリーンで描かれた色とりどりの南瓜は圧巻です。
草間彌生さんの苦悩を感じられるとともに、どことなくかわいさがある作品たちです。
また、作品を鑑賞した後は併設されているカフェでコラボメニューも楽しめます。
展覧会は来年2019年の2月28日までです。
ぜひ草間彌生さんの世界に触れてみてはいかがでしょうか。
写真:個人撮影
草間彌生紹介参考:『めくるめく現代アート』筧菜奈子
ホームページ:フォーエバー現代美術館
クリステ編集部 立川亮太