映像2018.09.10

『この世界の片隅に』

一昨年映画化され、現在ドラマで放送中の『この世界の片隅に』

9/16㈰にドラマが最終回を迎えるにあたり、今回はこの作品を紹介しようと思います。

 

私がこの作品に出会ったのは、今年の2月。父に勧められたからでした。(というか押しが強すぎて仕方なく、でした)

『この世界の片隅に』は、私の地元でもある広島を舞台にした映画で、ずっと気にはなっていました。

しかし、私たち(広島育ち)は幼い頃からかなりの数の戦争物の映画、小説、その他諸々に触れる機会が設けられています。

新たな学びがある、というよりは、戦争の悲惨さや平和の大切さを何度も考えるきっかけとして多くの作品に触れてきました。

ので、今回も特に大きな期待もせず、鑑賞し始めたのです。(本当に申し訳ありません)

 

そんな中『この世界の片隅に』では新たな学びがありました。

本作品でスポットが当てられているのは、普通の人の、普通の生活です。

平和を訴えるわけでも、戦争の悲惨さをただ描くわけでもなく、

当時も今も生きている人の感性に大きな違いはないこと、大切なものを大切にし、一日一日を生きていること。

この映画の温かさそのものが、新たな学びでした。

 

本作品の見どころはたくさんありますが、私のおすすめポイントを2つ紹介させていただきます!

まずひとつは ”戦争が終わった時、当時の人々は何を考え、何を思っていたのか” です。

安堵なのか、喜びなのか、怒りなのか、希望なのか、絶望なのか。

それはあなたが今抱いているイメージと同じですか?

『この世界の片隅に』では、戦争が終わった、という事実に対して、

普通の人がどんな感情を抱いていたのか、綺麗事ではないストレートな感情が描かれています。

なかなかこの辺りを丁寧に伝えてくれる作品には出会えないので、必見です。

 

そしてもうひとつは、広島弁です。(とても個人的なおすすめポイントです)

広島で生まれ育った私としてはどうしても気になってしまうところ。

『この世界の片隅に』は、映画でもドラマでも、ほぼ違和感のない広島弁を話されている点にも感動しました。

この方言、映画だからアニメだから誇張されてるんじゃないんです!

今でも、方言が強い場所では若い人だろうがこんな話し方なんです!!

観ているだけで本当に地元にいるんじゃないか、と錯覚できる作品でした。

 

主人公すずさんの日常を味わいながら、あなたの心の片隅にあるものを見つめ直すきっかけになれば…と思います。

※時間があまりない方、さくっと観たい方は映画で、じっくりこの世界に浸ってもいいよー!という方は映画・ドラマ・原作全てでお楽しみください!

 

映画版公式サイト:『この世界の片隅に

ドラマ版公式サイト:日曜劇場『この世界の片隅に』

画像:Amazonより引用

クリステ編集部 今朝丸仁美

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